猫のケージ飼育とストレス:アビシニアンの行動変化と適切な対応

私は動物を飼うことが怖いのですが、主人が勝手に買ってきてしまいました。あまりにも部屋を走り回り、足を噛みまくるので、怖くてケージで飼うことを条件にしました。それ以来、あまり部屋に離さず、ケージの中に 入れており、去年の正月に何を思ったか主人がいつもならケージを開けても脱走しなかったのが、出てしまったのです。でも、人の足を噛まなくなっており、相変わらず走り回っていたので、噛まないなら出してもいいかなと思うようになりました。ケージにいる分には触ったり、餌をあげれるくらいにはなりました。今1歳8か月なのですが、3月末に去勢手術して、4月初めから肝臓の機能が悪くなり、しんどいのか出しても走り回らず、食べない日々が続いて、今は、5月になってから症状がよくなってきたのか、薬のせいか少し元気になりました。ただ、わがままは続いており、自分が食べたくない餌は意地でも食べない(強制的に置いておく)、自分の触ってほしいとき以外に触ったり、抱っこすると噛んだり暴れて、抱っこから逃れます。そして、自分で納得したら、たとえ1時間出ていなくても自分からケージに入ってしまいます。最近、部屋に出しても、触られるのが嫌みたいで、猫の好きなようにさせていますが、もう部屋を走ることもなく、ただうろうろ歩き回るだけです。アビシニアンの雄なのですが、雄は行動力があり、よく動くと書いてありましたが、ケージの中では3段のケージなのですが、その中では動き回り頻繁に上下運動したりしているのに、外へ出すとじーっとして、座っているばかりです。去勢前はものすごく走り回り、餌もものすごい勢いで食べていたのに、去勢した途端、外ではあまり動かなくなり、餌もあまり食べなくなりました。多分外へ出すイコール病院と思っているらしく、(週に一回血液検査をしに行く)開けてもなかなか出てきません。このまま、自分でケージに入る分にはそっとしておいた方がいいでしょうか。こんなに、おとなしいなら部屋に一日放そうかとも思うのですが、猫の方が病院に連れて行かれると思うのなら、ケージのほうが安全なのかしらと思ってしまいます。最近は、餌をあげているからか、猫の方も私になついてくれ、私も家族がいるときなら怖くなくなってきましたが、私一人の時に出すというのはまだ勇気がいるので、このまま猫がケージのほうが安心と思うのならケージ飼いしてもいいでしょうか。

アビシニアンの行動変化とケージ飼育について

ご質問ありがとうございます。愛猫の行動変化に戸惑い、ケージ飼育の是非でお悩みとのこと、よく分かります。アビシニアンは活発な猫種として知られていますが、去勢手術や病気の影響、そしてケージ飼育によるストレスなど、様々な要因が行動に影響を与えている可能性があります。一つずつ丁寧に見ていきましょう。

去勢手術と行動変化

アビシニアンのオスは、去勢手術後、行動が穏やかになる傾向があります。これは、性ホルモンの減少による影響です。活発だった猫が、手術後落ち着いて動きが少なくなるのはよくあることで、必ずしも異常ではありません。しかし、餌の摂取量が減り、元気がないなどの症状は、病気の可能性も考慮する必要があります。

肝臓の病気と食欲不振

4月からの肝臓の不調は、食欲不振や活動量の低下に繋がります。獣医師の指示に従い、治療を継続することが大切です。肝臓の機能が回復すれば、食欲や活動量も改善される可能性が高いです。

ケージ飼育とストレス

ケージ飼育は、猫にとってストレスになる可能性があります。特に、アビシニアンのように活発な猫種は、狭い空間での生活にストレスを感じやすいです。ケージの中で活発に動いているのは、運動不足やストレスの解消行動の可能性があります。一方、外に出すとじっとしているのは、病院と結び付けていること、そして外の世界に対する不安や恐怖心からくるストレス反応と考えられます。

猫の安心できる環境づくり

猫がケージに自ら入るのは、安心できる場所と認識している証拠です。しかし、常にケージの中にいることが、猫にとって本当に幸せかどうかを検討する必要があります。

猫が安心できる空間を作るための具体的なステップ

* 安全な場所の確保:猫が自由にリラックスできる隠れ家となる場所を用意しましょう。猫用ベッド、段ボールハウス、キャットタワーなど、猫が落ち着ける空間を作ることで、安全だと感じさせることができます。
* 環境エンリッチメント:ケージ内、部屋共に、猫が遊べるおもちゃや爪とぎなどを設置しましょう。これにより、猫の好奇心や狩猟本能を刺激し、ストレスを軽減できます。
* 快適な温度と湿度:猫は温度変化に敏感です。快適な温度と湿度を保つように心がけましょう。
* 清潔な環境:ケージや部屋を清潔に保つことは、猫の健康とストレス軽減に繋がります。定期的に掃除を行い、猫の排泄物をすぐに片付けましょう。
* 多頭飼育の場合の配慮:他の猫がいる場合は、それぞれの猫が落ち着いて過ごせるように、十分なスペースと隠れ家を用意しましょう。

ケージ飼育の継続か、フリーローミングか

猫が自らケージに入ることを好むなら、ケージを安全な場所として認識している可能性が高いです。完全にケージから解放するのではなく、徐々にフリーローミングの時間を増やしていく方法を検討しましょう。

段階的なフリーローミングへの移行

1. 短時間から始める:最初は、1時間程度の短い時間から部屋に出してみましょう。猫の様子を注意深く観察し、ストレスサイン(過剰なグルーミング、食欲不振、隠れる行動など)が見られたら、ケージに戻しましょう。
2. 徐々に時間を延長:猫が落ち着いて過ごせるようであれば、徐々にフリーローミングの時間を延長していきます。
3. 安全な空間の確保:部屋の中に、猫が自由に休息できる安全な場所(隠れ家)を複数用意しましょう。
4. 遊びの時間:猫と積極的に遊び、運動不足を解消しましょう。
5. コミュニケーション:猫に優しく声をかけ、触れ合うことで、信頼関係を築きましょう。ただし、猫が嫌がる場合は無理強いせず、猫のペースに合わせて接しましょう。
6. 病院への対応:病院に行くことを嫌がるようであれば、ケージで移動させるのが良いでしょう。病院に行く前には、おやつを与えたり、優しく撫でたりして、少しでも安心感を与えましょう。

専門家の意見

獣医師や動物行動学者に相談することも有効です。獣医師は、猫の健康状態を詳しく調べ、適切なアドバイスをしてくれます。動物行動学者は、猫の行動を分析し、問題解決のための具体的な方法を提案してくれます。

まとめ

愛猫の行動変化は、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。焦らず、猫のペースに合わせて、安全で快適な環境を整え、信頼関係を築くことが大切です。段階的にフリーローミングの時間を増やしつつ、猫の様子を注意深く観察し、必要に応じて獣医師や動物行動学者に相談することをお勧めします。

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