漏水事故による示談交渉の進め方:大家さんとの対応に迷う建設会社の場合

建設会社に勤めています。当社がリフォーム工事をした2階のハイツの部屋から漏水が発生し、下の階に住んでいる家族に迷惑をかけました。その家族とは示談が成立したんですが、大家さんにも迷惑をかけられたということで示談を求められています。その事故によって下の階の方は一旦ホテルで過ごしてもらったため、大家さんはその間家賃(6万)をもらっていないようです。しかも、もともと当社がリフォームした2階の部屋に新婚さんがすぐ入居する予定だったんですが、復旧工事の影響で入居を遅らせたため、その分の家賃補償(6万)もしろと言ってます。そして、迷惑料10万も。その大家さんとは先週の半ばに一度会い、当社で出せる範囲で示談金を出すから、2、3日検討すると言ってその場は別れました。当社としては「30万払って示談しましょう」と、今日連絡したのですが、大家さんから検討内容を電話で言ってくるなんて常識極まりないと怒られ、しかも、復旧工事をした1階の住居の前にタイルが敷き詰めてあって、当社が工事のときに車を乗りつけていたため、そのタイルの一部が浮き上がっているから修理しろと1階の家族と示談が成立してから2週間たった今日に言われました。もちろん証拠はありません。確かに当社としても大家さんには誠意をもって対応できていないと思われます。が、当社も保険をかけており、大家さんがめちゃを云いかねないので、示談交渉を中止してこの際、保険会社か弁護士に全てお願いしようかと検討しています。でも、ここまで来て保険会社等に任せていいものかどうかわかりません。明日はとりあえず大家さんと会う約束をしているのですが、会わないほうがいいでしょうか?どなたか教えて頂けないでしょうか?

漏水事故と示談交渉:現状整理と今後の対応

建設会社として、リフォーム工事中の漏水事故による被害拡大、そして大家さんとの示談交渉の難航に直面している状況ですね。現状を整理し、今後の対応を検討しましょう。

発生した問題点

* **漏水事故による被害:** 2階からの漏水により、下の階住人に被害が発生し、ホテル滞在費用(6万円)が発生。
* **入居遅延による損失:** リフォーム後の入居予定が遅延し、家賃収入の損失(6万円)が発生。
* **大家さんの要求:** ホテル代、入居遅延による家賃損失、そして迷惑料(10万円)の計22万円の支払いを要求。
* **新たな問題発生:** 復旧工事中の車両通行による1階タイルの損傷(証拠なし)。
* **交渉の難航:** 30万円の示談提案に大家さんが激怒し、交渉が難航している状況。

示談交渉における問題点

大家さんの対応に不満を感じるのは当然ですが、建設会社として、以下の点を反省する必要があります。

* **初期対応の遅れ:** 漏水事故発生後の初期対応が遅れた可能性があります。迅速な対応と丁寧な説明が、後のトラブルを軽減する上で重要です。
* **コミュニケーション不足:** 大家さんとのコミュニケーションが不足している可能性があります。定期的な報告や状況説明を怠ったことで、不信感が募ったと考えられます。
* **証拠の不足:** タイルの損傷に関して、証拠がない点が不利に働いています。工事中の状況を写真や動画で記録しておくべきでした。

今後の対応策:保険会社と弁護士への相談

現状では、大家さんとの直接交渉は困難な状況です。保険会社と弁護士に相談することを強くお勧めします。

保険会社への相談

まず、加入している保険会社に連絡し、状況を詳しく説明しましょう。保険会社の担当者は、示談交渉のサポートや弁護士紹介など、適切なアドバイスをしてくれます。保険契約の内容を確認し、補償範囲を確認することが重要です。

弁護士への相談

弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けられます。特に、タイルの損傷に関して、証拠がない状態での責任の有無などを判断してもらうことができます。弁護士は、示談交渉の代理人として交渉にあたることも可能です。弁護士費用は、保険でカバーできる可能性もあります。

明日、大家さんと会うべきか?

明日の面会は、現状では避けた方が良いでしょう。感情的な対立を避け、冷静な判断のもとで対応を進めることが重要です。弁護士に相談し、今後の対応方針を決めてから、必要であれば改めて面会を検討しましょう。

示談交渉成功のためのポイント

今後の示談交渉においては、以下の点を意識しましょう。

* **誠意ある対応:** 大家さんへの謝罪と、誠意ある対応を心がけましょう。
* **事実関係の確認:** 漏水事故の経緯、被害状況、損害額などを正確に把握しましょう。
* **証拠の収集:** 写真、動画、工事記録など、証拠となる資料を収集しましょう。
* **専門家への相談:** 弁護士や保険会社などの専門家に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。
* **冷静な対応:** 感情的な対立を避け、冷静に交渉を進めましょう。

具体的なアドバイス:示談交渉のステップ

1. **保険会社への連絡:** まずは保険会社に連絡し、状況を報告し、今後の対応について相談します。
2. **弁護士への相談:** 弁護士に相談し、法的観点からのアドバイスを受け、今後の交渉戦略を立てます。
3. **証拠の収集:** 写真、動画、工事記録などを集め、証拠を固めます。
4. **交渉の再開:** 弁護士のアドバイスを元に、大家さんとの交渉を再開します。
5. **示談書の作成:** 示談が成立したら、示談書を作成し、内容を確認の上、署名・捺印します。

専門家の視点:建設会社におけるリスク管理

建設会社は、工事中の事故リスクを常に考慮し、適切なリスク管理を行う必要があります。

* **安全管理の徹底:** 工事中の安全管理を徹底し、事故を未然に防ぐことが重要です。
* **保険への加入:** 適切な保険に加入し、万一の事故に備える必要があります。
* **記録の保持:** 工事記録、写真、動画などをきちんと保管し、証拠として活用できるようにしましょう。
* **緊急時対応マニュアル:** 緊急時対応マニュアルを作成し、従業員に周知徹底しましょう。

まとめ

今回の漏水事故は、建設会社として反省すべき点が多くあります。しかし、現状では、保険会社と弁護士に相談し、冷静な対応をすることが最善策です。 誠意ある対応と適切な手続きを踏むことで、事態を収拾し、今後のリスク管理に活かしましょう。

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