灯油給湯器への交換工事:室内ガス給湯器から室外灯油給湯器への変更に必要な工事内容

給湯をガスに頼っていたのですが、灯油の給湯器に変えたいと思います。現在ガスの給湯器は室内にあります。室外置きの灯油給湯器で今後お湯を沸かす場合、基本どんな工事が必要になってきますか?

室内ガス給湯器から室外灯油給湯器への交換:必要な工事と費用

ガス給湯器から灯油給湯器への交換は、単なる機器の入れ替えではなく、給湯方式、設置場所、配管、そして安全性の観点から、いくつかの重要な工事が必要になります。特に、室内設置のガス給湯器から室外設置の灯油給湯器への変更は、配管の変更や排気方法の変更など、より多くの作業を伴います。ここでは、具体的な工事内容と、それぞれの工事で想定される費用について解説します。

1. 給湯器本体の撤去と処分

まず、既存の室内ガス給湯器を撤去する必要があります。これは、ガス会社に依頼するか、専門の業者に依頼するのが一般的です。撤去作業には、給湯器本体の取り外し、ガス配管の閉鎖、そして古い給湯器の処分が含まれます。費用は、給湯器の種類や設置状況によって異なりますが、5,000円~15,000円程度を見込んでおきましょう。

2. 灯油給湯器の設置

次に、新しい灯油給湯器を設置します。室外設置型を選択した場合、給湯器の設置場所の確保が重要です。設置場所には、十分なスペース適切な換気が必要です。また、地面の状況基礎工事の必要性も確認する必要があります。設置場所によっては、基礎工事が必要になる場合があり、費用も高額になる可能性があります。基礎工事の費用は、数万円から数十万円と幅広く、地盤の状態や設置場所の状況によって大きく変動します。

3. 配管工事

給湯器の設置場所が変わるため、給湯管、排水管、そして灯油配管の工事が必要になります。既存のガス配管は使用できなくなるため、新しい配管の設置または既存配管の撤去が必要となります。配管工事の費用は、配管の長さや材質、工事の難易度によって大きく変動します。数万円から十数万円かかる場合もあります。特に、配管を隠蔽配管にする場合は、壁や床を解体する必要があり、費用が高額になる可能性があります。

4. 電源工事

灯油給湯器は、運転に必要な電力を必要とします。そのため、電源の確保が必要です。既存の電源が利用できる場合は問題ありませんが、新たに電源を引く必要がある場合は、電気工事が必要です。電気工事の費用は、数千円から数万円かかります。

5. 排気工事

灯油給湯器は、燃焼時に排気ガスを排出します。そのため、適切な排気方法を確保する必要があります。排気方法には、直排気式排気筒式があり、設置場所や状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。排気工事の費用は、排気方法や排気管の長さによって変動します。

6. 灯油タンクの設置

灯油給湯器を使用するには、灯油タンクが必要です。地上式か地下式か、またタンクの容量なども考慮して選択する必要があります。タンクの設置場所も確保する必要があります。タンクの設置費用は、タンクの種類や設置場所、工事の難易度によって変動します。

7. その他の工事

上記以外にも、安全装置の設置周辺環境の整備など、様々な工事が必要になる可能性があります。

専門業者への依頼が重要

これらの工事は、専門知識と技術が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう。安易に自分で作業を行うと、ガス漏れや火災などの危険性があります。複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較検討することが重要です。

費用を抑えるためのポイント

工事費用を抑えるためには、以下の点を考慮しましょう。

  • 複数の業者から見積もりを取る:複数の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較検討することで、最適な業者を選ぶことができます。
  • 工事時期を検討する:繁忙期を避けることで、費用を抑えることができます。
  • 給湯器の種類を選ぶ:高機能な給湯器よりも、シンプルな機種を選ぶことで、費用を抑えることができます。
  • DIYできる部分を見極める:設置場所の確保や周辺の清掃などは、自分で行うことで費用を抑えることができます。

インテリアとの調和

室外設置型の灯油給湯器は、どうしてもデザイン性に欠ける場合があります。しかし、設置場所の工夫周辺の景観との調和を意識することで、インテリアへの影響を最小限に抑えることができます。例えば、目隠しフェンスを設置したり、植栽で隠したりするなど、工夫次第で景観を損なうことなく設置できます。

まとめ

灯油給湯器への交換工事は、複数の工事が複雑に絡み合うため、専門業者への依頼が不可欠です。費用は高額になる可能性がありますが、複数の業者から見積もりを取り、費用を抑える工夫をすることで、負担を軽減できます。また、設置場所や周辺環境との調和にも配慮し、快適な生活空間を維持しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)