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猫の肝臓数値異常:考えられる原因と対処法
突然の猫の嘔吐、そして肝臓数値の異常…ご心配でしょう。1歳8ヶ月、元気いっぱいの猫ちゃんが、一夜にして入院とは、飼い主さんとして動揺されるのも当然です。まずは落ち着いて、獣医師の指示に従いましょう。
猫の肝臓数値が異常に高くなる原因は様々です。ご質問にあるように、誤飲や毒物摂取の可能性は確かにあります。しかし、それ以外にも多くの原因が考えられます。
考えられる原因
- 脂肪肝:猫の肝臓疾患で最も多いのが脂肪肝です。肥満が原因となることが多いですが、そうでなくても、栄養バランスの偏りや、慢性的な病気、ストレスなどによって発症することもあります。今回のケースでは肥満ではないとのことですが、それでも可能性はゼロではありません。
- 肝炎:ウイルス性肝炎、細菌性肝炎などがあります。ウイルス性肝炎はワクチン接種で予防できるものもあります。
- 胆管閉塞:胆管が何らかの原因で詰まってしまう状態です。胆石や腫瘍などが原因となります。
- 中毒:植物、薬剤、化学物質など、様々なものが原因となります。誤飲の可能性は獣医師も指摘されている通り、十分に考えられます。ご自宅に猫が触れてはいけないものはないか、改めて確認してみましょう。
- 遺伝性疾患:特定の遺伝子異常によって肝臓に異常が起こる場合があります。
- その他:糖尿病、甲状腺機能低下症など、他の病気の合併症として肝臓の数値が上昇することもあります。
黄色い嘔吐は胆汁が混ざっている可能性を示唆しており、肝臓や胆管系の問題を示すサインであることが多いです。しかし、これだけでは原因を特定することはできません。
獣医師への情報提供
獣医師に、以下の情報を正確に伝えることが重要です。
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- 嘔吐物の色、回数、状態(血が混ざっているかなど)
- 食欲、飲水量の変化
- 排泄物の状態(下痢、便秘など)
- 普段の生活の様子(運動量、睡眠時間など)
- 最近食べたもの、触れたもの
- 摂取しているサプリメントや薬など
これらの情報が、診断に役立ちます。
入院期間と治療法
入院期間は、猫の状態や病状によって大きく異なります。肝臓の数値が「振り切れている」とのことですので、数日〜数週間かかる可能性も想定しておきましょう。獣医師から具体的な見通しを聞くことが大切です。
治療法は、原因によって異なります。
- 点滴療法:脱水症状の改善、栄養補給、肝機能のサポートなどを行います。現在行われている治療です。
- 薬物療法:肝臓の炎症を抑える薬、吐き気を止める薬、消化器系の症状を改善する薬など、必要に応じて処方されます。
- 食事療法:肝臓に負担をかけない、低脂肪で高タンパク質の食事が推奨されることが多いです。獣医師の指示に従い、適切な療法食を選びましょう。
- 手術:胆管閉塞など、手術が必要な場合もあります。
飼い主さんができること
獣医師の指示に従うことが最も重要ですが、飼い主さんにもできることがあります。
- ストレス軽減:猫はストレスに弱く、肝臓に負担をかける可能性があります。静かな環境を確保し、優しく接しましょう。
- 清潔な環境:清潔な環境を保つことで、二次感染を防ぎます。ゲージやトイレなどをこまめに清掃しましょう。
- 適切な食事:退院後も、獣医師の指示に従い、適切な食事を与えましょう。
- 定期的な健康診断:早期発見・早期治療のためにも、定期的な健康診断を受けましょう。
専門家の視点:獣医師からのアドバイス
獣医師の立場から、このケースについて補足説明します。肝臓の数値が「振り切れる」ほど高いということは、肝臓に深刻なダメージがあることを示唆しています。原因特定には、血液検査だけでなく、超音波検査や生検などの精密検査が必要となる場合があります。
ご自宅で猫が誤飲した可能性のあるものを探すことも重要です。しかし、原因が特定できないケースも多いです。重要なのは、獣医師の指示に従い、治療に専念することです。
焦らず、獣医師と連携を取りながら、猫ちゃんの回復をサポートしていきましょう。