猫の多頭飼育とストレス:野良猫出身の子の適応と家族との関係

猫の行動について。今4匹の猫を飼っているのですがそのうちの1匹が他の猫と馴染めず、別室で暮らしています。他の3匹はリビング。その1匹は寝室です。もともと野良猫でガリガリ の親猫が頻繁に連れて来ていて勝手ですが余ったご飯などあげていたのですが、親猫が近所で死んでしまい、小さい子猫だけでくるようになりました。懐いていたので去勢手術を受けさせるために室内に入れて手術後、抜糸してから外に出しましたが家に帰ってくるようになってしまい飼うことになりました。その別室で暮らす猫は他の猫と違って部屋に入ると顔を見てニャーニャー鳴きながら後をついてきてずっとスリスリしてきます。座れば隣にちょこんと座り、ゴロゴロ喉を鳴らし、手をうにうにしながらずっと腕や顔を執拗に舐めてきます。撫でるとすぐにお腹を見せて床に頭を擦り付けたり、手を引っ込めると甘噛みで色んなところを噛んできます。ただ寂しくてやる行動なのでしょうか。それともストレスですか?1週間に何度かのペースでリビングにつれていき、他の猫と会わせるのですがその時はずっと寝室のドアの前で扉をガリガリして戻りたがります。一匹にさせるのは可哀想なのでなるべくは一緒のスペースにいさせたいのですが、それはやっぱりストレスになってしまいますか?他の猫は猫らしい猫で、餌の時間(17時前後)になると騒ぎ始め餌の準備をすると足元でスリスリ。餌をあげると静かに食べて各自所定の場所に戻ります。ですが、その猫だけは餌を部屋に置きに行っても食べず…隣に座って声をかけ続けなければ食べてくれません。なるべくは寝室にいくようにしていますが学校やバイトなどでいれる時間は限られています。そういう環境はやっぱりストレスになりますよね?

野良猫出身猫の行動とストレス:原因の特定

質問にある猫の行動は、単なる寂しさだけでなく、過去の経験と現在の環境によるストレスが複雑に絡み合っている可能性が高いです。野良猫時代や、親猫を失った経験、そして現在の多頭飼育環境への適応不足などが考えられます。

過去のトラウマと不安

野良猫時代は、常に危険と隣り合わせの生活でした。食べ物や安全な寝場所の確保、他の猫との競争など、多くのストレスを抱えていたはずです。親猫を失ったことによる喪失感も、大きな精神的負担になったでしょう。これらの経験は、現在も猫の行動に影響を与えている可能性があります。 執拗な甘えや、他の猫との接触を避ける行動は、不安や恐怖の表れかもしれません。

現在の環境への適応

室内環境への適応も、容易ではありません。特に、他の猫との関係構築は、猫にとって大きな課題です。 質問にあるように、リビングの猫たちは落ち着いた性格で、餌の時間以外は比較的穏やかに過ごしているようです。一方、野良猫出身の猫は、この安定した環境にまだ適応できていない可能性があります。 他の猫とのコミュニケーションの取り方が分からず、距離を置くことで安心感を保とうとしているのかもしれません。 また、餌を食べる際に人の傍にいることを好むのは、安全の確保を優先しているためと考えられます。

猫同士のストレス軽減と良好な関係構築のための具体的な対策

一匹で過ごすことがストレスになっている可能性も高いですが、いきなり他の猫と長時間一緒にさせるのも、新たなストレスを与えてしまう可能性があります。段階的なアプローチが必要です。

フェロモン製品の活用

猫用フェロモン製品(フェリウェイなど)は、猫の安心感を高める効果があります。寝室とリビングに設置することで、猫のストレス軽減に役立ちます。専門家も推奨する効果的な方法です。

ゆっくりとした環境づくり

リビングへの移動を強制せず、猫自身のペースで環境に慣れていく時間を与えることが重要です。最初は、寝室のドアを開けて、猫が自主的にリビングに出入りできる状態にすることから始めましょう。 リビングに猫が安全だと感じる隠れ家(猫用ベッド、ダンボールハウスなど)を用意するのも効果的です。 グレーの落ち着いた色合いの隠れ家は、猫にとって落ち着きを与えてくれるでしょう。

食事環境の工夫

餌を食べる際に人の傍にいることを好む猫に対しては、食事場所を変えることを試みましょう。寝室に、他の猫から離れた静かな食事場所を用意し、最初は人がそばにいてあげましょう。徐々に距離を離し、最終的には一人で食べられるように促します。

多頭飼育の専門家への相談

猫の行動に不安がある場合は、動物病院や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、猫にとって最適な環境づくりや、ストレス軽減のための具体的な対策を立てることができます。

段階的な交流

リビングでの他の猫との交流は、短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていくことが大切です。 最初は、ケージに入れて他の猫と距離を保ちながら様子を見たり、匂いを嗅がせたりするところから始めます。 猫同士が直接接触する前に、お互いの存在に慣れていくことが重要です。 そして、猫がリラックスしている様子が見られたら、徐々に距離を縮めていきます。 この段階的な交流は、猫同士の信頼関係を構築するために非常に重要です。

安全な空間の確保

寝室は、猫にとって安全な隠れ家として機能しています。この空間は、猫が落ち着いて過ごせるように、常に清潔に保ち、必要なもの(トイレ、水飲み場、ベッドなど)を揃えてあげましょう。 また、寝室のインテリアも、猫がリラックスできるような落ち着いた雰囲気にすることが大切です。 例えば、グレーの落ち着いた色合いのベッドや、猫が登れるキャットタワーなどを設置することで、猫が安心して過ごせる空間を作ることができます。

まとめ:時間と忍耐、そして専門家のサポート

野良猫出身の猫が新しい環境に適応するには、時間と忍耐が必要です。焦らず、猫のペースに合わせて、少しずつ環境を整えていきましょう。 そして、猫の行動に不安がある場合は、専門家のサポートを受けることをためらわないでください。 専門家のアドバイスと、飼い主さんの愛情によって、猫たちはきっと幸せな生活を送ることができるでしょう。 インテリアにおいても、猫が落ち着ける空間づくりを心がけ、安全で快適な環境を整えてあげることが重要です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)