猫の無駄鳴きと脱走癖への対処法:多頭飼いのストレスと環境エンリッチメント

猫の無駄鳴き?についてです。我が家に9歳(発情前に去勢、生後1ヶ月位の捨て猫でした)雄と1歳5ヶ月の雌猫がいます。9歳の先住猫の無駄鳴きと家出癖が最近酷くなりました。どうしたら良いでしょうか…?元々は、子猫の時にもあまり遊ばず、ほとんど鳴かない大人しいコでした。それが、私が外出しようとすると脱走しようと毎日玄関で一悶着。(保護後、完全室内飼い)ごくたまにスキを突かれて飛び出したら、駐車場の車の下に潜り込み、私をも威嚇。無事に私が玄関を閉めると、マンション中(ペット可です)に響く声で鳴き続ける。近所迷惑だし、どう対処していいか困っています。このコにとって大きな変化は①2年程前に私が結婚し、「知らない人」が一緒に住むようになった事。私達が住んでいたマンションに主人が引っ越してきたので…②去年7月に新しく子猫を保護した事。雌で、育児放棄猫、臍の緒がついたままの生後一日猫でした。そんな状態だったので、仲良くなるか期待していましたが、今現在あまり仲良くはありません。避妊済。主人が仕事、私が留守番の時は先住さんは膝に乗り、大人しくしてくれますが、主人の話では逆に主人が留守番、私が仕事の時は一日中鳴いている状態だそうです。自分の8年のテリトリーを侵された気がしているのでしょうが、脱走は頑張って抑えられますが、無駄鳴きはとても大きな声なので、どうにかできないでしょうか…何事も先住猫を優先、後輩猫を後回しにはしてるつもりですが、後輩猫も独占欲がとても強く、ぐいぐい入ってきます。長くなりましたが、よろしくお願いします。補足不安なのだろうとは思っているのです。何か改善させる方法をご存知の方、教えてください。ご体験談とか…

猫の無駄鳴きと脱走癖の原因を探る

9歳になる先住猫の突然の無駄鳴きと脱走癖は、環境の変化によるストレスが大きな原因と考えられます。 具体的には、ご主人との同居、新しい猫の加入、そして飼い主さんの不在などが、猫の不安やストレスを増幅させている可能性があります。 猫は環境の変化に敏感な動物で、特に長年一緒に暮らしてきた環境が大きく変わることで、不安定な状態に陥ることがあります。

環境の変化への対応

* ご主人との同居: 最初は警戒していたとしても、時間をかけて猫に主人を「家族の一員」として認識させることが重要です。 ご主人が猫と積極的に関わることで、猫は徐々に安心感を抱くようになります。 ただし、無理強いは禁物です。猫が落ち着いてから、ゆっくりと距離を縮めるようにしましょう。 例えば、ご主人が猫に話しかけたり、優しく撫でたりする時間を毎日少しずつ増やしていくなど、段階的なアプローチが効果的です。
* 新しい猫の加入: 多頭飼いは、猫同士の性格や相性によってうまくいく場合とそうでない場合があります。 現在、二匹の猫は仲が良いとは言えない状況なので、それぞれの猫が安心して過ごせる空間を確保することが重要です。 例えば、複数の隠れ家を用意したり、食事場所やトイレを離したりすることで、猫同士のストレスを軽減することができます。 フェロモン製品(フェリウェイなど)も効果的です。
* 飼い主さんの不在: 猫は飼い主さんの存在に大きな安心感を得ています。 飼い主さんが不在になる際は、猫が安心できる工夫が必要です。 例えば、猫が落ち着ける場所(猫ベッド、キャットタワーなど)を用意したり、留守番中の様子を監視できるカメラを設置したりするのも良いでしょう。 また、自動給餌器や自動水飲み器を使用することで、飼い主さんの不在による不安を軽減できます。

具体的な解決策と実践的なアドバイス

猫の無駄鳴きと脱走癖を改善するためには、以下の対策を試みてください。

1. 環境エンリッチメント

猫が退屈したり、ストレスを感じたりしないように、環境を豊かにする「環境エンリッチメント」が重要です。

  • 遊びの時間: 毎日、十分な時間をかけて猫と遊んであげましょう。 猫じゃらしやボール、羽根など、猫が楽しめるおもちゃを用意し、狩猟本能を刺激する遊びを取り入れることが重要です。 特に、先住猫には、彼が一番好きな遊び方を意識して、十分な時間を確保しましょう。
  • 隠れ家: 猫は安全な隠れ場所を必要とします。 猫ベッド、ダンボールハウス、キャットタワーなど、複数の隠れ家を用意することで、猫は安心感を高めることができます。 特に、新しい猫が来たことで、先住猫が自分の安全な場所を失っている可能性がありますので、より多くの隠れ家を用意することをお勧めします。
  • 垂直空間: 猫は高い場所が好きです。 キャットタワーや棚などを設置し、猫が自由に登ったり降りたりできる空間を作ることで、運動不足の解消にも繋がります。 これは、猫のストレス軽減に非常に効果的です。
  • 窓辺: 窓辺は猫にとって魅力的な場所です。 外を眺めたり、日光浴をしたりすることで、猫はリラックスすることができます。 窓辺に猫がくつろげる場所を用意しましょう。

2. ストレス軽減

猫のストレスを軽減するための対策として、以下の方法があります。

  • フェロモン製品: フェリウェイなどのフェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。 プラグタイプのディフューザーを使用することで、部屋全体にフェロモンを拡散させることができます。
  • サプリメント: 猫用のリラックスサプリメントも効果がある場合があります。 獣医に相談の上、適切なサプリメントを選びましょう。
  • 音楽療法: 猫がリラックスできる音楽を流すのも効果的です。 クラシック音楽や自然の音などがおすすめです。

3. 獣医への相談

無駄鳴きや脱走癖が改善しない場合は、獣医に相談することをお勧めします。 甲状腺機能亢進症などの病気の可能性もあります。 獣医による診察を受けることで、適切な治療やアドバイスを受けることができます。

4. 脱走対策

玄関からの脱走を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • しっかりとしたドアロック: 猫が抜け出せないように、しっかりとしたドアロックを使用しましょう。
  • 猫よけネット: 玄関に猫よけネットを設置することで、猫が外に出るのを防ぐことができます。
  • 猫専用の通路: 猫が安全に移動できる専用の通路を確保しましょう。 例えば、猫専用の階段や通路を作るなどです。

専門家の視点:動物行動学者の意見

動物行動学者によると、猫の無駄鳴きや脱走癖は、不安やストレス、そしてコミュニケーション不足が原因となることが多いです。 環境エンリッチメントによって猫のストレスを軽減し、十分なコミュニケーションを取ることで、これらの問題を改善できる可能性が高いです。 また、猫同士のコミュニケーションを促進するための工夫も必要です。 例えば、別々の食事場所やトイレを用意するなど、それぞれの猫が安心して過ごせる環境を作ることで、猫同士の競争やストレスを軽減できます。

インテリアとの関連性:落ち着ける空間づくり

猫が落ち着いて過ごせる空間づくりは、インテリアにも大きく関わってきます。 グレーの落ち着いた色調の家具や、猫が自由に登れるキャットタワー、そして猫が隠れることができる隠れ家などを配置することで、猫にとって安全でリラックスできる空間を作ることができます。 特に、先住猫が落ち着ける場所を確保することが重要です。

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