猫の避妊・去勢手術と発情期:多頭飼育における注意点

8ヶ月位?のオスメス兄弟の野良猫を引き取りました。オスが先に発情してしまい、明日病院に去勢の予約をしていたのですが、昨日メス猫が発情期を迎えたような鳴き声をあげていて、不安だった ので部屋を別々にしていたのですが、今仕事から帰ってきたらドアがあいていて、メス猫が下半身をずっと舐めていてコロンコロンしています。オス猫のたまちゃんが昨日よりも小さくなってるような気がするんですが、交尾してしまったんでしょうか?

猫の発情期と交尾:オス猫とメス猫の行動

8ヶ月齢の猫は、発情期を迎える年齢です。オス猫の発情は、メス猫よりも早く始まることが多く、今回のケースのように、オス猫が先に発情し、その後メス猫が発情期を迎えることは珍しくありません。 メス猫の発情期のサインとしては、鳴き声(けたたましい鳴き声や甘えたような鳴き声)、頻繁な後方への体勢の変更(コロンコロンと転がる行動)、尾を上げる行動、下半身を舐める行動などが挙げられます。オス猫は、メス猫の発情サインを察知し、交尾を試みます。

ご質問にあるように、部屋を別々にしていたにも関わらず、ドアが開いていて交尾に至ってしまった可能性が高いです。オス猫の睾丸が小さくなったように見えるとのことですが、これは交尾後、一時的に睾丸が小さくなることがあるため、可能性としては十分考えられます。

猫の避妊・去勢手術の重要性:多頭飼育におけるメリット

猫の避妊・去勢手術は、動物福祉の観点からも、多頭飼育においても非常に重要です。 今回のケースのように、発情期の猫は、交尾を繰り返すことでストレスを感じ、場合によっては怪我をする可能性もあります。また、望まない妊娠につながる可能性も高く、子猫の飼育や里親探しといった負担も発生します。

避妊・去勢手術のメリット

  • 望まない妊娠の防止:最も重要なメリットです。多頭飼育では、特に注意が必要です。
  • 発情期のストレス軽減:発情期の鳴き声や行動によるストレスを軽減できます。近隣住民への迷惑も防げます。
  • 病気の予防:子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気のリスクを軽減します。オス猫では、睾丸腫瘍や前立腺肥大のリスク軽減に繋がります。
  • マーキング行為の減少:オス猫の場合、マーキング行為(尿をスプレーする行動)が減少する傾向があります。室内での飼育では特に重要です。
  • 性格の穏やか化:発情期の攻撃性や神経過敏が軽減され、性格が穏やかになる傾向があります。

多頭飼育における注意点:猫同士の相性と環境整備

多頭飼育では、猫同士の相性や環境整備が重要です。兄弟猫であっても、発情期を迎えると、関係性が変化することがあります。

猫同士の相性の確認方法

  • ゆっくりと時間をかけて慣れさせる:いきなり同じ部屋で飼うのではなく、最初は別々の部屋で生活させ、徐々に慣れさせていくことが重要です。フェロモン製品などを活用するのも有効です。
  • 個々の猫の性格や行動を観察する:猫同士の反応をよく観察し、喧嘩やストレスサイン(過剰なグルーミング、食欲不振など)がないか確認しましょう。
  • 安全な空間を確保する:それぞれの猫が落ち着いて過ごせる隠れ家や高い場所を用意しましょう。これは、特に多頭飼育においてストレス軽減に役立ちます。

環境整備のポイント

  • トイレや餌場、寝床を十分に用意する:猫の数より多くのトイレを用意することが理想的です。餌場や寝床も、それぞれが落ち着いて使えるように十分な数を用意しましょう。
  • 垂直空間を確保する:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置して、垂直空間を確保しましょう。これにより、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。
  • 遊びの時間を確保する:猫は遊びを通してストレスを発散します。毎日、十分な遊びの時間を確保しましょう。猫じゃらしやボール、おもちゃなどを使って、猫が楽しめるように工夫しましょう。
  • 定期的な健康チェック:猫の健康状態を定期的にチェックし、異変があればすぐに獣医に相談しましょう。

獣医への相談:専門家のアドバイス

今回のケースでは、オス猫の去勢手術は予定通り行うべきです。メス猫についても、発情期が落ち着いたら、避妊手術を行うことをお勧めします。 獣医に相談することで、猫の健康状態や適切な飼育方法について、専門的なアドバイスを受けることができます。 特に、多頭飼育の場合は、獣医に相談しながら進めていくことが重要です。

まとめ:猫の幸せな多頭飼育のために

多頭飼育は、猫にとっても飼い主にとっても、喜びと充実感をもたらすものです。しかし、適切な知識と準備なしに多頭飼育を行うと、猫同士のトラブルや健康問題を引き起こす可能性があります。 今回のケースのように、発情期における猫の行動や避妊・去勢手術の重要性を理解し、猫の性格や環境に配慮した飼育を心がけましょう。 専門家である獣医のアドバイスを積極的に活用し、猫たちが健康で幸せに暮らせるように努めることが大切です。

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