狭小住宅における仏壇と浴室の位置関係と間取りの悩み

お仏壇の上にお風呂を配置した間取りになっていますが、このままでいいのでしょうか?
今回、私の父が亡くなり、母の面倒を私たち夫婦が見るということになり、子供も大きくなるにつれ子供部屋が欲しい。そうすると今の実家では無理がある・・・。という事で、実家を3階建てに建て直す計画があります。(2階建てだと土地は狭小な為に下記のような感じは絶対無理といわれました)
実家の土地が狭小・自営業という事もあり、1階には事務所・仏壇を置く和室・母の寝室・トイレ。2階にはリビング・お風呂・洗面所・トイレ。3階には私たちの寝室・子供部屋が2つという形になっております。
いろんな事を踏まえた中で、仏壇の置く場所の真上にお風呂(湯船)がどうしても来てしまいます。
階段の位置1階のトイレの位置やリビング・お風呂などの配置換えをしたら、母の部屋のクローゼットが狭くなり、しまう量が少なくなってしまう・・・。デメリットはそれだけなのですが、母はどうやらクローゼットが狭くなるのは嫌みたいで・・・。でも、仏壇の上にお風呂はダメなど・・・。
業者に問い合わせたら、仏壇の上に「空」「天」と書けばいいですよ。と言われ、その事を母に報告した時はそれならいいんだね。とはじめは納得してくれていたのですが、知り合いの建築関係の方に「空」「天」の事を話したみたいで、神棚じゃないんだから、それはダメでしょ。と言われたみたいで・・・。確かに仏壇の上は人が歩いてはダメと小さい頃から言われてきたから知ってはいたのですが、狭小住宅かつ建蔽率や容積率の兼ね合いなどで、今の間取りがベストなんです。
どうしたらよいのか、どうしたら母が納得してくれるのか悩んでいます。
どうかみなさん良いお知恵をください。御願いいたします。

仏壇と浴室の位置関係に関する迷信と現実

ご実家の建て替え、そしてご家族の未来を考え、間取りを検討されているとのこと、大変な状況の中、ご苦労されていることと思います。まず、結論から申し上げますと、仏壇の上に浴室(お風呂)を配置することが、風水的に悪い、あるいは建築的に問題があるという科学的な根拠はありません。 「仏壇の上は人が歩いてはいけない」という迷信は、古くから伝わるもので、敬虔な気持ちを表すためのものであり、物理的な問題ではありません。浴室が配置されることで、仏壇そのものが傷むといった心配もありません。

しかし、ご家族の心情、特にご母の気持ちは尊重すべきです。「空」「天」と書くという提案は、迷信を信じている方にとっては、納得できる解決策とはなりにくいでしょう。建築関係者の方の指摘もごもっともです。

狭小住宅における間取りの工夫と妥協点の探求

狭小住宅では、間取りの制約が多く、理想的な配置が難しいのは事実です。今回のケースでは、建蔽率や容積率の制限、そしてご母のクローゼットへのこだわりが、間取り決定を複雑にしています。

現実的な解決策を探る

1. 代替案の提示:「仏壇の上にお風呂」という点にこだわらず、他の代替案を提示することが重要です。例えば、
* 仏壇の位置変更:1階の事務所と仏壇のある和室の位置を入れ替えることは可能でしょうか?事務所の一部を縮小し、仏壇をより適切な場所に移動できるかもしれません。
* 浴室の位置変更:浴室の位置変更は困難とのことですが、わずかな移動でも、仏壇との位置関係を改善できる可能性があります。設計士と再度詳細な検討が必要です。
* 仏壇の形状変更:コンパクトな仏壇に変更することで、配置の自由度が増す可能性があります。
* 階段の位置変更:階段の位置変更が、他の部屋の配置に影響を与え、結果的に仏壇と浴室の位置関係を改善できる可能性もあります。

2. ご母の気持ちへの配慮:ご母のクローゼットへのこだわりは、単なる収納スペースの問題ではなく、生活空間における安心感やプライバシーに関わる問題かもしれません。
* クローゼットの工夫:クローゼットの収納量を確保するために、収納術の提案や、オーダーメイドの収納システムの導入を検討しましょう。
* 対話と理解:ご母に、間取りの制約と、その中で最善を尽くしていることを丁寧に説明し、理解を得る努力が必要です。

3. 専門家の意見を尊重:建築士や設計士は、法律や技術的な観点から最適な間取りを提案してくれます。彼らの専門性を信頼し、積極的に相談することが重要です。複数の設計士に相談し、それぞれの意見を比較検討することで、より良い解決策が見つかるかもしれません。

4. 3Dモデルを活用:3Dモデルを用いて、様々な間取りパターンを視覚的に確認することで、ご家族全員が納得できる間取りを見つけやすくなります。

具体的なアドバイス

* 設計士との徹底的な話し合い:現状の間取り図と、ご家族の要望を詳細に伝え、設計士とじっくり話し合うことが重要です。
* 妥協点を見つける:完璧な間取りは難しい場合が多いです。ご家族全員が納得できる妥協点を見つけることが重要です。
* 優先順位を決める:「仏壇の上にお風呂」の問題、「ご母のクローゼットの広さ」、「子供部屋の確保」など、それぞれの要望の優先順位を明確にしましょう。
* 代替案を複数用意:複数の代替案を用意することで、より良い選択をすることができます。
* 時間をかける:間取り決定には、時間と労力がかかります。焦らず、じっくりと検討しましょう。

専門家の視点:風水と建築の両面から

風水的な観点からは、浴室は「水」の気を持つ場所であり、仏壇は「静寂」と「敬虔」の場所とされています。両者の近接は、風水的には必ずしも好ましくないと考える専門家もいます。しかし、現代の建築では、風水を完全に考慮することは難しい場合もあります。重要なのは、ご家族が安心して暮らせる空間を作ることです。

建築的な観点からは、構造上の問題はありません。ただし、排水管の位置や、湿気対策など、注意すべき点があります。設計士と十分に相談し、適切な対策を講じる必要があります。

まとめ:安心できる住まいづくりを

ご実家の建て替えは、人生における大きな転換期です。ご家族全員が安心して暮らせる空間を作るために、時間をかけて、慎重に検討することが大切です。設計士と積極的にコミュニケーションを取り、ご家族の意見を反映させながら、最適な間取りを見つけてください。

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