玄関ドアの開き方と安全対策:マンション7階角部屋の事例

先日マンションの内覧会がありましたが、玄関扉の開く方向が気になりました。7階の角部屋ですが、屋内から玄関を開けると左が開き、左側1メートルも無い位置に下り階段が迫っています。施工業者に確認したところ、以下の理由との事。最初の図面通りではありますが、内覧会チェックシートの図面では扉の開く向きが逆になっていました。部屋の間取り等全く一緒なのに、扉の開く方向だけが逆の図面が存在したりと、施工業者の言い分が正しいのか納得いきません。子供が飛び出したら階段から落ちるのも目に見えています。知識がある方がいらっしゃったら教えてください。 (施工業者の理由) ・消防法により、今回の方向でないと不可 ・家から出る際に、下階からあがってきた人が扉にぶつからないようにする為。補足ドア枠から約30cmの場所に下り階段。共有部分であり、上がって来た人の安全面は考慮する必要はありますが、出入りする私達への安全面はどうなるのか?たった30cmのスペースでは、外から屋内に入る際もギリギリの位置であり、体勢を崩したら階段へ落ちます。他階の方へも伺ったら、同じように恐怖心を抱いていらっしゃいました。せめて階段を1段でも埋めてずらしてもらえればだいぶ違うと思います。

玄関ドアの開き方と安全性の問題点

マンション7階角部屋の玄関ドアが、階段に非常に近い位置に設置され、ドアの開き方が安全面に問題があるというご相談ですね。内覧会チェックシートの図面と実際の施工が異なる点、そして何より、お子様の安全が脅かされる可能性があるという点で、ご心配されるのも当然です。 消防法の解釈、施工業者の説明、そして何より居住者の安全性を多角的に検証する必要があります。

消防法との関係

施工業者は「消防法により、今回の方向でないと不可」と説明していますが、これは必ずしも正確とは限りません。消防法は、避難経路の確保や防火設備の設置などを規定していますが、玄関ドアの開き方については、具体的な規定は少ないです。消防法に抵触する可能性があるのは、ドアの開き方が避難経路を妨げる場合や、非常口の設置位置と干渉する場合などです。 今回のケースでは、玄関ドアの開き方が居住者の安全に影響を与えるという点で、消防署に相談してみることをお勧めします。消防署の担当者に現場を確認してもらうことで、より具体的なアドバイスを得られるでしょう。

施工業者への対応

図面が異なる点、そして何より安全性の問題点について、施工業者と改めて話し合う必要があります。まず、内覧会チェックシートの図面と実際の施工図面の相違点を明確に指摘し、その理由を改めて説明を求めましょう。 単に「最初の図面通り」という説明では不十分です。 その上で、階段との距離が非常に狭く、危険性が高いことを具体的に説明し、改善を求めましょう。 写真や動画を証拠として提示することも効果的です。

具体的な改善策としては、以下のような提案が考えられます。

  • 階段の手すりの設置または高さ変更:階段の手すりを設置、もしくは高さを変更することで、転落リスクを軽減できます。
  • 階段の一段埋め込み:質問者様のご提案のように、階段の一段を埋め込むことで、玄関ドアと階段の距離を確保できます。
  • ドアの開き方向の変更:可能であれば、ドアの開き方向を変更することが最も安全な解決策です。ただし、これは構造上の問題や費用がかかる可能性があります。
  • ドアクローザーの設置:ドアクローザーを設置することで、ドアが勢いよく開くのを防ぎ、安全性を高めることができます。
  • 安全対策グッズの設置:ドアストッパーや、お子様用の安全ゲートなどを設置することで、転落事故を防ぐことができます。

専門家の意見

建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談することも有効です。専門家は、建築基準法や安全基準に関する知識を有しており、適切なアドバイスや改善策を提案してくれるでしょう。特に、ドアの開き方と安全性の関係について、専門的な視点からの意見を聞くことは重要です。 専門家への相談は、施工業者との交渉においても有利に働く可能性があります。

具体的な行動計画

1. **消防署への相談:** まずは、最寄りの消防署に相談し、玄関ドアの開き方と消防法の関係について確認しましょう。
2. **施工業者との再交渉:** 消防署の意見を踏まえ、施工業者と改めて交渉を行い、安全対策の改善を求めましょう。具体的な改善策を提示し、写真や動画などの証拠を提示することで、交渉を有利に進めることができます。
3. **専門家への相談:** 施工業者との交渉が難航する場合は、建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談しましょう。
4. **記録の保持:** すべてのやり取りを記録に残しておきましょう。メールや手紙、電話の内容などを記録することで、後々のトラブルを回避できます。

インテリアデザインと安全性の両立

安全性を確保しつつ、インテリアデザインも考慮する必要があります。例えば、ドアの開き方向を変更できない場合でも、ドアの色や素材、周辺のインテリアデザインを変えることで、視覚的な圧迫感を軽減することができます。 明るい色を使う、鏡を設置する、間接照明を取り入れるなど、工夫次第で空間を広く見せることができます。 また、階段の手すりやドアストッパーなどの安全対策グッズも、インテリアデザインの一部として取り入れることができます。

まとめ

玄関ドアの開き方と安全性の問題は、居住者の安全に関わる重要な問題です。施工業者との丁寧な交渉、消防署や専門家への相談、そして具体的な安全対策の実施によって、安全で快適な住空間を実現しましょう。 安全対策は、後からいくらでも追加できますが、建築段階での対応が最も効率的かつ効果的です。 諦めずに、粘り強く交渉を進めてください。

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