22坪2階建て狭小住宅の間取り：理想と現実のバランス

間口5メートル、奥行き9メートルの22坪の土地に、3人家族（子供2人）のための2階建て住宅を計画されているとのこと。リビングを広く取りたい、部屋数は2部屋で十分というご希望、そして北玄関という条件を踏まえて、最適な間取りについて検討していきましょう。

リビングを広く取るための工夫

22坪という限られた空間でリビングを広く確保するには、いくつかの工夫が必要です。ご提案されているように、水回りを階違いにするというアイデアは有効です。1階をリビング、2階を寝室と子供部屋にすることで、1階を広く開放的に使うことができます。

しかし、水回りの動線が離れることによる不便さも考慮しなければなりません。例えば、洗濯物を干す動線、お風呂上がりの動線、朝の洗面所の混雑など、生活動線をシミュレーションすることが重要です。

階違い水回りによる不便さとその対策

水回りを階違いにすることで、確かに生活動線は長くなります。しかし、適切な設計で不便さを軽減することは可能です。

• 洗濯動線：2階に洗濯機を設置し、浴室乾燥機を利用することで、洗濯から乾燥までを2階で完結できます。ベランダへのアクセスも考慮しましょう。
• お風呂・洗面動線：夜間のトイレ利用や、朝の身支度の時間帯を考慮し、動線をスムーズにする工夫が必要です。例えば、2階に小さな洗面台を設置するなど。
• 収納：各階に十分な収納スペースを確保し、生活に必要なものを各階に配置することで、移動回数を減らすことができます。特に、2階には子供部屋の収納に加え、家族共有の収納スペースを設けることをお勧めします。

リビングの日当たり確保：1階か2階か

北玄関の縦長住宅では、リビングの日当たり確保が重要な課題です。1階リビングの場合、南側に窓を大きく取ることで日当たりを確保できますが、プライバシーの確保も考慮しなければなりません。2階リビングの場合、日当たりは確保しやすいですが、採光のための工夫が必要となるでしょう。

• 1階リビングの場合：南側に面した大きな窓と、採光のための工夫（トップライトなど）を検討しましょう。プライバシーを確保するため、ブラインドやカーテンの選定も重要です。
• 2階リビングの場合：南側に面した窓は、日当たりを最大限に確保できるでしょう。ただし、2階への階段スペースを確保する必要があり、リビングの面積が減少する可能性があります。バルコニーからの採光も検討しましょう。

専門家への相談が不可欠

上記はあくまで一般的なアドバイスです。22坪という限られた空間で、ご希望通りの間取りを実現するには、建築士や設計士などの専門家への相談が不可欠です。

専門家は、土地の形状、日当たり、風通しなどを考慮し、最適な間取りを提案してくれます。また、構造上の制約やコストについてもアドバイスを受けることができます。

具体的な事例：狭小住宅の成功例

いくつか、狭小住宅の成功例を参考にしましょう。例えば、縦長の土地を活かし、吹き抜けを取り入れることで、空間の広がりを感じさせる設計や、収納を工夫することで、限られたスペースを最大限に活用する設計などがあります。

インターネットで「狭小住宅　間取り例」と検索すると、多くの参考事例を見つけることができます。これらの事例を参考にしながら、ご自身の希望と照らし合わせて検討してみましょう。

まとめ：理想と現実のバランスを

22坪の狭小住宅で、リビングを広く取り、快適な生活を送るためには、綿密な計画と専門家のアドバイスが不可欠です。水回りの動線、リビングの日当たり、収納スペースなど、様々な要素を考慮し、理想と現実のバランスをうまく取ることが重要です。

建築士や設計士とじっくり話し合い、ご家族のライフスタイルに合った最適な間取りを設計しましょう。