玄関ドアを開けるとリビングの引き戸がガタガタ!新築住宅の引き戸の異音と対処法

玄関ドアを開けると1階のリビング内の引き戸が「ガタガタ」と音をたてます。新築引渡し後1ヶ月ほどになります。1階にリビングと和室があり、4枚の引き戸で区切れるようにしています。引き戸を収納していると音はしないのですが、引き戸を使用し、部屋を区切ってあるとリビングのドアを開けたり、玄関ドアを開けると「ガタガタ」と音をたてて振動します。補修で直してもらうことは出来るでしょうか?それとも仕方がないと断られるでしょうか?

新築住宅の引き戸の異音の原因

新築住宅で引き戸がガタガタと音を立てるのは、決して珍しいことではありません。原因はいくつか考えられますが、多くの場合、以下のいずれか、もしくは複数の要因が絡み合っていると考えられます。

  • 建物の揺れや振動:玄関ドアやリビングドアの開閉、あるいは風の影響などによって建物全体に微細な揺れや振動が生じ、それが引き戸に伝わることで異音が発生します。特に、新築住宅は建材がまだ完全に落ち着いていないため、この影響を受けやすい傾向があります。
  • 引き戸の調整不良:引き戸のレールや戸車に問題がある場合も考えられます。レールに歪みがあったり、戸車が磨耗していたり、あるいは調整が不十分なために、引き戸がスムーズに動かず、ガタガタと音を立てることがあります。これは、施工時の精度や建材の品質にも影響されます。
  • 建具と枠の隙間:引き戸と枠の間に隙間がありすぎると、開閉時に振動が発生しやすくなります。この隙間から風が入り込み、さらに振動を増幅させる可能性もあります。
  • 下地材の問題:引き戸の設置されている下地材に問題がある場合も考えられます。例えば、下地材が不十分であったり、強度が不足していたりすると、振動が伝わりやすくなります。これは、施工時のミスや建材の選定ミスが原因となっている可能性があります。

補修の可能性と対応策

ご質問にあるように、「補修で直してもらえるか」は、原因によって異なります。多くの場合、新築住宅であれば、引き戸のガタガタ音は瑕疵(かし)に該当する可能性が高く、無償で補修してもらえる可能性が高いです。

まずは、建築会社または施工業者に連絡し、状況を詳しく説明しましょう。写真や動画を撮って状況を伝えることで、よりスムーズに話が進みます。

建築会社への連絡と具体的な説明

連絡する際には、以下の点を明確に伝えましょう。

  • いつから音がし始めたか(新築引渡し後1ヶ月など)
  • どのような状況で音がするか(玄関ドアを開けた時、リビングドアを開けた時など)
  • どのような音がするか(ガタガタ音、振動など、具体的な表現を使う)
  • 音の発生箇所(引き戸のどの部分から音がしているか)
  • 引き戸を収納した状態では音がしないこと

建築会社が対応しない場合

万が一、建築会社が対応を拒否したり、原因が不明瞭なまま放置しようとしたりする場合には、住宅瑕疵担保責任保険を利用することを検討しましょう。この保険は、新築住宅の瑕疵(欠陥)を補償するもので、建築会社が対応しない場合でも、保険会社を通じて補修を行うことができます。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、この問題は、建物の構造や施工精度、建材の選定など、複数の要因が複雑に絡み合っている可能性があります。単純に引き戸の調整だけでは解決しないケースも考えられます。

例えば、建物の基礎部分の沈下や、壁の強度不足などが原因で、建物全体に振動が伝わりやすくなっている可能性も否定できません。そのため、建築会社には、原因究明を徹底的に行うよう求めることが重要です

単に「引き戸の調整をしました」という報告だけで済ませるのではなく、原因を特定し、再発防止策を含めた具体的な対応計画を示してもらうようにしましょう。

DIYでできる簡単な対処法(応急処置として)

建築会社への連絡と並行して、以下の簡単な対処法を試みることもできます。ただし、これらはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。

  • 戸車の潤滑:引き戸の戸車にシリコンスプレーなどの潤滑剤を吹きかけ、スムーズに動くようにします。ただし、スプレーの量が多すぎると、逆に汚れの原因となるため注意が必要です。少量を数回に分けて吹きかけるのがおすすめです。
  • レールの清掃:レールにゴミや埃が溜まっていると、引き戸の動きが悪くなります。掃除機やブラシで丁寧に清掃しましょう。
  • 緩衝材の設置:引き戸と枠の間に、フェルトなどの緩衝材を貼ることで、振動を吸収する効果が期待できます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。

まとめ:迅速な対応と原因究明が重要

新築住宅の引き戸のガタガタ音は、放置すると、生活の質を低下させるだけでなく、建物の構造的な問題に発展する可能性もあります。早期に建築会社に連絡し、原因を究明し、適切な補修を行うことが重要です。 応急処置を行いながら、専門家のアドバイスを受け、安心安全な住まいを確保しましょう。

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