猫の瞬膜とストレス:多頭飼育における注意点と対処法

飼い猫の目の瞬膜が出っぱなしになってしまいました。 現在6匹の大所帯になり、子猫が3匹(2ヶ月半♂♀、4ヶ月♂)、1歳3匹(メインクーン1.5歳♂、1.3歳♂2匹)の構成で暮らしています。6月に子猫が増えたのですが、三男の目の瞬膜が出っぱなしになっていると、一昨日に気づきました。目の5分の1位が覆われている状態です。 検索してみると、寄生虫や神経の病気が原因の時もあるようですが、ストレスによる場合もあるとありました。週末に動物病院に連れていった方が良いかと相談しているところですが、子猫が増えたことがストレスになってしまったのでしょうか?一番面倒見がよく、子猫3匹のお兄ちゃんを率先してやっていたので、そんなにストレスになっているとは気付かずに来てしまった次第です…。 動物病院に行くまでにできることなどあればしておきたいのですが、どういった事が良いのでしょうか? 現状は、食欲はあり痩せてきてもいませんが、ここ数日下痢気味(軟便)です。水はよく飲みます。ドライフードは食べたいだけ食べており、1日1回缶詰のおやつを食べます(80g×2缶を6匹で等分)。 猫エイズの疑いありの子猫が1匹おり、再検査までお留守番時と就寝時は部屋隔離にしています。その子と分けた時も鳴いているのを、しばらくドア前で見ており、そのままそこで寝るようです。気にしているみたいで、鳴くと飛んできます…。こういう事情もストレスの一因でしょうか?

猫の瞬膜が突出する原因

猫の瞬膜(第三眼瞼)が突出する原因は様々です。ご心配の通り、ストレスが原因となる場合もありますが、それ以外にも、以下の可能性が考えられます。

  • 眼球の炎症:結膜炎、角膜炎など、眼球の炎症は瞬膜の突出を引き起こします。異物混入やウイルス感染などが原因となります。
  • 寄生虫:眼球に寄生虫が寄生している場合も考えられます。特に子猫は寄生虫感染のリスクが高いです。
  • 神経系の疾患:神経系の問題によって瞬膜が突出することがあります。これは比較的稀なケースです。
  • 外傷:眼球への外傷も原因の一つです。
  • 先天的な異常:まれに、先天的に瞬膜が突出している場合があります。
  • ストレス:環境の変化、多頭飼育による競争、他の猫とのトラブルなど、ストレスは瞬膜の突出を引き起こす可能性があります。

ストレスの可能性と多頭飼育の注意点

6匹の猫を飼育されているとのことですが、子猫の増加は確かにストレス要因となり得ます。特に、面倒見の良いお兄ちゃん猫は、子猫の世話に追われ、自分の時間や休息が不足している可能性があります。 また、猫エイズの疑いのある子猫の隔離も、他の猫、特にその子猫と仲の良い猫にとってストレスになっている可能性があります。 鳴き声やドア前での行動から、ストレスを感じている様子が伺えます。

多頭飼育におけるストレス軽減策

多頭飼育におけるストレス軽減には、以下の点に注意しましょう。

  • 十分な資源の確保:トイレ、餌場、寝床などを猫の数より多く用意し、競争を減らしましょう。特に、子猫と成猫で分けて設置するのも有効です。
  • 隠れ家の確保:猫は落ち着いて過ごせる隠れ家が必要です。段ボール箱、キャットタワー、ハンモックなど、様々な隠れ家を用意しましょう。猫それぞれが自分の安全な場所を持てるように配慮することが大切です。
  • 垂直空間の活用:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置して、垂直方向の空間を活用しましょう。これにより、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。
  • フェロモン製品の利用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫の安心感を高める効果があります。スプレータイプやディフューザータイプなど、様々な製品がありますので、獣医さんと相談の上、適切な製品を選びましょう。
  • 個々の猫への配慮:それぞれの猫の性格や好みを理解し、個々に合ったケアを心がけましょう。例えば、臆病な猫には、静かな場所を用意してあげることが大切です。
  • 遊びの時間:猫と十分に遊んであげましょう。遊びを通して、猫のストレスを軽減し、運動不足も解消できます。一人ひとりと遊ぶ時間を確保するのが理想です。

動物病院に行く前にできること

瞬膜の突出は、深刻な病気のサインである可能性もあります。週末まで待つのではなく、可能であれば早めに動物病院を受診することを強くお勧めします。

しかし、動物病院に行くまでの間、以下のことを行うことで、猫の負担を軽減できる可能性があります。

  • 清潔な環境を保つ:猫の生活空間を清潔に保ち、寄生虫の感染を防ぎましょう。定期的な掃除と、猫の寝床やトイレの清掃は必須です。
  • 安静を保つ:猫に安静を保たせるようにしましょう。刺激的な遊びや大きな音などは避け、静かな環境で過ごせるように配慮しましょう。
  • 水分補給:下痢気味とのことですので、こまめな水分補給を促しましょう。新鮮な水を常に用意し、必要であれば、獣医の指示に従って電解質補給液を飲ませることも検討しましょう。
  • 食事:食欲があるとのことですが、消化の良いフードに切り替えるのも良いでしょう。消化器系の負担を減らすために、少量ずつ、回数を増やして与えるのも有効です。

専門家の意見

猫の行動や健康状態に関する専門家である獣医は、瞬膜の突出の原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。 下痢も併発していることから、総合的な診察が必要となります。 自己判断で治療を行うことは危険ですので、必ず獣医の診察を受けてください。

まとめ

猫の瞬膜の突出は、様々な原因が考えられるため、早期に獣医の診察を受けることが重要です。 多頭飼育では、猫同士のストレスが原因となる可能性も高く、環境整備や個々の猫への配慮が不可欠です。 動物病院に行くまでの間も、できる限りのケアを行い、猫の負担を軽減しましょう。 今回のケースでは、子猫の増加と猫エイズの疑いのある子猫の隔離が、ストレスの一因となっている可能性が高いと考えられます。 これらの状況を獣医に伝え、適切なアドバイスを受けることが大切です。 猫の健康状態を常に観察し、少しでも異変を感じたら、すぐに獣医に相談しましょう。

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