玄関の位置と日当たり:北海道70坪の土地での戸建て新築計画

玄関の位置と日当たりについて 若干南東道路8m、間口13m、奥行き19m、70坪程の土地に戸建て新築予定です。 北と南に3階建てアパート、西に2階建て戸建てが建っています。 今まで北東~東玄関でLDK和室が南に面した7m×12mの東西に長い長方形(吹き抜けなし)の間取りで考えていました。しかし色々な間取りを調べていて、南東玄関(南向き)ですぐ隣のリビング吹き抜けもいいなと思い始めました。 そこで、①日当たりのよい場所に玄関があることでもったいなくはないか、②南に3階建て(境界の1m程度から土地の南面すべてにかかるように建っています)があるため吹き抜けがある、なしで日当たりはどの程度変わるのか、をお聞きしたいです。居住地は北海道です。 今まで間取りを考えてくださったHM(4社)では吹き抜けの必要性は半々で、位置も1社は東側で1社は西側でした。 また、いずれにしても北と西の境界にぎりぎり寄せて建て、東側は駐車スペース、南側は庭にする予定です。

北海道での戸建て新築:玄関位置と吹き抜けによる日照の影響

70坪の土地に戸建てを新築される計画とのこと、おめでとうございます! 北海道という寒冷地での建築は、日当たりを考慮した設計が非常に重要です。南東道路、周囲に建物が建ち並ぶ状況下での玄関位置と吹き抜けの検討は、慎重に進める必要があります。 特に、南側に3階建てのアパートが隣接している点が、日当たりに大きな影響を与えます。

① 日当たりの良い場所に玄関があることでもったいないか?

玄関を南東に配置すること自体、必ずしももったいないわけではありません。 むしろ、北海道の冬場を考えると、南からの日射を最大限に活かすためには、玄関を南側に配置することは有効な手段の一つです。 玄関から直接、日差しがリビングに届くような設計にすることで、冬場の寒さ対策にもなります。ただし、玄関が南向きであることで、リビングへの採光が阻害される可能性も考慮する必要があります。

重要なのは、玄関の配置とリビング・LDKの配置との関係です。玄関からリビングへの導線をスムーズにし、かつ、リビングに十分な採光を確保できる間取りにすることが重要です。 玄関ホールを広くとりすぎず、コンパクトに設計することで、リビングへの採光を妨げることを防ぎます。

② 南側に3階建てアパートがある場合の吹き抜けの影響

南側に3階建てのアパートが隣接しているため、吹き抜けの有無は日当たりに大きく影響します。

  • 吹き抜けなし: 比較的安定した日当たりが期待できます。南側の隣家による日陰の影響を受けにくく、冬場の太陽光を効率的に取り込めます。ただし、リビングがやや暗く感じられる可能性があります。
  • 吹き抜けあり: 高い天井と開放感を得られますが、南側の隣家によって日照時間が短くなる可能性があります。特に、冬場は太陽高度が低いため、隣家の影がリビングに長くかかる可能性が高くなります。吹き抜けの大きさや位置、窓の配置などを工夫することで、日照を最大限に確保する必要があります。

吹き抜けを採用する場合の工夫

吹き抜けを採用する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 窓の配置とサイズ: 南側の窓を大きくし、できるだけ多くの太陽光を取り込むように設計します。また、東側や西側の窓も効果的に配置することで、日照時間を長くすることができます。高窓などを活用し、隣家の影の影響を受けにくい位置に配置することも有効です。
  • 吹き抜けの大きさ: 吹き抜けは大きすぎると、熱が逃げやすくなり、暖房効率が悪くなります。北海道の寒冷地では、吹き抜けの大きさを適切に調整することが重要です。必要以上に大きくしないよう、計画段階で慎重に検討しましょう。
  • 採光計画: 吹き抜けだけでなく、天窓やトップライトなどを活用して、より多くの光を取り込むことを検討しましょう。 また、明るい色の内装材を使用することで、空間を明るく見せることができます。
  • 断熱性能: 吹き抜けは熱が逃げやすい部分です。高性能な断熱材を使用し、窓には高断熱のペアガラスやトリプルガラスを採用することで、暖房効率を向上させることができます。断熱性能を高めることで、光熱費を抑え、快適な住空間を実現できます。

専門家の視点:建築士・設計士との綿密な協議

これらの検討事項は、建築士や設計士と綿密に協議することが重要です。 彼らは、敷地条件や周辺環境を考慮した上で、最適な間取りや窓の配置、吹き抜けの有無などを提案してくれます。 複数の設計事務所に相談し、それぞれの意見を比較検討することも有効です。 特に、北海道での建築経験が豊富な設計事務所を選ぶことをお勧めします。

具体的なアドバイス:模型作成によるシミュレーション

設計段階では、模型を作成し、太陽の動きをシミュレーションすることで、日当たりをより正確に把握することができます。 季節ごとの太陽高度の変化を考慮し、各時間帯の日陰の範囲を把握することで、最適な窓の配置や吹き抜けの設計を行うことができます。

事例紹介:北海道の寒冷地住宅

北海道の寒冷地住宅では、南向きの窓を大きくとり、太陽熱を利用したパッシブソーラー設計を採用するケースが多く見られます。 また、断熱性能の高い建材を使用し、省エネルギー設計を行うことで、快適で経済的な住宅を実現しています。 いくつかの事例を参考に、ご自身の住宅計画に活かしてみてください。

まとめ

玄関の位置と吹き抜けの有無は、北海道での戸建て建築において、日当たりに大きな影響を与えます。 南側に隣家がある場合、吹き抜けの有無は慎重に検討する必要があります。 建築士や設計士と綿密に協議し、模型作成によるシミュレーションなどを活用することで、最適な設計を実現しましょう。 日当たりだけでなく、断熱性能や省エネルギー性も考慮した上で、快適で住みやすい住宅を計画してください。

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