無垢材テーブルの色味の違い…その原因と解決策

テーブルの天板の色味について詳しい方にお尋ねします。先日、無垢材で数枚はぎのテーブル(国産、ウレタン塗装)を購入しました。(約20万円)数枚使用しているので、濃淡があるのは良いと思うのですが、明らかに色味が違う(黒に近い茶色とピンクに近い茶色)ので違和感があり、メーカーに問い合わせた所、「この商品に使用しているウレタンは透明ですが、塗装する事によって最終的にどんな色になるか分からない。」との事。しかし、ネットなどで見ると、同じような形で同じ位の枚数はぎの同じ材木の無垢材のテーブルでも、半分以下の値段で、色の濃淡だけで、色味が違うと言うのは見掛けません。(それ位安いのは、ほぼ外国産ですが、同じ位の値段で国産も見ていますが、我が家のような色味の違うものをほぼ見掛けません。)何故、我が家が購入したものがそんな色味の違いなのか、とても気になります。濃淡はあるが同じ色味になっているメーカーのものは、無垢材に色の着いたウレタンを塗装しているから同じような色味になるのでしょうか?我が家のように色味の違う板を合わせた感じになっているようなテーブルは、普通にあり得ますか?例えば、これはネットから画像をお借りしたのですが、このような濃淡だととても素敵だと思うのですが、我が家の場合、フラワーベースから右寄りの部分が全てピンクと言うか赤っぽい茶色になっています。

無垢材テーブルの色ムラ問題:原因を探る

20万円もする国産無垢材テーブルを購入されたにも関わらず、天板の色味が異なり、黒に近い茶色とピンクに近い茶色の差が気になる、とのこと。メーカーの回答では「ウレタンは透明だが、塗装によって最終的な色は分からない」とのことですが、これは少々曖昧な説明です。 同じ木材、同じ製法のテーブルでも、価格や色味に差があるのはなぜでしょうか? いくつかの可能性を考えてみましょう。

1. 木材自体の個体差

最も大きな原因は、木材の個体差です。同じ樹種であっても、生育環境(日照、土壌、水分量など)や樹齢によって、木目の濃淡や色味に大きな違いが生じます。特に無垢材は天然素材なので、全く同じ色味の板を複数枚用意するのは非常に困難です。 特に、国産材は海外材に比べて、個体差が大きい傾向があります。

2. 製材・乾燥工程の影響

木材の製材や乾燥工程も、色味に影響を与えます。乾燥方法や期間によって、木材の含水率が異なり、色調に変化が生じる場合があります。また、製材時の切り出し方によっても、木目の見え方や色味が変わってきます。

3. ウレタン塗装のムラ

メーカーが「透明なウレタン」と言っていますが、塗装の厚みや塗り方によって、木材の色味が変化することがあります。塗装が均一でなければ、部分的に色が濃く見えたり、本来の木の色が強調されたりします。 また、ウレタンの種類や、下地処理の有無によっても、仕上がりの色味は変わってきます。

4. 写真の写り方

インターネット上の写真と、実物の色味は必ずしも一致しません。撮影時の照明やカメラの設定、モニターの色設定などによって、実際の色と異なる印象を受ける場合があります。 そのため、ネット上の写真だけで判断するのは難しいです。

なぜ他のテーブルは色味が均一に見えるのか?

同じようなデザインのテーブルが、より安価で色味が均一に見えるのは、以下の理由が考えられます。

1. 着色ウレタンの使用

安価なテーブルでは、着色ウレタンを使用している可能性が高いです。着色ウレタンは、木材の色を均一に調整する効果があります。そのため、木材本来の色ムラを隠して、均一な色味に仕上げることができます。

2. 集成材の使用

安価なテーブルには、集成材が使われている可能性があります。集成材は、複数の木材を接着剤で貼り合わせて作られたもので、色味のばらつきが少ないです。

3. 海外材の使用

海外材は、国産材に比べて価格が安い傾向があります。価格を抑えるために、色味のばらつきをあまり気にせず、製造している可能性があります。

あなたのテーブルの色味…問題なのか?

あなたのテーブルの色味が、本当に問題なのかどうかは、あなたの好みによって大きく異なります。 確かに、写真のように均一な色味の方が、洗練された印象を与えるかもしれません。しかし、無垢材本来の自然な風合いを楽しむという視点からは、色ムラも個性と言えるでしょう。

専門家の意見

インテリアコーディネーターの視点から見ると、無垢材のテーブルの色ムラは、必ずしもマイナスではありません。むしろ、天然素材ならではの味わいとして捉えることもできます。 ただし、あまりにも色の差が激しい場合は、全体のバランスを考えて、ラグやチェアなどのインテリアで調整する必要があります。

解決策:色ムラを活かすインテリアコーディネート

もし、色ムラが気になるのであれば、インテリアコーディネートで工夫することで、問題を解決できる可能性があります。

1. ラグやチェアの色選び

テーブルの色味に合わせたラグやチェアを選ぶことで、全体のバランスを整えることができます。例えば、ピンクがかった茶色の部分が多い場合は、暖色系のラグやチェアを選ぶことで、統一感を出すことができます。逆に、黒に近い茶色の部分が多い場合は、落ち着いた色合いのラグやチェアを選ぶと良いでしょう。

2. テーブルクロスやランナーの使用

テーブルクロスやランナーを使用することで、色ムラを隠すことができます。リネン素材のナチュラルなテーブルクロスや、落ち着いた色合いのランナーを選ぶと、上品な印象になります。

3. 小物でアクセント

テーブルの上に置く小物(花瓶、ランチョンマット、コースターなど)の色や素材を工夫することで、色ムラを目立たなくすることができます。例えば、色ムラが目立つ部分に、濃い色のランチョンマットを置くことで、バランスを取ることができます。

4. 照明の工夫

照明の当て方によっても、色味の印象が変わります。間接照明などをうまく活用することで、色ムラが目立たないようにすることができます。

まとめ:色ムラは個性、そしてインテリアのチャンス

無垢材テーブルの色ムラは、メーカーの不手際というよりは、天然素材の特性によるものが多いです。 完璧な均一性を求めるのであれば、集成材や着色されたテーブルを選ぶべきですが、無垢材の持つ自然な風合いを楽しむのであれば、色ムラも個性として受け入れることができます。 今回の経験を活かし、あなただけの個性あふれるダイニング空間を演出してみてはいかがでしょうか。 色ムラを活かしたインテリアコーディネートに挑戦することで、より魅力的な空間を創造できるかもしれません。

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