猫の噛み癖と鳴き声:室内猫との幸せな暮らし方

一か月ほど前から、野良猫(成猫)♂を引き取り、室内飼いをしています。とても懐っこい子で、一緒の部屋にいるときは付いて歩き、スリスリ、ゴロゴロ。かわいいのですが、この子が噛むのです・・。裸足でいれば指を噛む、ひざの上にいるところを撫でていれば噛む。本気ではなさそうですが、結構痛いのでやめさせたいです。でもなぜこのように噛むのか、理由がわかりません。「もう撫でないで!」の合図にしては、足の指まで噛むのは・・・?感じとしては、「は~ぐ!」って感じです。また、すごく鳴きます。私が猫アレルギーのため、家の一室を猫に与えて、一緒に寝たりはしていないのですが、隣の部屋で私の気配がするとすぐに鳴きます。始めは甘え声、私が無視していると(部屋に行かないと)、だんだん脅しみたいな声になっていきます。夜寝る時も、こちらの気配が消えるまで鳴き続けます。朝は起きて、顔を見に行くまで鳴いてます。これまで猫を飼ったことがなく、原因や適切な対処方法がわかりません。どなたか詳しい方、ぜひ教えてください。ちなみに、我が家にはこちらも室内飼いで犬がおりまして、お互いの仲はとても悪いです。犬は自由に家の中を歩けますが、猫のいる部屋には絶対にいれないようにしています。参考になるかわかりませんが、付け加えておきます。宜しくお願いします。補足補足です。うちの猫は、噛まれたときに「あー!」とちょっと低めの声で叱ると、私の顔をみて、ゴローンと寝ころびます。これは怒られているとわかっているでしょうか・・。

猫の噛み癖の原因と対処法

猫が噛む行動には、様々な理由が考えられます。質問者様の猫の場合、「は~ぐ!」という表現から、愛情表現の一種である可能性が高いです。しかし、それが飼い主さんにとって痛みを伴うため、適切な対処が必要です。

1. プレイによる噛み癖の解消

猫は遊びを通して狩りの本能を満たします。十分な運動と遊びが不足すると、ストレスから噛み癖が出ることがあります。

  • 猫じゃらしや羽根つきの玩具で十分に遊ばせてあげましょう。1日数回、10~15分程度の遊び時間を確保することが大切です。狩猟本能を刺激するタイプの玩具が効果的です。
  • 獲物と捉えやすい玩具を選びましょう。レーザーポインターは、猫が捕まえられないため、ストレスを溜めてしまう可能性があるので避けた方が良いでしょう。
  • 噛むことを許容するおもちゃを用意しましょう。猫が噛んでも安全な素材のおもちゃを用意し、そちらで噛むように誘導します。ロープ状のおもちゃや、猫用歯磨きおもちゃなども効果的です。

2. ストレス軽減による噛み癖の改善

環境の変化やストレスも噛み癖の原因となります。野良猫出身の猫は、特に環境の変化に敏感です。

  • 安全な隠れ家を用意しましょう。猫は安心できる場所を必要とします。猫用ベッドやハウスなどを用意し、自由に休息できる空間を与えましょう。暗い場所を好む猫が多いので、隠れ家には暗い場所を用意してあげましょう。
  • 猫が落ち着ける空間づくりを心がけましょう。高い場所を好む猫が多いので、キャットタワーなどを設置し、自由に登ったり降りたりできる環境を作ることも重要です。また、猫が落ち着いて過ごせる静かな場所を確保しましょう。
  • フェロモン製品の活用も検討しましょう。猫のフェロモンを模倣した製品は、猫を落ち着かせ、ストレスを軽減する効果が期待できます。

3. 噛まれた時の対処法

噛まれた時に「あー!」と声を出すのは、猫には効果があるかもしれません。しかし、一貫性のあるしつけが必要です。

  • 噛んだ瞬間に「痛い!」と明確に伝え、遊びを中断することが重要です。猫は人間の感情を理解する能力は低いですが、トーンや表情の変化で、飼い主の感情をある程度察知できます。怒鳴ったり、叩いたりする行為は逆効果です。
  • 噛んだらすぐに無視することも効果的です。猫は注意を浴びることで、その行動が強化される場合があります。無視することで、噛む行動が強化されないようにします。
  • 代わりの行動を褒めることで、噛む行動を減らすことができます。例えば、猫が落ち着いて座っている時や、おもちゃで遊んでいる時は、優しく褒めてあげましょう。

猫の鳴き声の原因と対処法

猫の鳴き声も、様々な原因が考えられます。甘え声から脅迫的な声へと変化する様子から、猫は質問者様の注意を強く求めていると考えられます。

1. 寂しさや不安による鳴き声

猫は寂しがり屋な動物です。特に、野良猫出身の猫は、人間の愛情を十分に得られていないと不安を感じることがあります。

  • コミュニケーションの時間を増やすことが大切です。猫と触れ合う時間、一緒に遊ぶ時間を増やし、愛情表現を十分に与えましょう。ブラッシングやマッサージなども効果的です。
  • 猫が安全だと感じる環境を作ることで、不安を軽減できます。隠れ家や高い場所を用意し、猫が自由に過ごせる空間を確保しましょう。
  • 定期的な獣医健診も重要です。病気や痛みによって鳴き声が大きくなる場合もあります。

2. 資源の奪い合いによる鳴き声

犬との関係も鳴き声の原因の一つと考えられます。犬が自由に家の中を歩けるのに対し、猫は一室に制限されている状況は、猫にとってストレスになっている可能性があります。

  • 猫専用のスペースを確保することは重要ですが、猫が犬の存在を気にせずに過ごせるような工夫が必要です。例えば、猫が安全に過ごせる高い場所を用意したり、犬が猫のスペースに入れないように工夫したりしましょう。
  • 犬と猫の交流を少しずつ試みることも検討できます。ただし、無理強いはせず、猫が安全だと感じる距離から始め、徐々に距離を縮めていくことが大切です。専門家のアドバイスを受けるのも良いでしょう。
  • フェリウェイなどのフェロモン製品は、犬と猫の共存を助ける効果が期待できます。

3. 鳴き声への対処法

猫の鳴き声にいちいち反応してしまうと、猫は鳴けば注意を引けると学習してしまいます。

  • 鳴き声に反応しないようにしましょう。最初は難しいかもしれませんが、鳴き声に反応しないことで、猫は鳴いても効果がないことを学習します。ただし、完全に無視するのではなく、猫が落ち着いてから優しく声をかけてあげたり、撫でてあげたりするなど、肯定的な行動を強化することが大切です。
  • 無視する時間と、優しく接する時間を明確に区別することで、猫は学習しやすくなります。例えば、夜寝る時は完全に無視し、朝起きてから優しく接するなど。
  • 環境エンリッチメントを積極的に行い、猫が飽きないように工夫しましょう。新しいおもちゃや、登れる場所などを与えることで、猫のストレスを軽減できます。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、猫の噛み癖や鳴き声は、多くの場合、ストレスや不安、コミュニケーション不足が原因です。猫の行動をよく観察し、その原因を特定することが、適切な対処法を見つけるための第一歩です。必要に応じて、獣医や動物行動学者に相談することをお勧めします。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)