火災受信機の設置と表示に関する疑問を解消!法令と適切な表示方法について解説

「火災受信所」の表示板について教えてください。自動火災警報器の機械が置いてある部屋に「火災受信所」と表示して下さいと言われましたが、 色々調べれば赤地に白字の板で売っておるのを見かけました。 でもこの表示は法令根拠はあるのでしょうか? 例えば青字に赤文字とか、大きさや厚みなど規程はあるのでしょうか? 「火災を受信する場所」と分かれば色や大きさは何でもいいのでしょうか? 例えば部屋の入口に白地の紙に黒字で「火災を受信する場所」と書いたものを貼るだけではだめなのでしょうか? 宜しくお願いします。

火災受信機の表示に関する法令と基準

消防法令において、火災受信機の設置場所の表示に関する明確な規定はありません。そのため、「赤地に白字」といった特定の色やデザインが法律で義務付けられているわけではありません。しかし、消防署や関係機関の指導、そして何より避難誘導の観点から、視認性の高い表示が推奨されています。

視認性の重要性と推奨される表示方法

火災発生時の迅速な対応には、火災受信機の場所を関係者全員が容易に認識できることが不可欠です。そのため、表示板は以下のような点を考慮して作成・設置する必要があります。

  • 視認性:遠くからでもはっきりと見えるように、文字サイズ、色、背景色の組み合わせを工夫する必要があります。赤地に白字は視認性が高いため一般的ですが、周囲の環境によっては他の色も有効です。
  • 位置:火災受信機がある部屋の入口付近など、容易に発見できる場所に設置することが重要です。通路の邪魔にならないよう、適切な位置を選びましょう。
  • 材質:耐久性があり、火災時でも変形や損傷を受けにくい材質を選ぶことが大切です。金属製や耐火性の高いプラスチック製などが適しています。
  • 大きさ:文字サイズだけでなく、表示板全体の大きさを考慮しましょう。小さすぎると見づらく、大きすぎると邪魔になります。周囲の環境とバランスを取り、適切なサイズを選びましょう。

推奨される色と文字の組み合わせ

赤地に白字は、危険を知らせるための国際的な標準色であり、視認性が高いことから広く採用されています。しかし、青地に白字、黄地に黒字など、他の色でも十分に視認性を確保できる場合があります。重要なのは、周囲の環境とのコントラストを考慮し、遠くからでもはっきりと見える組み合わせを選ぶことです。

白地の紙に黒字で表示するのは適切か?

質問にあるように、白地の紙に黒字で「火災受信所」と書いたものを貼るだけでは不適切です。理由は以下の通りです。

  • 耐久性:紙は破れやすく、火災時の熱や水の影響を受けやすいです。そのため、表示板として不適切です。
  • 視認性:特に照明が暗い場所では、白地の紙に黒字の文字は十分な視認性を確保できません。
  • 専門性:消防署や関係機関の指導において、紙による簡易的な表示は認められない可能性が高いです。

より安全で信頼性の高い表示方法として、耐久性のある材質を使用し、視認性の高い色と文字の組み合わせを選ぶことが重要です。

専門家への相談

表示板の作成や設置に不安がある場合は、消防署や防災設備の専門業者に相談することをお勧めします。彼らは法令や安全基準に精通しており、適切なアドバイスをしてくれます。

具体的な表示板作成のステップ

1. **材質の選定**: 耐久性のある金属製や耐火性プラスチック製の板を選びます。
2. **デザインの決定**: 赤地に白字が一般的ですが、周囲の環境を考慮し、視認性の高い色を選びます。文字フォントも、読みやすいゴシック体などを選択しましょう。
3. **サイズ決定**: 文字の大きさは、離れた場所からでも読めるサイズ(最低でも10cm角以上)を目安にしましょう。
4. **製作**: 専門業者に依頼するか、ホームセンターなどで販売されている表示板用素材を利用して自作します。自作する場合は、文字がはっきりと見えるように、丁寧に作成しましょう。
5. **設置**: 火災受信機がある部屋の入口付近など、視認性の高い場所に設置します。

まとめ

火災受信機の表示は、法令で厳密に定められていませんが、避難誘導の観点から、視認性の高い表示が強く推奨されます。耐久性のある材質、適切な色と文字の組み合わせ、そして設置場所の選定を十分に考慮し、安全な環境づくりに努めましょう。不明な点があれば、消防署や防災設備の専門業者に相談することをお勧めします。

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