猫のゲージ飼いについて:愛情と適切な飼育環境の両立

猫をゲージ飼いするのはかわいそうな事ですか? 2か月のアメショをゲージで飼っています。 ゲージ飼いはかわいそうだと思っていたので、猫を飼うのは諦めていましたが、ペットショップの方が「猫は最初からゲージで飼えばそこが自分の住む場所だと思うので、ゲージでもも可愛そうではありませんよ」というのでアメショを我が家の一員にしました。 あまり長い時間ゲージからだして広い部屋での生活に慣れるとゲージに入った時にストレスを感じるので、10分くらい遊んだらゲージに戻すようにして、あまり長いことゲージの外に出さないようにと言われました。 まだ子猫で遊びたい盛りだし可愛いのでついついゲージの外で遊ばせたくなります。 最近は主人が長くゲージの外で遊ばせるので、ゲージに入れた後甘えた声で鳴いてます。ゲージからでたいのでしょうか?それとももっと遊んでと言っているのでしょうか? 今は2階の小さなゲージですが、近々大きなゲージ(4~5階まであるもの)に変える予定です。 ゲージを大きくしても、やはりゲージ飼いするのは可愛そうなのでしょうか? 猫を飼うのは初めてなのでよくわかりません。

ゲージ飼いに対する誤解と猫の幸せ

猫をゲージで飼うことについて、多くの人が「かわいそう」という感情を抱くのは自然なことです。しかし、ゲージ飼いが必ずしも猫にとって不幸であるとは限りません。ペットショップの店員さんの言葉にもあるように、幼少期からゲージで生活することで、ゲージを安全な自分の居場所と認識する猫もいます。重要なのは、ゲージのサイズや環境、そして飼い主の愛情と適切なケアです。

ゲージ飼いのメリットとデメリット

まず、ゲージ飼いのメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット

  • 安全な空間の確保:特に子猫や多頭飼いの場合、事故やケンカを防ぐことができます。脱走の心配もありません。
  • トイレのしつけがしやすい:ゲージ内にトイレを設置することで、トイレトレーニングがスムーズに進みます。
  • 猫の行動範囲をコントロールできる:家具や家電へのいたずら、危険な場所への侵入を防ぎます。
  • 清潔な環境維持:ゲージ内を清潔に保つことで、猫の健康を守ることができます。
  • 安心感を与える:ゲージを猫にとっての安全な隠れ家として認識させることができれば、ストレス軽減につながる可能性があります。

デメリット

  • 運動不足:ゲージ内での活動だけでは、十分な運動ができない可能性があります。
  • ストレス:適切な環境が整っていない場合、猫はストレスを感じることがあります。
  • 社会化不足:他の猫や人との交流が少ないと、社会化が不十分になる可能性があります。
  • ゲージ依存:ゲージから出ることができず、ストレスを感じてしまう可能性があります。

適切なゲージ飼育のためのポイント

ゲージ飼いをする場合、以下の点を注意深く検討し、実践することが大切です。

1. ゲージのサイズと環境

  • 十分な広さ:猫が自由に動き回れるだけの広さが必要です。特に子猫は成長が早いので、将来的にも十分な広さがあるゲージを選びましょう。4~5段のゲージは、縦方向の空間も利用できるため、運動不足の解消に役立ちます。
  • 快適な温度と湿度:直射日光や冷暖房の風が直接当たらない場所に設置しましょう。夏場は熱中症対策、冬場は寒さ対策が必要です。
  • 清潔な環境:毎日ゲージ内を掃除し、清潔な状態を保ちましょう。トイレはこまめに交換することが重要です。
  • 快適な休息場所:猫が安心して休める場所として、ハンモックやベッドなどを設置しましょう。様々な高さの休憩場所があると、猫はより満足します。
  • 安全な素材:猫が噛んだり引っ掻いたりしても安全な素材でできているものを選びましょう。有毒物質を含まないことを確認しましょう。

2. 適切な時間と場所でのゲージ外遊び

ゲージから出して遊ぶ時間は、猫の年齢や性格、そしてゲージの広さによって調整する必要があります。10分だけというルールに固執する必要はありません。猫の様子を見ながら、自由に遊ばせる時間を増やしていくことも大切です。ただし、遊び終えたら必ずゲージに戻す習慣を付けましょう。

3. 猫の行動観察とコミュニケーション

猫がゲージの中でどのように過ごしているのか、よく観察しましょう。甘えた声で鳴くのは、ゲージから出たいという欲求もっと遊んでほしいという欲求の両方が含まれている可能性があります。鳴き声だけでなく、体の姿勢や表情にも注目し、猫の気持ちを理解しようと努めましょう。

4. 環境エンリッチメント

猫がゲージの中で退屈しないように、様々な工夫をしましょう。

  • おもちゃ:様々な種類のおもちゃを用意し、飽きないようにローテーションしましょう。猫じゃらし、ボール、ぬいぐるみなど、猫が興味を示すものを選んであげましょう。
  • 爪とぎ:爪とぎポールを設置することで、家具へのいたずらを防ぎます。
  • キャットタワー:ゲージ内に設置できる小型のキャットタワーがあると、猫は喜んで登ったり降りたりします。
  • 隠れ家:猫が安心して休める隠れ家となるハウスなどを設置しましょう。安全な空間を提供することで、ストレス軽減に繋がります。

5. 専門家への相談

猫の行動に不安を感じたり、適切な飼育方法が分からなくなったりした場合は、獣医さんや動物行動学の専門家に相談しましょう。

まとめ:ゲージ飼い vs. フリーローミング

ゲージ飼いにはメリットとデメリットが両方存在します。大切なのは、猫の個性を理解し、その猫にとって最適な環境を提供することです。ゲージのサイズや環境、そして飼い主の愛情と適切なケアによって、ゲージ飼いでも猫は幸せに暮らすことができます。

ゲージ飼いだけが猫にとっての幸せではありません。フリーローミング(自由に部屋を動き回ること)も選択肢の一つです。しかし、フリーローミングの場合、猫の安全確保やトイレトレーニング、家具へのいたずら対策など、飼い主の負担が大きくなる可能性があります。

最終的には、飼い主と猫、双方にとって最適な飼育方法を選択することが重要です。あなたの猫が幸せに暮らせるよう、愛情を注ぎ、適切なケアを心がけてください。

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