猫と犬の多頭飼育:多頭飼いにおけるストレス軽減と安全な同居生活の確立

猫と犬の同居のさせ方教えてください。 我が家には、11歳の雄と9歳、8歳、6歳の雌の猫が居ます。 4匹でたまにケンカをするときも有りましたが、誰が怪我をすることもなく平和に暮らしてきました。 が、娘が今月の初めに事情で飼う事が出来なくなった友人から4ヶ月のミニチュアピンシャーの雄を譲り受けてきました。 ゲージ飼いにして入れているのですが、この子犬が部屋に放すと弾丸のように走り回ります。 猫たちは、はじめはソソクサと階段に非難していたのですが、少し慣れてきて椅子の上やテレビの上などで見物をはじめました。 場所を移動しようと降りると犬が物凄い勢いで追いかけ逃げ切れかったりすると、当然の行為なのですが威嚇して、本気で爪をたてます。猫が下に降りたのが分かったときには急いで犬を捕まえるのですが、間に合わないときもあります。 最初、猫に慣れてもらおうと思って犬を抱いたまま近づけた時は匂いをかいでプイッとどこかに行っていたのですが、追いかけられてからは、抱いて近づいても威嚇するようになってしまいました。 今は、かわいそうなのですが犬が部屋に出ている時は猫は階段に出しています。住宅事情で猫や犬を出せる部屋がひと部屋しかありません。気をつけてはいるのですが犬を放している部屋に猫が入ってきてしまうこともあり、そんな時は大騒動です。 こんな方法ではいつまでたっても猫と犬が慣れることが出来はいのは分かっているのですが、どう対処していいのか分かりません。 多分、猫が犬から怪我をさせられる事は無いと思うのですが猫のストレスや、子犬がいつか怪我をしてしまうのではないかと(特に目)心配です。どなたか、良いアドバイスをお願い致します。

猫と犬の初めての出会い:段階的な慣れ合いが重要

4匹の猫と4ヶ月の子犬という、初めての多頭飼育は確かに難しい状況です。猫たちはこれまで平和な生活を送ってきたのに、突然活発な子犬が加わったことで、ストレスを感じているのは当然です。 犬が猫を追いかける行動は、遊び心からかもしれませんが、猫にとっては恐怖体験です。 重要なのは、猫と犬が安全に、そして徐々に慣れていくための環境づくりです。 焦らず、段階的に進めていきましょう。

安全な環境の構築:猫のためのセーフスペースの確保

まず、猫たちが安全に過ごせる「セーフスペース」を確保することが最優先です。 これは、犬が入れない、猫が自由にリラックスできる場所です。 具体的には、

  • 高い場所:猫は高い場所が大好きなので、キャットタワー、高い棚、猫用ステップなどを設置し、犬から逃げられる場所を複数確保しましょう。 テレビの上なども有効です。
  • 隠れ家:猫が身を隠せるハウスや、トンネルなどを用意しましょう。 狭い空間は猫にとって安心感を与えます。
  • 専用の部屋:可能であれば、猫専用の部屋を確保するのが理想的です。 犬がいない時間帯は、猫たちが自由に過ごせるようにしましょう。

これらのスペースは、犬が近づけないように工夫することが大切です。 例えば、ベビーゲートなどを活用して、犬の進入を防ぎましょう。

段階的な交流:匂いの交換から始める

いきなり猫と犬を自由に接触させるのは危険です。 まずは、匂いを徐々に慣れさせることから始めましょう。

  • 匂いの交換:犬のタオルやベッドなどを猫のいる場所に置いて、犬の匂いを徐々に慣れさせます。 逆に、猫の匂いのついたものを犬のゲージに入れても効果があります。
  • 間接的な接触:ゲージ越しに、猫と犬を短時間だけ見せることから始めます。 最初は数分間だけにし、猫が落ち着いていれば時間を徐々に延ばしていきます。 猫が恐怖を感じているようであれば、すぐに離しましょう。
  • 監視下での接触:猫が落ち着いて犬に興味を示すようになったら、監視下で短い時間だけ、同じ部屋で自由にさせてみましょう。 この時、犬はリードをつけた状態にするのが安全です。 犬が猫を追いかけ始めたら、すぐに犬を制止し、猫をセーフスペースに誘導します。

犬のしつけ:追いかける行動の抑制

子犬は遊び心から猫を追いかける可能性が高いです。 そのため、犬の「追いかける」行動を抑制するしつけが必要です。

  • 「ダメ」の徹底:猫を追いかけ始めたら、すぐに「ダメ」と強く言い、犬の注意を別の場所に向けさせます。 おもちゃで気を紛らわせるのも効果的です。
  • 基本的なコマンド:「おすわり」「待て」などの基本的なコマンドをしっかり教え、犬の行動をコントロールできるようにしましょう。 これは、多頭飼育において非常に重要です。
  • プロの力を借りる:しつけに不安がある場合は、動物行動学の専門家や、しつけ教室に相談することをおすすめします。 プロのアドバイスは、安全な多頭飼育を実現する上で非常に役立ちます。

猫のストレス軽減:環境エンリッチメント

猫のストレスを軽減するためには、環境エンリッチメントも重要です。 これは、猫が自然な行動をできるように環境を整えることです。

  • 遊びの時間:猫と十分に遊んであげましょう。 猫じゃらしや、おもちゃを使って、狩猟本能を満たしてあげることが大切です。
  • 快適な寝床:猫が快適に眠れる場所を用意しましょう。 暖かい場所や、柔らかいベッドなどがおすすめです。
  • 垂直空間の確保:猫は高い場所を好むため、キャットタワーや棚などを設置して、垂直空間を確保しましょう。

専門家の意見:獣医や動物行動学者の相談

猫と犬の多頭飼育は、専門家のアドバイスを得ながら進めることが重要です。 特に、猫が過剰なストレスを抱えている場合や、犬がしつけに難しさを感じている場合は、獣医や動物行動学者に相談することをおすすめします。 彼らは、個々の状況に合わせた適切なアドバイスをしてくれます。

まとめ:時間と忍耐が必要な多頭飼育

猫と犬の同居は、時間と忍耐が必要です。 焦らず、段階的に進めていくことが大切です。 安全な環境を整備し、犬のしつけを行い、猫のストレスを軽減するための工夫を続けることで、猫と犬が共存できる、平和な家庭を築くことができるでしょう。 困難な状況ではありますが、諦めずに、根気強く取り組んでください。

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