猫のドアガリガリ問題と、一人暮らし時の対策

猫について質問です。うちは一匹猫(家に来て約四年半)をかっているのですが、私が部屋にいると、私の部屋に入りたいと、閉めてある部屋のドアを外からガリガリとひっかきます。その時は毎回開けてあげます。うちは二人暮らしで少なくとも朝八時から夕方五時までは家にはだれもいません。そこで幾つか質問ですが、1、猫は部屋に誰もいないときも、入りたい時はドアをガリガリやるのでしょうか?それとも部屋の中にだれの気配も感じなければやらないのでしょうか?2、猫がガリガリやったときに、すぐに開けるのはよくないのでしょうか?猫を飼って間もない頃に「猫が一人で鳴いてるときにすぐにかけつけると、鳴けば誰か来ると学習して、家に誰もいない時に鳴いて、誰も来ないとストレスになる」と本で読んだことがあります(このこととは関係ないかもしれませんが・・・)

猫のドアガリガリ行動の原因と対策

猫がドアをガリガリするのは、単なるいたずらではなく、彼らが抱える様々な欲求の表れです。あなたの猫の場合、部屋に入りたいという強い欲求が、ガリガリという行動として現れていると考えられます。

1. 誰もいない時にもガリガリするのか?

結論から言うと、猫はあなたが不在の時にも、部屋に入りたいと感じればドアをガリガリする可能性があります。猫は、人間の様に時間や状況を完全に理解しているわけではありません。あなたの気配を感じるか否かに関わらず、その時の欲求(遊びたい、寝たい、安心したいなど)によって行動します。

例えば、普段はあなたと一緒に過ごす部屋に、お気に入りの場所(寝床、おもちゃなど)がある場合、不在時でもその場所に行きたいという欲求からガリガリ行動を起こす可能性が高いでしょう。逆に、特にこだわりがない部屋であれば、不在時にはガリガリする頻度は減るかもしれません。

2. すぐに開けてあげることは良いのか?

猫がガリガリした時にすぐに開けてあげることは、必ずしも悪いとは言えませんが、状況によっては問題となる可能性があります。あなたが引用した本に書かれている「鳴けば誰か来る」という学習効果は、今回のケースにも当てはまる可能性があります。

常にすぐに開けてあげると、猫は「ガリガリすればドアを開けてもらえる」と学習し、より頻繁にガリガリするようになるかもしれません。特に、あなたが不在の時間が長い場合は、ストレスに繋がることが懸念されます。

具体的な対策と、インテリアとの調和

では、どのようにすれば猫のガリガリ行動を改善し、かつインテリアを損なわずに済ませられるのでしょうか?いくつかの対策を提案します。

1. 代替行動の提供

猫がドアをガリガリする主な原因は、部屋に入りたいという欲求です。この欲求を別の方法で満たしてあげることが重要です。

* 猫専用の爪とぎを用意する:様々な素材、形状の爪とぎを用意し、猫が気に入るものを探してみましょう。猫が好む素材は猫によって異なるため、麻、段ボール、シザル麻など、色々なタイプの爪とぎを用意して、猫が自ら選んで使えるようにするのが効果的です。
* 猫が自由に過ごせる空間を作る:猫が自由に登ったり、隠れたりできるキャットタワーや棚などを設置することで、部屋への執着を軽減できる可能性があります。
* 部屋に猫が楽しめるおもちゃやアイテムを設置する:猫が楽しめるおもちゃや、猫がくつろげるベッドなどを設置し、部屋への関心を分散させます。

2. ドアへの対策

猫がガリガリしても傷つかないように、ドアに保護シートを貼るのも有効です。透明な保護シートであれば、インテリアの雰囲気を損なうことなく、ドアを守ることができます。

* 保護シートの種類:様々な素材の保護シートがあるので、猫の爪の鋭さや、インテリアの雰囲気に合わせて選びましょう。
* 貼る位置:猫がガリガリする部分に重点的に貼りましょう。必要に応じて、ドア全体を覆うことも検討できます。

3. スプレーや忌避剤の使用

猫が嫌がる匂いのスプレーや忌避剤を使用するのも有効な手段です。ただし、猫の種類や性格によっては効果がない場合もありますし、安全性の確認は必須です。

* 安全性の確認:猫に安全な成分であることを確認しましょう。
* 使用場所:猫がガリガリする場所に少量スプレーします。

4. 猫とのコミュニケーション

猫とのコミュニケーションを密にすることで、猫のストレスを軽減し、ガリガリ行動を減らす効果が期待できます。

* 十分なスキンシップ:猫と十分なスキンシップを取り、猫が安心できるようにしましょう。
* 遊びの時間:猫と十分に遊んであげましょう。

5. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、獣医さんや動物行動学者に相談してみましょう。猫の行動の背景にある原因を特定し、適切なアドバイスを受けることができます。

インテリアとの調和を考慮した対策

猫のガリガリ対策は、インテリアの美観を損なわないように行うことが重要です。例えば、爪とぎは、デザイン性の高いものを選び、インテリアの一部として溶け込ませるように工夫しましょう。また、キャットタワーも、部屋の雰囲気に合うものを選んで設置することで、インテリアと調和のとれた空間を作ることができます。

ベージュの壁や家具が多いお部屋であれば、ベージュ系の爪とぎやキャットタワーを選ぶことで、自然な一体感を演出できます。また、猫が好む素材の爪とぎを、さりげなくインテリアの一部として配置することで、猫の満足度を高めつつ、お部屋の美しさも保つことができます。

まとめ

猫のドアガリガリ問題は、猫の欲求を満たすための適切な対策と、インテリアとの調和を考慮した工夫によって解決できる可能性が高いです。焦らず、様々な方法を試してみて、あなたと猫にとって最適な解決策を見つけてください。

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