猫の食欲不振と回復:環境変化と神経質な性格への対応

大怪我した猫が食事をとりません。文字数に限りがあるので、簡潔に書きます。猫はメスで八歳です。うちに来たのは四ヶ月の頃で、神経質な性格なうえに虐待をうけていたようで、人間不信でした。当時、まだ二歳の男の子と夫婦、先住猫二匹の生活でしたが、やはり人間が怖いようで、ほぼ、テレビの裏で生活をしていました。半年ほど前に外にでてしまい、それから外で生活していました。猫のほうも、外に出てからはのびのびとしていて、人間不信もましになり、餌をねだりにきたり、頭をなでさせてくれたりしました。家の中では、半径一m以内、近づけませんでした。3週間ほど前に、腕がなくなった状態で倒れているのを発見。病院で手術、2日間の入院後、5日間の自宅療養では食欲なく、水はのみましたが、その後、傷口がひどく化膿。再度13日間の入院、三日前に退院しました。今現在、腕は根元からないものの、怪我自体は肉もできてきて、ましになっています。が、病院では3本足で座って毛づくろいしたり、ご飯も食べて排泄もきちんとトイレでしていたようなのですが…家に帰った途端に、最初の手術後の退院の時のように、寝たきりで、やる気なく、寝てばかり。食事どころか水も飲まずで…傷は治ってきているので、化膿止めなどの薬も病院からはでていません。病院に電話して相談したら、環境がかわったせいかもとのことでした。しかし、なでるとゴロゴロとのどをならせたりしますし、お腹をだして寝そべっているのをよくみかけるので、緊張もさほどしていない様子。ただ、餌も水ものみません。餌もあれこれかえたり、あたためてみたりしましたが、効果なし。今は注射器でむりやり餌を食べさせています。2、3時間おきにティースプーン一杯程度が限界です。退院して、家で食べなくなって、すでに、三日…もし、本当に環境に慣れていないせいだとしたら、飢える前に食べてくれるのでしょうか?ちなみに今は、小学四年生の息子、夫婦、老婆猫、後輩猫二匹が家にいて、扉を挟んだ部屋に怪我をした猫はいます。家族のいる時は、その扉はあけるようにしています。特に、その扉があいていることは問題ないようにみえます。もし、神経質な性格の猫ちゃんについて、なにかアドバイスがあれば、教えてください。補足:一度目の退院時、食べれてなかったので、注射器で与えていました。二度目の退院では、色々ためした結果、食べなくて病院に相談したら、注射器で食べさせてとのことで、二日目の夜からそうしています。普段はカーラーをしていて、食べる時だけはずしています。カーラーを外し、餌を置いてそっとしておいたら、傷口を舐めているだけで、餌は食べませんでした。病院ではカーラーを外したら食べたようです。よろしくお願いしま

猫の食欲不振の原因を探る

愛猫が手術後、食欲不振に陥っているとのこと、ご心配ですね。 猫が食事をとらない原因は様々考えられますが、今回のケースでは、過去の虐待経験による強い神経質さと、環境の変化へのストレスが大きく影響している可能性が高いです。 病院での良好な状態と自宅での状態のギャップは、まさにこの点を示唆しています。

環境変化へのストレス

退院後の環境変化は、猫にとって大きなストレスです。 たとえ扉を開けて家族と触れ合える時間があっても、匂い、音、家族の活動の変化など、猫には繊細に感じ取れる様々な変化があるはずです。 特に、手術後の猫は、痛みや不安定な体勢によって、さらに敏感になっている可能性があります。

過去のトラウマと神経質な性格

過去の虐待経験は、猫の警戒心を高め、新しい環境への適応を困難にしています。 安全だと感じられる隠れ家がない、あるいは、落ち着ける場所が確保されていないことも、食欲不振につながっている可能性があります。

具体的な対策とアドバイス

猫が再び食事をとるようになるためには、安全で安心できる環境づくりと、猫のペースに合わせた丁寧なケアが不可欠です。

1. 安心できる隠れ家の確保

猫が落ち着いて過ごせる隠れ家を用意しましょう。 暗い場所、狭い場所を好む猫が多いので、段ボール箱、猫用ベッド、キャットハウスなどを、静かで人の往来が少ない場所に設置します。 隠れ家には、猫が好きな毛布やタオルなどを入れ、安心できる香りを付け加えるのも効果的です。 ラベンダーやキャットニップなどの猫に安全なハーブの香りは、リラックス効果があります。ただし、猫によっては嫌がる場合もあるので、様子を見ながら使用しましょう。

2. ストレス軽減のための環境調整

* 騒音の軽減:テレビや音楽の音量を下げ、家族の会話も静かにしましょう。
* 視覚的な刺激の軽減:猫が落ち着けるように、カーテンを閉めて光を調整したり、落ち着かないと感じるような刺激的な絵柄のものは視界から外しましょう。
* 匂いの調整:強い香りの洗剤や柔軟剤の使用を控え、猫にとって安全なアロマを使用する場合は、少量に留めましょう。
* 家族との距離感:猫に近づきすぎず、一定の距離を保ちましょう。 猫から近づいてきた時だけ優しく撫でるようにします。

3. 食事方法の見直し

* 少量ずつ、こまめに給餌:注射器での給餌を続けるのは、猫にとってストレスになる可能性があります。 少しずつ食べられる量を増やしていき、最終的には通常の食事に戻せるようにしましょう。
* 好みに合う食事の提供:様々な種類のフードを試してみましょう。 ウェットフード、ドライフード、手作りご飯など、猫の好みや消化状態に合わせて調整します。 温めて提供するのも効果的です。
* 食事場所の変更:落ち着いて食事ができる場所を選びましょう。 隠れ家の近くや、人通りの少ない静かな場所が良いでしょう。
* カーラーの着用:傷口を舐めるのを防ぐためにカーラーを使用するのは理解できますが、食事中は外すことが重要です。 食事の時間が、猫にとってストレスになる要因の一つになっている可能性があります。

4. フェロモン製品の活用

猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を使用するのも有効です。 フェロモンは猫をリラックスさせ、安心感を与えます。 プラグインタイプやスプレータイプなど、様々な製品があるので、猫の性格や環境に合わせて選びましょう。

5. 獣医師への相談

食欲不振が続く場合は、獣医師に相談しましょう。 痛みや病気、その他の健康問題が原因で食欲不振になっている可能性もあります。 獣医師は、適切な治療やアドバイスを提供してくれます。 特に、脱水症状には注意が必要です。

6. 忍耐と愛情

猫が回復するには、時間と忍耐が必要です。 焦らず、猫のペースに合わせて、愛情を持って接しましょう。 ゴロゴロと喉を鳴らす、お腹を見せて寝そべるといった行動は、猫がリラックスしているサインです。 このサインを大切にしながら、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。

専門家の視点

動物行動学の専門家によると、過去の虐待経験を持つ猫は、新しい環境に適応するのに時間がかかる場合があります。 そのため、急がずに猫のペースに合わせて、安全で安心できる環境を整えることが重要です。 また、猫の行動をよく観察し、ストレスの原因となっているものを特定することも重要です。

まとめ

猫の食欲不振は、環境の変化や過去のトラウマ、そして健康状態など、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。 今回ご紹介した対策を参考に、猫が安心して過ごせる環境を整え、ゆっくりと回復を促しましょう。 それでも改善が見られない場合は、すぐに獣医師に相談することが大切です。 愛猫の回復を心から願っています。

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