猫の異常行動:母への攻撃と解決策

猫(マンチカン)を飼いはじめて一年がたちます。いつも通り私と母親の寝室に入りいざ寝ようとしたとき、突然何かに取りつかれたように母親に襲いかかってきました。尿を漏らしていました。なんとか部屋から追い出し、しばらくするとまた中に入りたいらしく、かわいい鳴き声でなくのですが、母親の顔を見ると威嚇してきました。朝を迎え、母親が外にいる猫に声をかけると、また襲ってこようとするんです。どうしようもないので違う部屋に猫を閉じ込めることにしたのですがしばらくするとまたかわいい声で鳴きはじめました。ドアの隙間から母親が声をかけるとスリスリ寄ってくるので一端部屋から出してみると母親に甘えてすごかったです。がしかし、しばらくするとまたまた母親に・・・・・。家族に一番なついているのは母親です。しかし母親だけを襲うのです。襲う5分ほど前にはお腹をだしてごろごろいいながら寝ていたのに・・・いったいどうしたらよいのでしょう。

猫の攻撃行動の原因を探る

愛猫が飼い主さん(お母様)を襲うという、非常に心配な状況ですね。 猫が突然攻撃的になる原因は様々です。 今回のケースでは、いくつかの可能性が考えられます。

1. 医学的な問題

  • 認知症:高齢猫では認知機能障害(認知症)が起こることがあります。 場所の認識が曖昧になったり、攻撃性が強くなったりする症状が現れます。マンチカンは比較的長生きな猫種ですが、年齢によっては考慮すべき点です。
  • 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの過剰分泌により、落ち着きがなくなったり、攻撃的になったりする可能性があります。 食欲増加、体重減少、多飲多尿なども症状として現れます。
  • 痛みや不快感:関節炎、歯周病、膀胱炎など、痛みや不快感を伴う病気も攻撃性を引き起こす可能性があります。尿漏れも、膀胱炎などの症状の一つかもしれません。
  • 脳腫瘍:まれなケースですが、脳腫瘍が原因で性格が変化することもあります。

まずは獣医師による健康診断が不可欠です。血液検査やレントゲン検査などで、上記のような病気をチェックしてもらいましょう。 尿漏れも重要な情報なので、獣医さんに詳しく説明してください。

2. 環境の変化とストレス

  • 新しい家族やペット:新しい家族やペットの加入、引っ越しなど、環境の変化は猫にストレスを与えます。 特にマンチカンは繊細な一面を持つ猫種のため、環境の変化に敏感に反応する可能性があります。
  • ストレス要因:家のリフォーム、家族の喧嘩など、猫がストレスを感じている状況がないか確認してみましょう。 ストレスは攻撃性の原因となります。
  • 資源の競争:トイレ、寝床、餌場など、猫が利用する資源が不足している場合、資源をめぐる競争が攻撃につながる可能性があります。

お母様と猫の寝室環境を見直してみましょう。猫にとって安全で落ち着ける空間になっているか確認し、必要であれば改善策を講じましょう。例えば、猫専用の安全なスペース(キャットタワー、猫ベッドなど)を用意するのも有効です。

3. 行動の問題

  • 遊び方の問題:猫との遊び方が適切でない場合、猫が興奮しすぎて攻撃的になることがあります。激しい遊びは避け、猫がリラックスできるような遊び方を心がけましょう。
  • 恐怖や不安:猫が何かを恐れている、あるいは不安を感じている可能性もあります。 特定の音や場所、人などに恐怖や不安を感じている場合は、その原因を取り除く必要があります。
  • リダイレクト攻撃:本来は別の対象に向けるべき攻撃が、お母様に向けられている可能性があります。例えば、他の猫との喧嘩の後などに、お母様を攻撃しているのかもしれません。

猫とのコミュニケーションを見直してみましょう。優しく穏やかな態度で接し、猫が安心できる環境を作ることを心がけてください。

具体的な解決策

1. **獣医への受診:** まずは獣医さんに診てもらうことが最優先です。 尿漏れや攻撃性といった症状を詳しく説明し、適切な検査と治療を受けてください。

2. **環境の改善:**
* 猫専用の安全なスペースを確保する。
* ストレスとなる要因を取り除く(騒音、家族間の喧嘩など)。
* 資源を十分に確保する(トイレ、餌場、寝床)。
* フェロモン製品(フェリウェイなど)を使用する。

3. **行動療法:**
* 攻撃的な行動が見られたら、すぐに猫を別の部屋に移動させる。
* 攻撃的な行動の後、お母様は猫を無視する。
* 猫が落ち着いてから、優しく穏やかな態度で接する。
* ポジティブな強化(ご褒美)を用いて、良い行動を強化する。
* 専門の動物行動学者に相談する。

4. **家族間の連携:**
* 家族全員で猫の行動に気を配り、一貫した対応をする。
* 猫への接し方を統一する。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、猫の攻撃行動は、医学的な問題、環境的な要因、行動的な問題のいずれか、またはそれらの組み合わせが原因であることが多いです。 自己判断で解決しようとせず、獣医や動物行動学者に相談することが重要です。早期発見・早期治療が、猫の健康と幸せを守るために不可欠です。

まとめ

猫の攻撃行動は深刻な問題ですが、適切な対応をすることで改善できる可能性があります。 獣医による健康診断を受け、環境改善、行動療法を行い、家族全員で猫と向き合うことで、安心して暮らせる環境を築きましょう。 どうしても解決できない場合は、動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。

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