猫のトイレ以外での排泄問題:原因と解決策|10畳の部屋での生活改善

実家で飼っているネコ(兄弟ネコ2匹5歳とおばあちゃん9歳)のうち、兄弟ネコが昨年の夏頃から、トイレ以外でうんちをし始め、リビングのカーペット上で、普通にする様になりました。両親が何度怒っても、しつけ様スプレー等を使用しても治らず、とうとう2匹だけ両親に10畳のキャットツリーやベッドがある部屋に閉じ込められてしまいました。エサや水、トイレは3個おいてますが、出たくて、しょっちゅう泣いてます。どうしたら、このクセは治るでしょうか?

猫のトイレ以外での排泄:その原因を探る

猫がトイレ以外で排泄する行動は、医学的な問題や環境的なストレスが原因である可能性が高いです。単に「しつけが悪い」と判断するのではなく、猫の気持ちや身体の状態を丁寧に確認することが解決への第一歩です。 5歳と9歳の猫が暮らすご家庭では、年齢による変化や健康状態、そして環境の変化が大きく影響していると考えられます。

考えられる原因

  • 医学的な問題:膀胱炎、尿路結石、便秘、認知症など、様々な病気が排泄行動の変化を引き起こします。9歳のおばあちゃん猫は特に注意が必要です。食欲不振、体重減少、元気がないなどの症状がないか、獣医さんに相談しましょう。
  • ストレス:環境の変化(引っ越し、家族構成の変化)、新しいペットの導入、家族間の喧嘩など、猫は人間以上にストレスを受けやすい生き物です。兄弟猫がリビングで排泄するようになった時期と、何か環境の変化が重なっていないか振り返ってみましょう。10畳の部屋への隔離も、猫にとって大きなストレスになっている可能性があります。
  • トイレの問題:トイレの数が少ない、トイレが汚れている、砂の種類が気に入らない、トイレの位置が悪いなど、トイレ自体に問題があるケースも考えられます。3個のトイレは一見多いように見えますが、猫の数や部屋の広さ、トイレの配置によっては不足している可能性があります。また、猫砂の種類やトイレの清潔さも重要です。猫は清潔好きなので、こまめな清掃が不可欠です。
  • マーキング行動:縄張り意識の強い猫は、マーキングとして排泄する場合があります。特に、ストレスを感じている場合、この行動が目立つようになります。兄弟猫が、自分の縄張りを主張しようとしている可能性も考えられます。

具体的な解決策:ステップバイステップで改善

猫のトイレ以外での排泄問題を解決するには、原因を特定し、段階的に改善していく必要があります。

ステップ1:獣医への相談

まず、獣医さんに相談することが非常に重要です。血液検査や尿検査などを通して、病気の有無を調べてもらいましょう。特に9歳のおばあちゃん猫は、年齢的な問題も考慮する必要があります。 獣医さんから適切なアドバイスや治療を受け、健康面の問題を排除することが、解決への第一歩となります。

ステップ2:環境の見直し

10畳の部屋への隔離は、猫にとって大きなストレスになっている可能性が高いです。まずは、隔離をやめ、猫が自由に動き回れるようにしましょう。ただし、いきなりリビング全体を解放するのではなく、徐々に生活範囲を広げていくことが大切です。例えば、最初は10畳の部屋からリビングの一部にアクセスできるようにし、徐々に範囲を広げていきます。

ステップ3:トイレ環境の改善

トイレの数を増やす、場所を変える、砂の種類を変えるなど、トイレ環境を見直しましょう。

  • トイレの数:猫の数+1個が理想と言われています。3匹の猫がいるのであれば、最低4個のトイレを用意しましょう。それぞれの猫が自分のトイレを確保できるよう、離れた場所に設置することも重要です。
  • トイレの位置:猫は隠れて排泄したい生き物です。トイレは、落ち着いて排泄できる静かな場所に設置しましょう。また、エサや水場から離れた場所に設置することも重要です。人がよく通る場所や騒がしい場所には設置しないようにしましょう。
  • 猫砂の種類:猫砂の種類によっては、猫が嫌がる場合があります。様々な種類の猫砂を試して、猫が気に入るものを見つけることが大切です。砂の粒の大きさ、香り、吸収性など、様々な要素が猫のトイレへの好みを左右します。
  • トイレの清潔さ:毎日、トイレを掃除し、清潔に保ちましょう。猫は清潔なトイレを好みます。汚れたトイレは、猫がトイレ以外で排泄する原因となります。

ステップ4:ストレス軽減策

猫がストレスを感じていると、トイレ以外で排泄する可能性があります。以下の方法でストレスを軽減しましょう。

  • フェロモン製品:猫のフェロモンを模倣した製品を使用することで、猫を落ち着かせ、安心感を与えることができます。
  • 遊びの時間:猫と十分に遊んで、運動不足を解消しましょう。猫じゃらしやボールなどで遊んであげましょう。
  • 快適な休息場所:猫が安心して休める場所を用意しましょう。猫ベッドやキャットツリーなどを設置し、安全で快適な空間を提供しましょう。
  • 環境エンリッチメント:猫が遊べるおもちゃや、登ったり隠れたりできる場所などを用意することで、猫の好奇心を刺激し、ストレスを軽減することができます。例えば、猫が登れる棚や、隠れることができるハウスなどを設置してみましょう。

ステップ5:しつけスプレーの再検討

しつけスプレーは、猫にとってストレスになる可能性があります。効果がない場合は、使用を中止することをおすすめします。

ステップ6:専門家への相談

改善が見られない場合は、動物行動学の専門家に相談しましょう。専門家は、猫の行動を分析し、具体的な解決策を提案してくれます。

インテリアと猫の共存:快適な空間づくり

猫と快適に暮らすためには、インテリアにも工夫が必要です。猫が自由に動き回れるスペースを確保し、安全で快適な環境を作ることで、ストレスを軽減し、トイレ以外での排泄を防ぐことができます。

猫が安全に過ごせるスペースの確保

猫が安心して休める場所、遊べる場所、そして排泄できる場所を確保しましょう。キャットツリーや猫ベッド、そして十分な数のトイレを用意することが大切です。

猫が登れる家具の配置

猫は高い場所が好きです。キャットツリーや猫が登れる棚などを設置することで、猫が自由に動き回れる空間を作り、ストレスを軽減することができます。

猫が隠れることのできる場所の確保

猫は隠れることが大好きです。猫ハウスや、猫が隠れることのできるスペースを用意することで、猫が安心して休むことができます。

安全な素材の選択

猫が口にしても安全な素材の家具やインテリアを選びましょう。

まとめ

猫のトイレ以外での排泄問題は、医学的な問題、ストレス、環境問題など、様々な原因が考えられます。解決策は、原因を特定し、段階的に改善していくことです。獣医への相談、環境の見直し、ストレス軽減策の実施など、様々なアプローチを試みて、猫にとって快適な生活環境を整えましょう。 そして、インテリアを通して、猫と人が共に幸せに暮らせる空間づくりを目指しましょう。

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