猫の多頭飼いの成功と課題:生後1ヶ月半の子猫と1歳4ヶ月猫の同居について

猫の多頭飼いについて質問です。10日前に動物病院前で保護された子猫(生後1ヶ月半♂)をお試しで預かっております。先住猫は♂1歳4ヶ月(ペットショップで4ヶ月の時に購入、去勢済、性格はのんびり)。子猫はケージで別部屋に隔離し、3日目あたりからケージに入れたまま部屋の扉は出入り自由にして先住猫が見に行きたいなら見れるようにしておりました。最初はシャーと威嚇していましたが、その後はどちらかといえば興味がある様子でした。その後ケージから出して対面させました。最初は先住猫が軽く噛んだり、追いかけたり、子猫はビビって物陰に隠れたりしていましたが、それからは子猫がわざと先住猫にタックルして向かっていきます。取っ組み合いか、じゃれあいか、喧嘩か判断がつかない様子です。サイズが10倍程も違うので見ている方は気が気ではないのですが、引き離しても、何度も子猫は先住猫に飛びかかる、先住猫はねじ伏せて舐めたり軽く噛んだり、そのうち本気になって子猫がギャっと鳴き引き離すの繰り返しです。それでも子猫はまた向かっていきます。これは楽しんでいるのか、嫌がっているのか、相性がいいのか、悪いのか、子猫が少し大人になれば解消されるのか、全く判断が付きません。噛み殺すなんてことはあるのでしょうか。子猫はまだ小さいですし、トイレも上手ですので、ほかに貰い手はいるらしいです。こちらは先住猫を一番に考えているのでそろそろどうするのか考えないといけないのですが、経験した方がいらっしゃれば教えてください。ちなみに、先住猫は子猫のケージの前でほぼ一日過ごすようになりました。一日何回か先住猫を外に出して、子猫を遊ばせますが、その時も扉の前で入れて~と催促します。

多頭飼いの導入と猫同士の相性:観察と注意点

猫同士の同居は、慎重な導入と継続的な観察が不可欠です。特に、年齢や性格の異なる猫の場合、ストレスやトラブルが発生する可能性があります。今回のケースでは、生後1ヶ月半の子猫と1歳4ヶ月の成猫という、年齢差が大きく、性格も異なる猫同士の同居を試みているため、注意深い対応が必要です。

子猫が先住猫に積極的に近づき、タックルする行動は、必ずしも「攻撃」とは限りません。子猫は遊びを通して社会性を学び、先住猫との関係性を築こうとしている可能性があります。しかし、サイズ差が大きく、先住猫が子猫を傷つける可能性も否定できません。

猫の行動の読み解き方

猫の行動は複雑で、人間には理解しにくい面があります。今回のケースでは、以下の点を注意深く観察する必要があります。

  • 遊びと喧嘩の区別:じゃれ合いと喧嘩の区別は難しいですが、遊びの場合は、猫同士が互いに体を軽く触れ合う程度で、激しい攻撃や威嚇は少ないです。喧嘩の場合は、激しい攻撃や威嚇、威嚇毛の逆立ちはっきりと分かります。猫の鳴き声にも注意しましょう。遊びの鳴き声は、高い音で楽しげなことが多いですが、喧嘩の鳴き声は、低い音で苦痛を表すことが多いです。
  • 体の姿勢:猫の体の姿勢は、その猫の気持ちを表す重要なサインです。しっぽを立てて、耳を前に向けている場合は、リラックスしているか、興味を持っている可能性があります。しっぽを膨らませて、耳を後ろに倒している場合は、恐怖や怒りを感じている可能性があります。
  • 先住猫の反応:先住猫が子猫に優しく接しているか、ストレスを感じているかを観察します。ストレスサインとしては、食欲不振、毛づくろいの減少、トイレ以外での排泄などが挙げられます。子猫のケージの前で一日中過ごすのは、興味関心と同時にストレスの可能性も考えられます。
  • 子猫の反応:子猫が遊びに誘っているのか、恐怖を感じているのかを見極めることが重要です。子猫が常に怯えているようであれば、同居は難しいかもしれません。

多頭飼いの成功のための具体的なアドバイス

猫同士の同居を成功させるためには、以下の点を心がけましょう。

段階的な導入

いきなり同居させるのではなく、ケージを使った段階的な導入が重要です。ケージ越しでの視覚的・嗅覚的な慣れ合いを十分に行い、猫同士が互いの存在に慣れてから、徐々に接触時間を増やしていくことが大切です。

安全な環境の確保

子猫が逃げ込める安全な場所(隠れ家)を用意しましょう。猫タワーやダンボールハウスなどが有効です。また、先住猫がストレスを感じないように、十分な隠れ家や休息場所を用意する必要があります。

フェロモン製品の活用

フェリウェイなどのフェロモン製品は、猫のストレスを軽減し、リラックスさせる効果があります。導入期やストレスが感じられる際には、積極的に活用してみましょう。

専門家の相談

猫の行動に不安を感じたり、問題が解決しない場合は、動物病院の獣医や動物行動学の専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応策を見つけることができます。

遊びの時間の確保

猫同士の遊びの時間を確保することも大切です。ただし、常に監視し、喧嘩になりそうな場合はすぐに引き離しましょう。猫じゃらしやボールなど、猫が楽しめるおもちゃを用意しましょう。

食事とトイレ

食事とトイレは、それぞれ別の場所に設置し、競争によるストレスを軽減しましょう。特に、子猫は食事量が少ないため、先住猫に餌を取られないように注意が必要です。

噛み殺される可能性について

サイズが大きく異なる猫同士の同居では、噛み殺される可能性もゼロではありません。特に、子猫は非常に小さく、先住猫が興奮状態になると、意図せず子猫を傷つけてしまう可能性があります。常に猫の様子を観察し、危険な兆候が見られた場合は、すぐに介入する必要があります。

今後の対応

現状では、子猫と先住猫の相性が良いか悪いか判断するには、まだ早計です。しかし、先住猫が子猫のケージの前で一日中過ごすことや、子猫が何度も先住猫に飛びかかることから、先住猫にとってストレスになっている可能性も否定できません。

まずは、以下の点を試してみてください。

* 安全な隠れ家の確保:子猫がいつでも逃げ込める安全な場所を用意しましょう。
* フェロモン製品の活用:フェリウェイなどのフェロモン製品で、猫たちのストレスを軽減しましょう。
* 遊びの時間の調整:子猫と先住猫が一緒に遊べる時間と、それぞれが自由に過ごせる時間を確保しましょう。
* 継続的な観察:猫たちの行動を注意深く観察し、危険な兆候が見られた場合は、すぐに介入しましょう。

もし、状況が改善しない場合、または先住猫のストレスが深刻な場合は、子猫を別の家庭に譲渡することを検討する必要があるかもしれません。先住猫の幸福を第一に考え、適切な判断を下すことが大切です。

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