猛暑部屋をアルミシートで快適に!冷房効率アップのDIY対策

自宅の猛暑部屋を、アルミシートを使い冷房効率を上げることは可能でしょうか?2F南西側の部屋なんですが、断熱材等は一切使ってない古い家なので、夏は毎年めちゃくちゃ暑いです。帰ってきたら、室内温度40近くあることも…。窓は南側だけなので、西側は全面壁です。なので、天井と西側一面の壁をキャンプとかで使うような薄いアルミシートで覆い隠すように貼りつけてやれば、放射熱を防いで冷房要らず…とはいかずとも、一般的な1Fの部屋や北側部屋のような冷房効率を実現できるものでしょうか?

アルミシートによる断熱効果と注意点

結論から言うと、アルミシートを天井と西側の壁に貼ることで、ある程度の冷房効率アップは期待できます。しかし、「冷房要らず」になるほど劇的な効果はありません。アルミシートは、主に輻射熱(ふくしゃねつ)を反射する効果に優れています。太陽光や室内の熱源から出る赤外線などの輻射熱を反射することで、室温の上昇を抑える効果が期待できるのです。特に、西日が当たる壁面に効果を発揮します。

しかし、アルミシートは断熱材ではありません。熱伝導や対流による熱の移動には効果が薄いため、壁体そのものの断熱性能を高める効果は期待できません。古い家屋の場合、壁や天井からの熱の侵入が大きな問題となるため、アルミシートだけでは根本的な解決にはなりません。

アルミシートの効果的な貼り方と選び方

アルミシートを効果的に活用するには、以下の点に注意しましょう。

  • 反射率の高いアルミシートを選ぶ: アルミ蒸着率の高いシートを選びましょう。一般的に、蒸着率90%以上のものがおすすめです。ホームセンターなどで「断熱シート」「遮熱シート」として販売されているものが適切です。
  • 気密性を高める: アルミシートと壁や天井の間に隙間があると、その隙間から熱が侵入してしまいます。隙間をテープなどで丁寧に塞ぎ、気密性を高めることが重要です。
  • 天井にも貼る: 熱は上昇するため、天井にもアルミシートを貼ることで効果が大きくなります。特に屋根裏部屋の場合は、屋根からの輻射熱を反射する効果が期待できます。
  • 窓への対策も重要: 西側の壁にアルミシートを貼るだけでなく、南側の窓にも遮熱カーテンや断熱フィルムなどを併用することで、さらに効果を高めることができます。
  • 通気性を確保する: アルミシートを貼ることで、壁内の通気性が悪くなる可能性があります。結露を防ぐためにも、適切な換気を心がけましょう。

専門家からのアドバイス:根本的な解決策は断熱工事

建築士の視点から見ると、アルミシートはあくまで応急処置的な対策です。真夏の40℃近い室温を解消するには、根本的な断熱対策が必要になります。古い家屋の場合、壁や天井に断熱材を充填する工事が必要となるでしょう。

断熱工事の種類と費用

断熱工事には、いくつかの種類があります。

  • 内断熱: 室内側から断熱材を施工する方法。既存の壁を壊す必要がないため、比較的簡単に施工できますが、室内空間が狭くなります。
  • 外断熱: 外側から断熱材を施工する方法。室内空間を狭くすることなく、高い断熱効果を得ることができますが、費用が高額になる傾向があります。
  • 屋根断熱: 屋根裏に断熱材を施工する方法。天井からの熱の侵入を防ぐ効果があります。

費用は、家の大きさや断熱材の種類、施工方法によって大きく異なります。数万円から数百万円まで幅があります。専門業者に相談して、最適な方法と費用を見積もってもらうことをおすすめします。

具体的なDIY手順と事例

アルミシートを使ったDIY断熱対策の手順は以下の通りです。

手順1:準備

必要な材料は、アルミシート、カッター、ハサミ、両面テープまたは接着剤、マスキングテープです。アルミシートは、ホームセンターなどで購入できます。

手順2:寸法測定とカット

天井と壁の寸法を測り、アルミシートをカットします。余裕を持たせてカットしておくと、貼り付けがスムーズです。

手順3:貼り付け

両面テープまたは接着剤を使って、アルミシートを天井と壁に貼り付けます。気泡が入らないように、丁寧に貼り付けてください。端部はマスキングテープでしっかりと固定しましょう。

事例:築50年の家での効果

築50年の木造住宅で、アルミシートと遮熱カーテンを併用した事例があります。西日が強く当たる部屋でしたが、アルミシートと遮熱カーテンを併用することで、室温が約3℃下がったという報告があります。これはあくまで一例であり、効果は家の構造や環境によって異なります。

まとめ:アルミシートは応急処置、断熱工事で根本解決を

アルミシートは、手軽にできる冷房効率アップの方法ですが、効果は限定的です。真夏の暑さ対策としては、長期的な視点で断熱工事を行うことをおすすめします。まずは、専門業者に相談し、家の状況に合わせた最適な対策を検討しましょう。アルミシートは、断熱工事を行うまでの応急処置として活用することを検討してみて下さい。

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