犬の粗相によるインテリアへのダメージ対策:壁や家具の保護と清掃方法

部屋の中で犬を飼っています。トイレじゃないところ(壁や扉、家具など)におしっこをしてしまったとき、家具や家などを痛めないためにどうしていますか?屋内で犬を飼っているのですが、気に入らなかったりするとトイレじゃないところにおしっこをしたり、新しくおいた家具などにひっかけたりします。気づいたらすぐに拭くようにしているのですが、日中留守にしているとそうできないこともあります。すると、あとからしっかり拭いても(壁とか)、ぽこぽこ膨らんできたり、梅雨などになるとその部分にだけ湿気が集まってきたりします。母は、拭き残ったアンモニアが湿気を集める作用があるから、湿気の多い時期になるとそうなるんじゃないか・・・というのですが、そうなんでしょうか?また、そうだとしたら、どうやったらしっかりふき取れるのでしょうか。もし、この製品を使うとしっかり取れる!などの情報があれば、教えてください。勝手ではありますが、あとの処置に関しての質問ですので、●しつけをする●日中家を空けないようにする等以外の情報をお願いします。

犬の粗相によるインテリアへのダメージ:原因と対策

愛犬の粗相は、飼い主さんにとって大きな悩みですよね。特に、壁や家具に染み込んだ尿は、見た目だけでなく、素材の劣化やカビ・ダニの発生にもつながり、健康面やインテリアの美観を損なう可能性があります。

ご質問にあるように、拭き残した尿に含まれるアンモニアが、湿気を吸着し、壁が膨張したり、カビが発生したりする原因となる可能性は十分にあります。アンモニアは揮発性が高く、すぐに気化して消えると思われがちですが、素材の内部に浸透し、完全に除去されない限り、残留し続けるのです。特に、多孔質の素材である木材やクロスは、アンモニアを吸着しやすく、被害が拡大しやすいです。

アンモニアの除去と防カビ対策

まず、重要なのは迅速な対応です。愛犬がおしっこをしてしまった箇所を発見したら、すぐに拭き取ることが大切です。しかし、単に拭くだけでは不十分です。アンモニアを完全に除去するには、以下の手順を踏む必要があります。

  • 吸着:まず、ペーパータオルやマイクロファイバークロスなどで、出来る限り尿を吸い取ります。この時、こすりすぎると、逆に素材に染み込ませる可能性があるので、優しく押さえるように拭きましょう。
  • 中和:次に、アンモニアを中和する効果のある洗剤を使用します。市販のペット用消臭剤や、重曹水(水100mlに対して重曹小さじ1杯程度)がおすすめです。重曹は、アルカリ性でアンモニアの中和に効果があります。スプレーボトルに入れて吹きかけ、数分置いてから、清潔な布で拭き取ります。この際、しっかりとすすぎ洗いをすることも重要です。残留すると、かえって臭いの原因になったり、素材を傷める可能性があります。
  • 乾燥:完全に乾燥させることが重要です。風通しの良い場所で乾燥させ、必要であれば、ドライヤーの冷風で乾燥させます。特に、壁などの場合は、湿気がこもらないように注意しましょう。
  • 防カビ対策:乾燥後、防カビ剤を塗布することで、カビの発生を防ぎます。ペット用の防カビ剤を使用するか、または、アルコールスプレーを薄めて使用することもできます。ただし、素材によっては変色する可能性があるので、目立たない場所で試してから使用しましょう。

具体的な製品例と選び方

効果的な消臭・除菌には、以下の様な製品がおすすめです。

* **酵素系消臭剤:** 尿の成分を分解する酵素が含まれており、根本的な解決に繋がります。ペット用品店で様々な種類が販売されています。
* **オゾン脱臭機:** オゾンは強力な酸化力を持つため、アンモニアなどの臭いを分解します。広範囲の消臭に効果的ですが、使用時には換気を十分に行う必要があります。
* **ペット用消臭スプレー:** 多くの製品が、アンモニアを中和する成分を含んでいます。スプレータイプは、手軽に使用できるため便利です。ただし、素材への影響を確認してから使用しましょう。

製品を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

* **成分:** アルコールや塩素系漂白剤は、素材を傷める可能性があるため、避けるべきです。天然成分やペットに安全な成分で作られた製品を選びましょう。
* **用途:** 壁、床、家具など、使用する場所に合わせて適切な製品を選びましょう。
* **効果:** 消臭効果だけでなく、除菌効果も期待できる製品がおすすめです。

専門家のアドバイス:プロのクリーニングも検討を

深刻な被害の場合、DIYでの対処が難しい場合があります。特に、革製品や高級家具など、素材がデリケートな場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。プロは、適切な洗浄剤と技術を用いて、素材を傷めることなく、汚れや臭いを除去することができます。

インテリア素材別の対策

素材によって、適切な対処法が異なります。

木材

木材は、水分を吸収しやすく、シミになりやすい素材です。おしっこをしたら、すぐに吸水性の高い布で水分を吸い取り、その後、重曹水などで中和し、完全に乾燥させましょう。ひどい場合は、専門業者に相談しましょう。

クロス

クロスは、種類によって吸水性が異なります。拭き取り後、完全に乾燥させ、必要に応じて防カビ剤を塗布しましょう。

革は、水分に弱いため、すぐに拭き取り、乾燥させましょう。革専用のクリーナーを使用すると、より安全に汚れを除去できます。

布製のソファやカーテンなどは、洗濯可能な場合は洗濯し、乾燥させましょう。洗濯できない場合は、専門業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。

予防策

愛犬の粗相を防ぐためには、以下の予防策も重要です。

* **トイレトレーニングの徹底:** しつけは、根本的な解決策です。
* **定期的な清掃:** 定期的に床や家具を清掃することで、臭いの蓄積を防ぎます。
* **犬が落ち着ける空間の確保:** 犬が落ち着ける場所を確保することで、ストレスによる粗相を防ぐことができます。
* **定期的な獣医健診:** 病気による排泄トラブルの可能性も考慮しましょう。

まとめ

愛犬の粗相によるインテリアへのダメージは、適切な対処法と予防策によって軽減できます。迅速な対応と、素材に合わせた適切な清掃方法、そして、必要に応じて専門家の力を借りることで、愛犬との快適な生活を守りましょう。

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