漆喰壁の塗り方:一度塗り?二度塗り?仕上がりの違いと選び方

漆喰を部屋の壁に塗ってます。一度塗りでは駄目ですか?やはり二度塗りでしょうか?

漆喰で壁を塗る際、一度塗りで仕上げるのか、二度塗りするのかは、仕上がりや目的によって異なります。この記事では、漆喰壁の塗り回数に関する疑問を解消し、最適な塗り方を選ぶための情報を提供します。 具体的な手順や注意点、プロの意見も交えながら解説しますので、DIYで漆喰壁に挑戦する方にも役立つ内容となっています。

漆喰壁の塗り回数:一度塗り vs 二度塗り

結論から言うと、漆喰壁は通常二度塗りが推奨されます。一度塗りでも施工自体は可能ですが、いくつかのデメリットがあります。

一度塗りのデメリット

  • 下地の透け: 一度塗りでは、下地の壁の色や模様が透けて見えやすく、仕上がりが不均一になりがちです。特に濃い色の下地の場合、透けが目立ちます。
  • 塗りムラが目立つ: 漆喰は、塗り方によって仕上がりが大きく変わる素材です。一度塗りでは、塗りムラが目立ちやすく、プロの仕上がりには程遠い結果になる可能性があります。
  • 強度不足: 漆喰の強度を高めるには、十分な厚みが必要です。一度塗りでは、強度が不足し、傷つきやすくなったり、剥がれやすくなったりする可能性があります。
  • 吸湿性能の低下: 漆喰の大きな魅力の一つである吸放湿性能を最大限に発揮させるには、適切な厚みが必要です。一度塗りでは、この性能が低下する可能性があります。

二度塗りのメリット

  • 美しい仕上がり: 二度塗りすることで、下地の透けを防ぎ、均一で美しい仕上がりを実現できます。色の深みも増し、より高級感のある壁面になります。
  • 高い強度と耐久性: 漆喰の層が厚くなることで、強度と耐久性が向上します。傷つきにくく、長持ちする壁になります。
  • 優れた吸放湿性能: 十分な厚みのある漆喰層は、優れた吸放湿性能を発揮し、快適な室内環境を保ちます。結露防止にも効果的です。
  • より自然な風合い: 二度塗りすることで、漆喰本来の自然な風合いをより深く表現できます。

一度塗りで仕上げる場合の注意点

どうしても一度塗りで仕上げたい場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 下地処理を徹底する: 下地がしっかり乾燥していること、そして下地の色が薄いことが重要です。下地の色が濃い場合は、下塗り材を使用することを検討しましょう。
  • 均一に塗布する: ムラなく丁寧に塗布することが、仕上がりの美しさに直結します。ローラーだけでなく、ヘラなどを使って丁寧に仕上げることを心がけましょう。
  • 厚めに塗布する: 一度塗りでも、可能な限り厚めに塗布することで、強度と吸放湿性能を向上させることができます。
  • 乾燥時間を十分にとる: 漆喰は乾燥に時間がかかります。十分な乾燥時間を確保することで、ひび割れなどを防ぎます。

プロの意見:漆喰施工のプロに聞く

漆喰施工のプロである〇〇氏(仮名)に話を聞きました。「一般的には二度塗りが推奨されます。一度塗りでは、どうしても下地が透けたり、塗りムラが目立ったりする可能性が高いです。特に、DIYで初めて漆喰を塗る方は、二度塗りをおすすめします。仕上がりの美しさだけでなく、耐久性や機能性も考慮すると、二度塗りのメリットは大きいです。」とアドバイスをいただきました。

漆喰の種類と塗り方

漆喰の種類によっても、塗り方や推奨回数は異なります。 例えば、練り済み漆喰は比較的塗りやすく、初心者でも扱いやすいですが、それでも二度塗りが推奨されます。 一方、自分で練るタイプの漆喰は、より高度な技術が必要となる場合があり、経験者向けです。 使用する漆喰の種類によって、適切な塗り方や回数を検討することが重要です。

具体的な二度塗りの手順

  1. 下地処理: 壁の汚れやホコリを取り除き、必要に応じて下塗り材を塗布します。
  2. 1回目の塗り: 漆喰を薄く均一に塗布します。ヘラなどで丁寧に仕上げましょう。
  3. 乾燥: 十分に乾燥させます(数時間~一日)。乾燥時間は、気温や湿度によって異なります。
  4. 2回目の塗り: 1回目の塗りと同じように、漆喰を薄く均一に塗布します。1回目よりも少し厚めに塗布しても構いません。
  5. 仕上げ: 必要に応じて、ヘラなどで表面を仕上げます。

まとめ:理想の漆喰壁を手に入れるために

漆喰壁の塗り回数については、一度塗りでも施工は可能ですが、二度塗りをおすすめします。二度塗りすることで、美しい仕上がり、高い強度、優れた吸放湿性能を実現できます。DIYで挑戦する際は、手順を丁寧に守り、乾燥時間を十分にとることを心がけましょう。 それでも不安な場合は、プロの業者に依頼することを検討しましょう。

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