猫の夜泣きと脱走後の行動変化への対処法:落ち着きを取り戻すためのインテリアと環境整備

怪我の治療後に、部屋を脱走して帰ってきた牝猫の夜鳴きについて。飼い猫同士のじゃれ合い中に、一歳の猫が耳に怪我をおってしまいました。血がとまらなくなってしまったので、在宅にて治療をしてくださる先生に来ていただき、麻酔をかけて傷の確認や抗生剤の注射をしていただきました。(この子は生後四ヶ月まで野良だったこともあり、かなり臆病で、飼い主の私ですら捕まえて病院に連れていくのは困難な為。この時も二人がかりで追い込んで、かなり威嚇されながら捕まえました。) 夕方に麻酔が切れてから、見たこともないような興奮状態になってしまい、そのまま網戸を突き破って脱走してしまいました。三日後には自力で自宅のベランダに戻ってきたので、部屋を開けたら入ってはきたのですが、その晩から狂ったように部屋中を歩き回って鳴き叫ぶようになりました。元から無駄鳴きは一切しない子でしたし、発情の際の声とも違う不安を感じたような大きな叫び声。(避妊はしています。) 他に飼育している猫たちも、全く眠れなくてイライラするようになり、脱走前はいつも一緒に眠っていたのに最近ではその子を威嚇して近寄りません。朝は急に静かになるので、主治医から安定剤としてセルシンを処方していただき、1錠の半分を寝る前に飲ませていますが効果がなく、夜10時から朝10時までは口呼吸をしながら、目を見開いてギャーギャー鳴きます。水すらうなりながら飲んでいる状態です。賃貸なので他の方への迷惑も気になり、また私自身も寝不足続きで夜になるのが怖いです。元は臆病ではあったものの、呑気な性格の猫だったので、夜中は全く違う猫になってしまったような感じで辛いし、精神を病んでるような叫び具合で可哀想になります。自宅で治療をしたことがそんなにトラウマになったのか。窓をガリガリやるので、外の方がホッとできるのか。等を考えると、外に出してやるべきかとも思いますが、一度出したら保護するのも難しい子なので悩んでいます。以前のように他の猫とも普通に過ごしたり、無駄鳴きをせずに夜中静かにさせるには何ができるでしょうか。

猫の夜鳴きの原因を探る:脱走と治療のトラウマ

猫の夜泣き、特に普段おとなしい猫が突然激しく鳴き出す場合、何らかのストレスや不安が原因である可能性が高いです。今回のケースでは、以下の点が考えられます。

  • 麻酔の影響:麻酔から覚めた後の興奮状態が、猫に強いストレスを与えた可能性があります。麻酔の種類や猫の体質によっては、数日間、不安定な状態が続くこともあります。
  • 脱走による恐怖体験:網戸を破っての脱走は、猫にとって非常に怖い経験です。外の世界の危険性、そして飼い主からの分離不安が、夜鳴きの原因になっている可能性があります。
  • 治療のトラウマ:自宅での治療とはいえ、麻酔や注射は猫にとって強いストレスです。治療自体がトラウマとなり、不安や恐怖心を抱いている可能性があります。
  • 環境の変化:脱走後、猫自身の居場所や安全な場所への認識が変化している可能性があります。以前安心していた場所でも、不安を感じるようになっているかもしれません。

具体的な対策:インテリアと環境整備で安心空間を創出

セルシンが効果がないとのことですが、まずは獣医さんと相談し、薬の変更や併用療法などを検討することが重要です。同時に、以下のインテリアや環境整備による対策も試みてください。

1. 安全で落ち着ける隠れ家を作る

猫は狭い場所を好む傾向があります。猫が安心して過ごせる隠れ家を用意することで、不安を軽減できます。

  • 猫用ベッド:壁際に設置し、周囲を布などで囲うことで、より安心感を高めます。グレーの落ち着いた色のベッドがおすすめです。
  • ダンボールハウス:簡単に作れるうえ、猫はダンボールの匂いや感触を好むことが多いです。入り口を小さくすることで、さらに安心感が増します。
  • キャットタワー:高い場所から周囲を見渡せることで、安心感と安全感が得られます。グレーやベージュなどの落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。

2. フェロモン製品の活用

猫用フェロモン製品(フェリウェイなど)は、猫を落ち着かせる効果があります。部屋にスプレーしたり、ディフューザーを使用することで、リラックスした雰囲気を作り出せます。

3. 環境のエンリッチメント

猫が退屈しないように、様々な遊び道具や環境を用意することで、ストレスを軽減できます。

  • 猫じゃらし:狩猟本能を刺激し、運動不足解消にも繋がります。
  • おもちゃ:様々な種類のおもちゃを用意することで、猫の好奇心や遊び心を満たします。
  • キャットウォーク:高い場所を移動できることで、猫の運動不足解消と環境エンリッチメントに繋がります。壁に沿って設置することで、省スペースで設置できます。

4. インテリアの色調を整える

猫の視覚にも配慮したインテリア作りが重要です。

  • 落ち着いた色調:グレー、ベージュ、アイボリーなどの落ち着いた色調の家具やインテリアは、猫の精神を落ち着かせる効果があります。刺激の強い色や柄は避けましょう。
  • 視覚的な刺激を減らす:派手な模様や色使いのものは、猫にとってストレスになる可能性があります。シンプルで落ち着いたデザインの家具やインテリアを選びましょう。
  • 光量の調整:夜間の強い光は猫のストレスになる可能性があります。間接照明などを活用し、落ち着ける明るさを保ちましょう。

5. 他の猫との関係性の改善

他の猫が威嚇するようになっているとのことですが、隠れ家などを複数用意することで、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。また、猫同士が一緒に遊べるようなおもちゃを用意するのも有効です。

6. 窓からの視界確保

窓から外が見えることで、猫は安心感を覚えます。窓辺に猫が落ち着いて座れる場所を用意しましょう。猫用ベッドや猫棚などを窓際に設置するのも良いでしょう。

専門家の意見:獣医さんとの連携が不可欠

今回のケースでは、獣医さんのアドバイスを仰ぐことが非常に重要です。夜鳴きの原因を特定し、適切な治療やサポートを受けることで、猫のストレスを軽減し、以前のような穏やかな状態に戻すことができる可能性が高まります。

まとめ:安心できる空間づくりで猫の心を癒す

猫の夜鳴きは、単なる甘えや遊びではない場合が多く、深刻なストレスや不安のサインである可能性があります。今回のケースのように、治療や脱走などの経験が大きな影響を与えている可能性も考慮し、獣医さんと相談しながら、適切な対策を講じる必要があります。インテリアや環境整備は、猫の精神的な安定に大きく貢献します。落ち着きのある空間づくりを心がけ、猫が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。

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