猫のトイレ問題と脱走:ストレスと解決策

猫が違う場所で用を足してしまいます。ウチの猫は大体生後3年ほどは経っているオスです(去勢していない)数週間前、家出したっきり帰ってこないと思っていたのですが、なんと9ヶ月ぶりくらいに帰ってきました。それで、外に出すとケンカ(による負傷や近所迷惑)や、伝染病、最悪の場合事故の危険性があるので、出さないようにしていました。で、帰ってきて5日くらい経ったとき、戸を網戸にしていたら、自力で開けて脱走してしまいました。それで、また帰ってきたので良かったのですが、今度は出せ出せとうるさいのです。トイレも掃除したし、エサも水も残っているのに「ニャーオ ニャーオ」と1日中鳴いています・・・そんな中、猫が障子の穴から洗濯物の置き場所になっている和室に行ってしまい、そこで粗相をしてしまいました。おかげで母はカンカン、猫は知らん振りして出せ出せコールです。トイレの置いてある部屋のドアは空かしていて、いつでも出入りできる状況で、トイレにフンがいくつかありましたが、全て隅の方に寄せていて、全然スペースがある状態でした。今までちゃんと指定のトイレに用を足していました。トイレは昔から使っているトイレで、砂は多少改良されていますが、トイレと同社製の砂で、形状は使い始めた頃から変わっていません。やはり外に出れないストレスからでしょうか?赤ちゃんの時から室内で飼っていたのならその猫にしては家の中だけが世界なので良いですが、ウチの猫は迎えた時から自由外出していました。出さないと動物虐待や自由を奪うことになるように思えるし、出るとケガや死亡した場合飼い主の責任ですし、近所から苦情が来るかもしれません・・やはり出したほうがいいのでしょうか?それとも別の理由で粗相をしてしまうのでしょうか?長文失礼します。

猫のトイレ以外での排泄:原因を探る

長年外に出入りしていた猫が、再び室内での生活に適応できないのは、ストレスが大きな原因と考えられます。 9ヶ月間の外での生活を経て、再び室内に閉じ込められた状況は、猫にとって大きな変化であり、ストレスを感じているのは当然です。 さらに、脱走を試み、再び捕獲されたという経験も、猫の不安を増幅させている可能性があります。 トイレ以外での排泄は、このストレスの表れと言えるでしょう。

しかし、ストレス以外にも、いくつかの可能性が考えられます。

1. トイレ環境の問題

* 砂の種類や状態:猫は砂の感触や臭いに敏感です。新しい砂に変えた場合、猫が嫌がる可能性があります。多少改良されているとはいえ、以前と全く同じではないので、猫が新しい砂に抵抗している可能性があります。一度、以前使用していた砂に戻してみるのも良いでしょう。
* トイレの清潔さ:毎日掃除しているとのことですが、猫は非常に清潔好きな動物です。隅に糞がたまっている状態でも、猫は不快に感じている可能性があります。トイレをより頻繁に、徹底的に掃除しましょう。特に、尿の臭いは猫にとって不快なため、消臭剤の使用も効果的です。
* トイレの数と場所:複数匹の猫を飼っている場合や、広い家に住んでいる場合は、トイレの数が足りていない可能性があります。猫の数+1個のトイレを用意することが理想的です。また、トイレの場所も重要です。猫は静かで落ち着ける場所にトイレを置きたいので、人が頻繁に通る場所や騒がしい場所を避けて設置しましょう。
* トイレのタイプ:猫が使い慣れたトイレの種類、サイズ、形状であることを確認しましょう。もし、新しいタイプのトイレに変えた場合、猫が戸惑っている可能性があります。

2. 医学的な問題

排泄行動の変化は、膀胱炎や腎臓病などの病気のサインである可能性もあります。猫が元気がない、水をたくさん飲む、頻繁にトイレに行くなどの症状が見られる場合は、すぐに獣医に相談しましょう。

3. ストレス以外の行動学的要因

* マーキング行動:去勢していないオス猫の場合、縄張り主張のためにマーキング行動としてトイレ以外で排泄する可能性があります。早急に去勢手術を行うことを検討しましょう。
* 恐怖や不安:何かを恐れて、トイレに行けない場合もあります。家の中の特定の場所を避けている、急に大きな音に驚いているなど、猫の行動をよく観察してみましょう。
* 注意喚起:猫があなたの注意を引こうとして、わざとトイレ以外で排泄している可能性もあります。猫が寂しがっている、遊びたい、抱っこしてほしいなど、猫の要求を満たしてあげましょう。

解決策と具体的なアドバイス

猫のトイレ問題を解決するために、以下の対策を段階的に試してみましょう。

1. 環境改善

* トイレの徹底的な清掃:毎日、猫のトイレを完全に清掃し、尿や糞の臭いを完全に除去しましょう。エンザイム系の消臭剤を使用すると効果的です。
* 砂の種類の変更:猫が気に入る砂を見つけるまで、様々な種類の砂を試してみましょう。
* トイレの追加:猫の数+1個のトイレを用意し、複数箇所に設置してみましょう。
* ストレス軽減:猫が落ち着ける空間を作るために、キャットタワーや猫ベッドなどを設置し、安全で快適な場所を提供しましょう。
* フェロモン製品の使用:猫のフェロモンを模倣した製品(Feliwayなど)を使用することで、猫の安心感を高めることができます。

2. 獣医への相談

上記の対策を行っても改善が見られない場合は、獣医に相談しましょう。病気の可能性や、より具体的なアドバイスを得ることができます。

3. 行動矯正

* 褒めて強化する:トイレで排泄したら、すぐに褒めてご褒美を与えましょう。
* 叱らない:トイレ以外で排泄しても、叱ったり叩いたりしないようにしましょう。猫は恐怖を感じ、さらに問題が悪化する可能性があります。
* 原因究明:トイレ以外で排泄した場所をよく観察し、猫がなぜそこで排泄したのか、原因を探りましょう。

専門家の視点

動物行動学の専門家によると、猫のトイレ問題の解決には、猫の個体差を理解し、環境と行動の両面からアプローチすることが重要です。 単にトイレを掃除するだけでなく、猫のストレスレベルを下げ、安心できる環境を作ることで、問題解決に繋がります。 また、去勢手術はオス猫の縄張りマーキング行動を抑制する効果があります。

まとめ

猫がトイレ以外で排泄する問題は、ストレス、病気、環境の問題など、様々な原因が考えられます。 解決策としては、まずトイレ環境の改善、獣医への相談、そして猫のストレス軽減に努めることが重要です。 猫とのコミュニケーションを密に取り、猫の行動をよく観察することで、原因を特定し、適切な対応を行うことができます。 焦らず、段階的に対策を進めていきましょう。

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