猫の戸袋生活と安心できる居場所の作り方

2年程前に、ノラの子を家に迎えました。その時点ではもう、子猫ではなく中猫でした。 その頃から先住猫との折り合いが悪く、先住猫が新猫を追い掛け回したりしていたのですが、ちょうど階段の中段くらいにある戸袋に逃げ込み、そこでずっと生活している状態でした。はじめの内は、先住猫が出てくるのを待ち構えてる状態でした。 中の物を全て処分し、少しでも快適にと戸袋の中にトイレ、水、食事、ベッド、爪とぎを設置しています。 冬は毛布、ネコ用こたつを入れています。 夏は、ペット用の冷却プレート?を置いています。 中は、大人二人が寝転べるくらいの広さなので、圧迫感はあまりないです。 中での状態は、もうそのネコの城みたいな感じで、いつもゴロごろしお腹を出して寝ていたりと快適な感じですが、やはり走り回ったりしたいんだろうなぁ~と思うとノラのままの方が幸せだったのではないか・・・とも思ってしまいます。 私の部屋が戸袋から一番近いので、1日に何回かは部屋に連れて来てブラッシングしたり、じゃらそうとするのですが、グータラ猫になってしまい、すぐに寝転び私のヒザや顔にスリスリしてきます。 ですが最近、自分から部屋に入ってくるようになりました。もちろん先住猫もいるので、周りの状況をキョロキョロ見て、今だ!って感じに部屋に滑り込んでくる感じです。 私以外の家族の足音や声がすると、部屋の隅で小さくなっています。 自発的に部屋に入って来てくれるようになり、とても嬉しいのですが、その反面心配な事があります。 部屋に入って来ると、角に行きもう自分から城に戻ろうとしません。 戻りたそうな雰囲気もないです。 トイレや食事を我慢してるのではないかと思い、一式を部屋に持ってきたのですが、それでもしません。 城に戻してみたりと色々試みたものの、また部屋に入ってきます。 私の部屋でトイレや食事も生活できるようになれば、万々歳ですが、普段からしていた場所でないと出来ないのかなと思います。 自分の城が安心できる場所ではなくなってしまったのでしょうか・・・?

猫の行動と心理:戸袋からの脱出と新たな不安

猫が戸袋を「城」として生活している状況、そして最近部屋に来るようになったものの、トイレや食事をせず、戸袋に戻ろうとしないこと…飼い主様のお気持ち、よく分かります。これは、猫の安心できる場所と、新たな環境への適応、そして先住猫との関係性が複雑に絡み合っている可能性があります。

まず、戸袋での生活が快適であることは良い兆候です。しかし、猫は本来、狩りや探索、遊びなど、より広い空間での活動も必要とします。戸袋での生活が、猫の本来の行動を制限している可能性も否定できません。

部屋に来るようになったことは、大きな進歩です。しかし、部屋の隅で小さくなったり、トイレや食事をしないのは、まだ完全に安心しきれていない、または新たな不安を抱えていることを示唆しています。これは、先住猫の存在や、部屋の環境、あるいは飼い主様以外の家族の気配などが原因として考えられます。

具体的な解決策:段階的な環境変化と安心感の提供

猫が安心して部屋で生活できるよう、段階的に環境を整えていきましょう。

1. 先住猫との関係性の改善

先住猫との関係改善は、新猫にとっての安心感を高める上で非常に重要です。フェロモン製品(フェリウェイなど)の使用や、別々の食事場所の確保、遊びの時間を作るなど、先住猫と新猫が穏やかに共存できるよう工夫しましょう。

  • フェロモン製品の活用:フェリウェイなどのフェロモン製品は、猫の安心感を高める効果があります。プラグインタイプやスプレータイプなど、様々な製品があるので、猫の状況に合わせて使い分けてみましょう。
  • 別々の食事場所:食事の際、先住猫と新猫が争わないよう、離れた場所で食事をさせましょう。フードボウルを複数用意し、場所を変えてみるのも効果的です。
  • 遊びの時間:猫同士がじゃれ合うことで、関係性が改善されることもあります。安全な場所で、猫が楽しめるおもちゃを使って、一緒に遊んであげましょう。

2. 部屋の環境整備:安全で快適な空間づくり

猫が部屋で安心して過ごせるよう、安全で快適な空間を準備しましょう。

  • 隠れ家を作る:猫は隠れ場所を好みます。猫用のベッドやハウス、段ボール箱などを用意し、落ち着ける場所を作ってあげましょう。高い場所を好む猫も多いので、キャットタワーなどもおすすめです。
  • トイレと食事場所の確保:部屋にトイレと餌場を設置しましょう。猫が使いやすい高さ、場所を選び、常に清潔に保つことが重要です。戸袋で使っていたものと同じタイプのトイレや食器を使うと安心するかもしれません。
  • 刺激の少ない場所:部屋の一角に、静かで落ち着けるスペースを作りましょう。窓際に猫ベッドを置く、カーテンで仕切るなど、猫が落ち着ける空間を作る工夫をしましょう。

3. 徐々に時間を長くする:安心できる時間を作る

最初は、短時間から部屋に連れて行き、徐々に滞在時間を長くしていきましょう。無理強いせず、猫のペースに合わせて進めることが大切です。

  • 最初は短時間:最初は15分程度から始め、猫が落ち着いて過ごせるよう様子を見ましょう。徐々に時間を延ばしていき、最終的には猫が自由に部屋に出入りできるようにします。
  • ご褒美を与える:部屋で良い行動をとった際には、おやつなどを与えて褒めてあげましょう。ポジティブな経験を積み重ねることで、部屋への安心感が高まります。
  • 安全な場所を確保:部屋の中でも、猫が安全だと感じる場所(隠れ家など)を確保しましょう。猫が自由にその場所に出入りできるよう、常に通路を確保しておくことが重要です。

4. 専門家への相談:獣医や動物行動学者のアドバイス

状況が改善しない場合、獣医や動物行動学者に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、猫の行動や心理を理解し、より効果的な解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ:猫の安心感を第一に

猫が戸袋から出て、部屋で生活できるようになるには、時間と根気が必要です。焦らず、猫のペースに合わせて、安全で快適な環境を整え、安心感を高めてあげることが大切です。先住猫との関係性にも配慮し、段階的に環境を変えていくことで、猫が安心して暮らせる居場所を作ることができるでしょう。

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