特別養護老人ホームのユニット型個室と2人部屋:定員と選び方のポイント

特別養護老人ホームのユニットについて教えてください。あるホームで個室50(ユニット)、2人部屋50(ユニット)とありました。これは、定員が50人、100人という風に単純に考えて良いんでしょうか?

特別養護老人ホームのユニットとは?

まず、特別養護老人ホーム(特養)における「ユニット」について理解しましょう。「ユニット」とは、一定数の入居者(通常10~30名程度)が共同生活を送るための空間のことです。 一つのユニットには、居室(個室や2人部屋)の他に、リビング・ダイニング、浴室、トイレなどが備えられています。 ユニット型特養は、従来の大規模な特養と異なり、小規模な単位で生活空間を区切ることで、家庭的な雰囲気と、入居者一人ひとりに寄り添ったケアを提供することを目指しています。 質問にある「個室50(ユニット)、2人部屋50(ユニット)」とは、それぞれ50ユニット分の個室と50ユニット分の2人部屋があるという意味ではなく、50ユニット分の居室があり、その構成が個室と2人部屋でそれぞれ半分ずつであることを示しています。

定員数の計算方法

したがって、単純に50人+100人=150人と考えるのは誤りです。 各ユニットの規模によって定員数は異なります。例えば、一つのユニットに10人収容できる場合、個室50ユニットと2人部屋50ユニットのホームの定員は、個室50ユニット×1人/ユニット + 2人部屋50ユニット×2人/ユニット = 150人となります。 しかし、ユニットの規模はホームによって異なるため、必ずしも1ユニット=10人とは限りません。 ホームのパンフレットやホームページ、もしくは直接施設に問い合わせて、正確な定員数を確認することが重要です。

ユニット型特養を選ぶ際のポイント

ユニット型特養を選ぶ際には、定員数だけでなく、以下の点にも注目しましょう。

1. ユニットの規模と構成

* ユニットの規模: 小規模なユニットの方が、よりアットホームな雰囲気で、個別ケアを受けやすい傾向があります。一方、大規模なユニットは、多様な交流の機会が得られる可能性があります。ご自身の性格や希望に合わせて検討しましょう。
* 個室と多床室の割合: 個室の割合が高い方がプライバシーは保たれますが、費用が高くなる可能性があります。2人部屋や3人部屋などの多床室は、費用を抑えられる一方、プライバシー面での配慮が必要になります。
* ユニット内の設備: 浴室やトイレの数、リビング・ダイニングの広さなども重要なポイントです。 快適な生活を送れるよう、設備の充実度をチェックしましょう。

2. ケアの内容

* 介護スタッフの配置: 介護スタッフの配置状況は、入居者のケアの質に大きく影響します。スタッフの経験や資格、人数などを確認しましょう。
* 医療体制: 連携している医療機関や、訪問診療の体制なども確認しておきましょう。 緊急時にも迅速な対応が受けられる体制が整っているか確認することが重要です。
* リハビリテーション: リハビリテーションのプログラムがあるかどうか、内容についても確認しておきましょう。

3. その他の条件

* 立地とアクセス: ご家族が訪問しやすい立地であるか、公共交通機関へのアクセスが良いかなどを確認しましょう。
* 費用: 入居費用だけでなく、食費や医療費なども含めたトータルコストを把握しておきましょう。
* 雰囲気: 実際に施設を見学し、雰囲気を確認することが大切です。スタッフの対応や入居者の様子などから、施設の雰囲気を感じ取ることができます。

専門家の視点:インテリアとユニット選び

インテリアコーディネーターの視点から見ると、ユニットの居室の広さや窓からの採光、そして色使いは、入居者の精神状態に大きな影響を与えます。 ベージュのような暖色系の落ち着いた色は、リラックス効果があり、精神的な安定をもたらすと言われています。 一方、グレーシルバーなどの寒色系は、清潔感を与え、機能的な印象を与えますが、場合によっては寂しさを感じさせる可能性もあります。 ユニットを選ぶ際には、居室のインテリアや色使いも考慮し、ご本人が快適に過ごせる空間であるかを確認することが重要です。 特に認知症の方の場合は、視覚的な刺激を考慮したインテリアを選ぶことが大切です。

具体的なアドバイス:ホーム選びのステップ

1. 希望条件をリストアップする: 立地、費用、ユニットの規模、ケアの内容など、ご自身の希望条件を具体的にリストアップしましょう。
2. 複数の施設を比較検討する: 複数の施設のパンフレットやホームページを確認し、比較検討しましょう。
3. 施設見学をする: 実際に施設を見学し、雰囲気やスタッフの対応などを確認しましょう。 可能であれば、入居者の方と話す機会を持つのも良いでしょう。
4. 専門家に相談する: 介護相談窓口やケアマネージャーなどに相談し、適切な施設選びのアドバイスを受けるのも有効です。

まとめ

特別養護老人ホームのユニット型個室と2人部屋の数は、単純に定員数を計算するだけでは不十分です。 ユニットの規模や構成、ケアの内容、施設の雰囲気など、様々な要素を考慮して、ご自身やご家族にとって最適な施設を選びましょう。 そして、インテリアの観点からも、快適で安心できる空間かどうかをしっかり確認することが重要です。

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