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台風15号による雨漏りと、瓦屋根修理後の欠陥工事の可能性
福島県での瓦屋根修理後、台風15号の大雨で雨漏りが発生したとのこと、大変お辛い状況ですね。 ブルーシートでは雨漏りがなかったのに、修理後から雨漏りするというのは、確かに欠陥工事を疑いたくなるのも無理はありません。 まずは、落ち着いて状況を整理し、業者さんとの対応について考えていきましょう。
修理代金の発生について
今回の雨漏りは、台風15号という自然災害によるものと、先月行われた屋根修理の施工不良のどちらが原因であるかによって、修理代金の負担が大きく変わってきます。
* **施工不良が原因の場合:** もし、業者の施工不良が原因であれば、追加費用は発生しません。これは、請負契約に基づく瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)が適用される可能性が高いからです。瑕疵担保責任とは、請負業者が請け負った仕事に欠陥があった場合、無償で修理または交換する義務を負うというものです。
* **自然災害が原因の場合:** 台風による強風や豪雨で、想定外の被害が発生した場合は、追加費用が発生する可能性があります。ただし、施工不良が原因で被害が拡大した場合は、業者の責任が問われる可能性があります。
明日業者さんが来られるとのことですので、まずは状況を詳しく説明し、雨漏りの原因究明と修理費用について明確な回答を求めましょう。
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欠陥工事の見極め方
素人の方でも、いくつかの点を確認することで、欠陥工事の可能性を見極めることができます。
1. 瓦の施工状態の確認
* 瓦のズレや破損: 瓦がずれていたり、割れていたりしていないかを確認します。特に、雨漏りが発生している箇所の周辺を重点的に確認しましょう。
* 棟瓦の固定状態: 棟瓦(屋根の頂上部分の瓦)がしっかり固定されているかを確認します。棟瓦は、雨水の侵入を防ぐ上で非常に重要な役割を果たしています。
* 漆喰の状態: 瓦と瓦の間を埋める漆喰が、適切に施工されているかを確認します。漆喰が剥がれていたり、隙間が空いていたりする場合は、雨水が侵入する可能性があります。
* 下地処理: 瓦の下地となる野地板やルーフィング(防水シート)の状態も確認しましょう。腐食や破損があれば、雨漏りの原因となります。
2. 雨漏りの状況の記録
* 雨漏りの場所: 雨漏りが発生している場所を正確に記録します。写真や動画で記録しておくと、後々の証拠として役立ちます。
* 雨漏りの量: 雨漏りの量を記録します。大雨の時だけでなく、小雨の時にも雨漏りが発生するのかを確認しましょう。
* 雨漏りの経路: 雨水が屋根からどのようにして室内に侵入しているのかを推測します。
3. 業者への質問事項
業者さんに確認すべき事項を事前にまとめておきましょう。
* 使用した瓦の種類と数量
* 施工方法の詳細(写真や図面があれば確認)
* 使用した材料の品質
* 施工時の天候状況
* 保険加入状況
欠陥工事だった場合の対処法
もし、欠陥工事だと判断された場合は、以下の対応を検討しましょう。
* **業者との交渉:** まずは業者に状況を説明し、責任を負ってもらうよう交渉します。
* **専門家の意見を聞く:** 建築士や住宅診断士などに依頼し、専門家の意見を聞きましょう。専門家の意見は、交渉の際に有利に働きます。
* **書面による記録:** 業者とのやり取りは、すべて書面で記録しておきましょう。メールや手紙、FAXなど、記録が残る方法を選びましょう。
* **消費者センターへの相談:** 交渉がうまくいかない場合は、消費生活センターなどに相談しましょう。
* **裁判:** それでも解決しない場合は、裁判を検討する必要があるかもしれません。
具体的なアドバイス
* 写真や動画で雨漏りの状況を記録しましょう。
* 業者とのやり取りはすべて記録に残しましょう。
* 専門家の意見を聞くことを検討しましょう。
* 必要に応じて、消費生活センターなどに相談しましょう。
今回の件は、非常にストレスの溜まる状況だと思いますが、落ち着いて一つずつ対応していくことが大切です。 業者さんとの話し合いでは、感情的にならず、冷静に事実を伝え、適切な対応を求めましょう。 そして、記録をしっかり残すことで、今後の対応に役立ちます。