片付けられない人の心理と、実家の片付け問題への具体的な解決策

片付けられない人の心理とはどんなものですか? 淋しい? 遺伝? 長くなりますがお付き合い下さい。 実母が片付けられない人です。(母の母も片付けられない人だったそうです。)実家の二 階には私と兄が実家を出るまで使っていた部屋、客室、両親の部屋、4部屋があります。既にその全ての部屋は母の荷物で溢れかえっており、その多くが未開封の服、未開封のダイエットグッズ、未開封のキッチン用品などです。 母のクローゼットには何十年も前の母が着ていた服などもあります。 父方の祖父母と同居しており、この祖父母が綺麗好きのため一階にあるリビング、客室、祖父母の部屋など全ての部屋はきれいにすっきり片付いています。 この祖父母が亡くなったら母が散らかし放題かと思い気持ち悪いです。 (反面教師か、私も兄も綺麗好きで溜まりに溜まった物を見ると鳥肌が立ちます。) 母は忙しいと言い訳し、片付けなどせず物を買い漁ってきます。 冷蔵庫も詰め込み放題、期限切れは当たり前。 盆正月に里帰りしますが、その時期はかろうじて整理されていますが広い部屋が年々狭くなってきています。 兄一家が先日用事があり帰省したところ物凄く散らかっており、私にどのくらい散らかっているのかを教えてくれました。 もうすぐ里帰り出産のため帰省しますので先ほど母に電話で「兄から聞いたけど…部屋、片付けてね。」と言ったところ忙しくてできない、勝手に散らかると言い訳。 それにイライラして「荷物が勝手に散らばるの?!忙しい?毎週末休みで時々しか出かけないのに忙しい?!言い訳もいい加減にして!」ときつめに言ってしまいました。いつも片付けの話になると言い訳ばかり、そして電話を途中で切ろうとするか逆ギレと言うループです。 海外赴任中の父も毎年帰省前になると口うるさく忠告してくれていますが、もう治らないんでしょうか。 一度、何度言っても母が片付けなかったために父がブチ切れて全て捨てたこともありました。私の結婚後初めて夫と帰省した時も私の部屋だったところがあまりにも酷くて一緒に片付けようと言っても聞かないので泣きながら全て捨てたこともあります。 その間、母は不機嫌に他のことをしているだけ。 この母の買い漁り癖は治らないんでしょうか? 帰省前になると毎回毎回片付けのことで揉めるのでうんざりです。

片付けられない人の心理:その背景を探る

片付けられない行動の裏には、様々な心理的な要因が潜んでいます。単に「怠惰」や「性格」の問題だけでなく、複雑な感情や思考パターンが絡み合っているケースが多いです。質問者様のケースでは、ご両親の性格や家庭環境、そしてご自身の性格も影響している可能性があります。

1. 捨てられない理由:物への執着と過去の記憶

長年使っていない物や未開封の品を捨てられないのは、それらに過去の記憶や感情が結びついているためです。「いつか使うかもしれない」「もったいない」という気持ちは、単なる合理的判断ではなく、過去の自分や大切な思い出への執着を表している可能性があります。特に、未開封の品は「未来への希望」や「理想の自分」への憧憬が投影されている場合も。

2. 買い物依存症の可能性:衝動買いと感情の埋め合わせ

衝動的に買い物を繰り返す行動は、買い物依存症の可能性を示唆しています。ストレスや不安、孤独感といったネガティブな感情を、買い物によって一時的に解消しようとする行動です。新しい物を手に入れることで、一時的な満足感を得ようとする心理が働いていると考えられます。

3. 精神的な問題:ADHDや強迫性障害との関連性

片付けられない状態が極端な場合、ADHD(注意欠陥・多動性障害)や強迫性障害などの精神的な問題が関わっている可能性があります。これらの障害では、整理整頓や計画性といった実行機能に困難をきたすことがあり、片付けができないだけでなく、日常生活にも支障をきたす場合があります。

4. 遺伝的な要素:家族歴の影響

ご質問にあるように、ご実家の片付けられない状況は、ご祖母様から受け継がれた習慣や思考パターンが影響している可能性があります。遺伝的な要素が直接的に影響するとは言い切れませんが、家庭環境や育ち方を通して、片付けに対する価値観や行動パターンが受け継がれることは十分に考えられます。

実家の片付け問題への具体的な解決策

ご家族の状況を踏まえ、具体的な解決策を提案します。感情的な対立を避けるため、段階的に、そして長期的な視点で取り組むことが重要です。

1. 母へのアプローチ:共感と協調を重視

まず、母への直接的な批判や非難は避けましょう。「片付けられない」という事実よりも、その背景にある感情や悩みに共感することが大切です。

* 共感の言葉を選ぶ:「お母さん、いつも大変そうね。片付けが大変なのはよくわかるわ。」など、母の苦労を理解していることを伝えましょう。
* 具体的な提案をする:「一緒に片付けを手伝うから、週末少し時間を取ってくれない?」と、具体的な行動を提案することで、母も参加しやすくなります。
* 小さな成功体験を積み重ねる:一気に片付けるのではなく、まずは小さな範囲から始め、成功体験を積み重ねることで、母のモチベーションを高めましょう。例えば、一つの引き出しを片付けることから始めるなど。
* 専門家の力を借りる:整理収納アドバイザーなどの専門家に相談することも有効です。専門家の客観的な視点やアドバイスは、母にとって大きな助けとなるでしょう。

2. 物の整理:段階的なアプローチとルール設定

大量の物がある場合は、一気に片付けるのではなく、段階的に進めることが重要です。

* 分類と選別:まず、物の種類ごとに分類し、必要なものと不要なものを選別します。
* 捨てる基準を明確にする:「一年以上使っていないもの」「壊れているもの」「重複しているもの」など、捨てる基準を明確に設定することで、判断が容易になります。
* 写真撮影:思い出の品を捨てることに抵抗がある場合は、写真に撮って残しておくのも一つの方法です。
* 処分方法:不用品は、リサイクルショップやゴミ処理場などに適切に処分しましょう。

3. 家族間のコミュニケーション:協力体制の構築

家族全員で協力体制を築くことが重要です。

* 家族会議を開催:家族で集まり、現状を共有し、今後の対応について話し合います。
* 役割分担:片付け作業を家族で分担することで、負担を軽減できます。
* 定期的なメンテナンス:片付けが終わった後も、定期的にメンテナンスを行うことで、再び物が散らかるのを防ぎます。

4. 買い物のコントロール:衝動買い防止策

買い物依存症の可能性がある場合は、以下の対策が有効です。

* 予算を設定:毎月の買い物予算を設定し、それを守るように心がけます。
* リストを作成:必要なものだけをリストに書き出し、リストにないものは買わないようにします。
* 冷静になる時間を作る:衝動買いしそうになったら、一旦冷静になる時間を取りましょう。
* 専門機関への相談:買い物依存症が深刻な場合は、専門機関に相談することをお勧めします。

専門家の視点:整理収納アドバイザーのアドバイス

整理収納アドバイザーは、片付けられない人の心理を理解し、具体的な解決策を提案する専門家です。彼らに相談することで、客観的な視点や効果的な片付け方法を学ぶことができます。

整理収納アドバイザーは、単に物を整理するだけでなく、クライアントの生活スタイルや価値観を理解した上で、最適な収納方法や片付け方を提案します。また、片付けを通して、クライアントの心の状態を改善するサポートも行います。

まとめ:継続的な努力と家族の支えが大切

片付けられない問題の解決には、継続的な努力と家族の支えが不可欠です。母への理解と共感、そして具体的な行動計画と家族の協力によって、少しずつ状況を改善していくことが可能です。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。

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