猫の呼吸が速い!心配な呼吸数と原因、対処法、獣医への相談タイミング

ここ数日、猫の呼吸がとても早いです。捨て猫だったのを貰って1年になるんですが、最近、呼吸数が1分間に70ぐらいってて心配です。口をあけて呼吸してないし、吐いたり、咳したりもしません。うちの人は「暑いだけだ」とか言って病院に行こうとはしません。でも自分は心配です。やっぱり病院に行ったほうがいいですか?

猫の呼吸数の正常値と異常を判断するポイント

猫の呼吸数は、年齢や活動量、環境温度などによって変動します。しかし、安静時の呼吸数が1分間に70回というのは、通常よりもかなり速いと言えます。成猫の安静時の正常な呼吸数は、1分間に20~30回程度です。子猫の場合は、それよりもやや速い傾向があります。

呼吸数以外にも、以下の症状に注意しましょう。

  • 呼吸が浅い
  • 呼吸をする際に苦しそうにする(努力呼吸)
  • 口を開けて呼吸する
  • チアノーゼ(粘膜の青紫色)
  • 咳をする
  • くしゃみをする
  • 鼻水や鼻づまりがある
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 嘔吐や下痢

これらの症状が一つでも見られる場合は、すぐに獣医に相談することをお勧めします。

猫の呼吸が速くなる原因

猫の呼吸が速くなる原因は様々です。暑さ以外にも、以下の可能性が考えられます。

1. 呼吸器系の病気

  • 猫風邪(ウイルス性上気道感染症):鼻水、くしゃみ、咳などの症状を伴うことが多いです。
  • 肺炎:呼吸困難やチアノーゼを伴うこともあります。
  • 気管支炎:咳や呼吸困難が見られます。
  • 喘息:呼吸困難やゼーゼーという呼吸音が特徴的です。
  • 気胸:肺に空気がたまることで呼吸困難が起こります。

2. 心臓病

心臓病も呼吸数の増加を引き起こす可能性があります。心臓の機能が低下すると、体内に十分な酸素が供給されなくなり、呼吸が速くなります。

3. その他の病気

  • 貧血:血液中の酸素量が減少することで呼吸が速くなります。
  • 腹膜炎:腹腔内に炎症が起こり、呼吸が苦しくなります。
  • 腫瘍:胸腔や腹腔に腫瘍があると、呼吸が圧迫され、呼吸が速くなります。
  • 中毒:有害物質を摂取することで呼吸が速くなることがあります。
  • ストレス:強いストレスも呼吸数の増加につながる可能性があります。

4. 環境要因

  • 高温多湿:夏場など、高温多湿の環境では猫の体温調節が難しくなり、呼吸数が上がることがあります。しかし、口を開けて呼吸したり、他の症状が見られない場合は、それほど心配する必要はない場合もあります。
  • 運動後:激しい運動の後も一時的に呼吸数が上がることがあります。

獣医への相談のタイミングと受診時の注意点

猫の呼吸が速い場合、原因を特定し適切な治療を行うためには、獣医への相談が不可欠です。特に、以下の場合はすぐに獣医に相談しましょう。

  • 呼吸数が1分間に60回以上
  • 口を開けて呼吸する
  • チアノーゼ(粘膜の青紫色)が見られる
  • 呼吸が苦しそうである
  • 他の症状(食欲不振、元気がないなど)を伴う

獣医を受診する際には、猫の呼吸数、症状、いつから症状が出始めたかなどを詳しく伝えましょう。また、普段の猫の様子や食事、生活環境についても伝えることで、診断に役立ちます。

猫の呼吸ケアと日々の健康管理

猫の呼吸器系の健康を維持するためには、日頃から以下のことに気をつけましょう。

  • 清潔な環境を保つ:猫のトイレや寝床を清潔に保ち、ダニやノミなどの寄生虫を駆除しましょう。
  • ストレスを軽減する:猫が安心して過ごせる環境づくりを心がけましょう。新しい猫を迎え入れたり、引っ越しをしたりする際には、猫がストレスを感じないように注意が必要です。
  • 適切な温度管理:特に夏場は、猫が暑さを感じないように工夫しましょう。エアコンを使用したり、涼しい場所に寝床を用意したりするなど、温度管理に気を配ることが大切です。
  • 定期的な健康診断:猫の健康状態を把握するために、定期的に獣医による健康診断を受けましょう。
  • ワクチン接種:猫風邪などの感染症を防ぐために、適切なワクチン接種を行いましょう。

まとめ:早期発見と適切な対応が大切

猫の呼吸が速い場合、放置すると重篤な状態に繋がる可能性があります。少しでも心配な点があれば、早めに獣医に相談することが大切です。早期発見と適切な治療によって、猫の健康を守りましょう。 今回のケースでは、呼吸数が1分間に70回と非常に速いことから、すぐに獣医に診てもらうことを強くお勧めします。「暑いだけだ」と安易に判断せず、専門家の意見を聞くことが重要です。

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