火災後の二重家賃請求問題:法的観点と解決策

4月下旬に子供の火遊びがもとで火事を出してしまいました。火事はぼや程度ですんだのですが、部屋は住める状態ではありませんでした。その時、大家さんから「アパートの中に空き部屋があるからよかったらどうぞ」との申し出を受け、あくまでも仮住まいのつもりでそちらに移りました。その時は、仮住まいさせてもらった分を最後の日に支払って、できるだけ早めに引っ越ししようと考えてました。すると後日、大家さんから「前の部屋より日当たりが悪い分、家賃を1万円安くするからこのままこの部屋に住んでほしい」と頼まれました。大家さん的には私たちが出たあとの修繕費用とか、家賃収入が減ることのほうが痛かったようです。その時「火事を起こした部屋の家賃はどうしましょうか?」と尋ねたら「こっちの新しい部屋の家賃だけでいい」との返事をもらったので、私たちはそれ以上は支払う必要がないものと考えてました。その後、火事があった部屋には修理の工事が入り、6月下旬から入居者の募集が始まりました。工事にかかった費用は保険金で賄うことができて、保険会社から示談書の控えも届き、一件落着だと安心していたら、大家さんから「工事が終わるまでの間は、あの部屋はお宅が借りてることになってるからその間の分の家賃を払って」と言ってきました。工事は約2か月かかっています。つまりその2か月の分は今の部屋と前の部屋の2つの家賃を払え、というのです。でも工事に2か月かかかったとは言っても、職人さんが来なくて作業が一切行われていない日が何日もありました。それに私たちが「家賃はどうしましょうか?」と確認した時に「家賃は新しい部屋の分だけでいい」と自分から言ったんです。そのことを言っても「私はそんなこと言ってない」の一点張りです。おまけに、大家さんの方から「このままこの部屋に住んでほしい」と頼んできたから引っ越さずに住み続けてたのに、今になって「お宅が困ってるから、今の部屋はあくまでも仮住まいとして貸してやった」という言い草です。アパートの管理をしている大家さんのお嫁さん(この人は経営にはノータッチ)にこのことを話すと、彼女は「今の部屋の家賃だけでいい」という約束を覚えていました。そのことも大家さんに話したのですが、「嫁は関係ない」と聞く耳を持ちません。お嫁さんも知り合いの不動産屋さんにこのことを相談したらしいのですが、「随分えげつないやり方だね」と言われたそうです。私たちも納得できません。このお金は支払わなければならないのでしょうか?引越しを考えていますが、この分だと敷金の返還どころか過剰請求されそうで不安です。

火災と二重家賃請求:状況整理

まず、状況を整理しましょう。火災発生後、大家さんの申し出により仮住まいへ移転。その後、大家さんから元の部屋の家賃は不要、仮住まいの家賃のみで良いと伝えられたと認識されています。しかし、修繕完了後、元の部屋の2ヶ月分の家賃を請求されているという状況です。

重要なのは、大家さんとの間の「合意」です。当初の申し出と、家賃に関する発言の有無、そしてその内容が争点となります。

法的観点からの考察:賃貸借契約と合意

このケースは、賃貸借契約と、それに伴う合意の内容が争点となります。

賃貸借契約の基礎

賃貸借契約とは、貸主が借主に物件の使用を許諾し、借主がその対価として賃料を支払う契約です。契約書に明記されている内容が基本となりますが、口頭での合意も法的効力を持つ場合があります。

合意の有無と証明

大家さんとの間で「元の部屋の家賃は不要」という合意があったかどうかが重要です。残念ながら、証人がいないため、あなたの主張を証明することが困難です。しかし、以下のような証拠を収集することで、有利に事を運ぶ可能性があります。

* **お嫁さんの証言:** お嫁さんが「今の部屋の家賃だけでいい」という約束を覚えているという証言は、重要な証拠となります。証言書を作成してもらうことを検討しましょう。
* **不動産屋さんの意見:** 知り合いの不動産屋さんが「えげつないやり方」と言及していることは、大家さんの行為が不当である可能性を示唆する客観的な意見として有効です。これも記録として残しておきましょう。
* **メールやLINEなどの記録:** 大家さんとのやり取りを記録したメールやLINEの履歴があれば、重要な証拠となります。
* **工事状況の記録:** 工事期間中、作業が行われていない日があったという主張を裏付ける証拠(写真や動画など)があれば、家賃請求の妥当性に疑問を呈する材料になります。

民法上の解釈

民法では、契約は当事者間の合意に基づいて成立します。仮に「元の部屋の家賃は不要」という合意が成立していたとすれば、大家さんはその合意を履行する義務を負います。しかし、大家さんがこれを否定しているため、裁判等で争う必要が生じる可能性があります。

具体的な解決策

現状では、大家さんとの話し合いが難航しているため、次のステップを検討する必要があります。

1. 内容証明郵便による請求

まず、内容証明郵便で、これまでの経緯と、大家さんとの間の合意があったことを主張し、二重家賃請求の撤回を求めましょう。この際に、上記で挙げた証拠を添付することで、主張の信憑性を高めることができます。内容証明郵便は、送達記録が残るため、証拠として有効です。

2. 弁護士への相談

内容証明郵便を送付しても解決しない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、あなたの状況を詳しく聞き取り、法的観点から最適な解決策を提案してくれます。弁護士費用はかかりますが、専門家の力を借りることで、より有利な条件で解決できる可能性が高まります。

3. 裁判

弁護士との相談の結果、裁判が必要となる可能性もあります。裁判は時間と費用がかかりますが、正当な権利を主張する手段として有効です。

敷金返還について

二重家賃請求の問題が解決した後も、敷金の返還について注意が必要です。大家さんが過剰な請求をしてくる可能性があるため、弁護士に相談しながら対応することが重要です。

予防策:賃貸契約書の重要性

今回のケースを教訓に、今後の賃貸契約においては、契約書をしっかりと確認することが重要です。特に、以下の点に注意しましょう。

* **契約期間:** 契約期間を明確に記載しましょう。
* **家賃の支払い方法:** 家賃の支払い方法、期日などを明確に記載しましょう。
* **解約条件:** 解約条件を明確に記載しましょう。
* **修繕責任:** 修繕責任の所在を明確に記載しましょう。
* **特約事項:** 特約事項を明確に記載しましょう。

契約書は、トラブル発生時の重要な証拠となります。不明な点があれば、大家さんや不動産会社に確認し、納得した上で契約を結びましょう。

専門家の視点:不動産会社への相談

不動産会社は賃貸借契約に関する専門知識を持っています。今回のケースのように、大家さんとの間でトラブルが発生した場合は、不動産会社に相談してみるのも良いでしょう。不動産会社は、大家さんと交渉してくれたり、適切なアドバイスをしてくれる可能性があります。

まとめ

火災による二重家賃請求は、非常に理不尽な状況です。しかし、冷静に状況を整理し、適切な証拠を収集することで、解決への道筋を見出すことができます。内容証明郵便、弁護士への相談、そして必要であれば裁判という手段を検討し、あなたの権利を主張しましょう。そして、今後の賃貸契約においては、契約書をしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。

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