火災保険と煤被害:全損扱いと認めさせるためのポイント

火事の保険の保証についての質問です。お力をお貸し頂けたら助かります。一ヶ月ほど前に、マンションが火事にあいました。私の部屋は、ベランダに干していたものが全部やけてしまい、部屋には煤が入ってしまい、掃除などとても大変だったのですが、幸い、部屋の中は煤だけの被害にとどまりました。保険会社の代理の方に、被害にあったものを全て書いてください。と言われたので、煤がついて使いたくないので全てを書いたところ、結構な金額になりました。消防署から被害の証明書と合わせて提出したところ、保険会社から電話が来まして、「拭いて使えないのか?」などと言われました。代理の方が火事直後に写真をとっていったのですが、また審査の方が来たいと言われました。しかし火事から一ヶ月たち、毎日毎日掃除を続けているため一見は普通に暮らしているように見えますが、全て煤が回っているため、自分の意見としてはすべて買い換えたいのです。正直、こんなに時間が空いて審査のために見にきても、見た感じは普通なので(一部は煤が取れない所もありますが)うまく言いくるめられて、保証がおりないなどと言われそうで、どうすればいいのか困っています。実際には拭いても拭いても足の裏は黒くなったり、小さな子供が二人居るので、見た目普通でも煤が回っている以上新しくしたいのですが、見た目だけで「これは使えるだろう」などという判断をされるのでしょうか?先の保証会社からの電話で不安になってしまいました。どなたか詳しい方や経験のある方おりましたら教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

火災保険における煤被害の補償について

マンション火災による煤被害、そして保険会社とのやり取りで不安を感じられているとのこと、お気持ちお察しします。火災保険は、火災による直接的な損害だけでなく、その結果生じた間接的な損害も補償対象となるケースが多いです。煤による被害も、その一つに該当する可能性が高いです。しかし、保険会社は「拭けば使える」と判断する可能性も否定できません。そのため、適切な対応と主張が重要になります。

保険会社が「拭けば使える」と主張する理由

保険会社が「拭けば使える」と主張するのは、保険金の不正請求を防ぐためです。軽微な汚れであれば、クリーニングで修復できるため、全損扱いとする必要がないと判断するからです。しかし、ご質問の場合、煤が部屋全体に回っており、お子様もいらっしゃる状況では、健康面への影響も懸念されます。単なる汚れではなく、健康被害のリスクを伴う「生活環境の悪化」と捉えるべきです。

全損扱いと認めさせるための具体的な対策

保険金請求において、重要なのは証拠です。見た目だけでは判断されないよう、以下の点を意識しましょう。

1. 証拠写真の追加撮影と専門家の意見

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追加撮影のポイント

  • 煤の付着状況がわかるよう、様々な角度から撮影する
  • 特に、拭いても取れない煤の汚れ、家具の裏側、壁の内部など、普段は見えない部分も撮影する
  • お子様の健康被害を懸念する点を強調できる写真(例えば、足の裏の汚れなど)も撮影する
  • 撮影日時を記録し、写真の信頼性を高める

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専門家の意見の重要性

  • 清掃業者や、環境衛生の専門家に依頼し、煤による健康被害のリスクや、清掃費用、そして完全な清掃が不可能である旨の報告書を作成してもらう
  • 専門家の意見書は、保険会社への交渉において非常に強い証拠となります

2. 具体的な被害状況の明確化

単に「煤が付着した」と伝えるのではなく、具体的な被害状況を詳細に記述します。

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被害箇所の特定

  • 壁、天井、床、家具、家電製品など、煤が付着した箇所を全てリストアップする
  • それぞれの箇所の被害状況を写真付きで詳細に説明する

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清掃を試みた事実と限界

  • 既に清掃を試みたこと、そしてその限界を明確に示す
  • 清掃にかかった時間や費用も記録しておく

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健康被害への懸念

  • 小さなお子様がいることを強調し、健康被害への懸念を訴える
  • 具体的な症状があれば、医師の診断書などを提出する

3. 保険会社との交渉

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冷静な対応

  • 感情的にならず、冷静に事実を説明する
  • 専門家の意見書や写真などの証拠を提示する

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書面でのやり取り

  • 電話でのやり取りだけでなく、重要なことは書面で残す
  • 内容証明郵便を利用することで、証拠として有効となります

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必要であれば弁護士に相談

  • 交渉が難航する場合は、弁護士に相談することを検討する

事例:煤被害による全損扱いの事例

過去には、マンション火災で部屋全体に煤が付着し、徹底的な清掃を行っても除去できないケースで、全損扱いと認められた事例があります。この事例では、専門家の調査報告書と詳細な写真、そして健康被害への懸念が認められたことが、保険金支払いの決め手となりました。

まとめ:諦めずに粘り強く交渉を

火災による煤被害は、見た目だけでは判断できない複雑な問題です。証拠をしっかりと準備し、冷静に、そして粘り強く保険会社と交渉することが重要です。専門家の意見を積極的に取り入れることで、より有利な交渉を進めることができます。諦めずに、ご自身の権利を主張してください。

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