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海水魚飼育に必要な追加設備と概算予算
淡水水槽から海水水槽への移行を検討されているとのこと、素晴らしいですね! 90cm水槽という大規模な水槽での海水魚飼育は、本格的な設備が必要となりますが、既存設備を活かせる部分も多いです。
必須設備と費用
まず、淡水水槽から海水水槽に移行するために必要な設備をリストアップし、それぞれの概算費用を提示します。これはあくまで目安であり、製品やブランドによって価格は変動します。
- 人工海水: 水槽の容量に合わせて購入します。90cm水槽の場合、約300Lなので、人工海水の量もそれに応じて必要になります。初回購入費用は、ブランドや容量によって異なりますが、5,000円~10,000円程度を見積もっておきましょう。 定期的な水換えが必要なので、継続的な費用が発生します。
- 比重計: 海水の塩分濃度(比重)を正確に測るための必須アイテムです。デジタル式とアナログ式があり、デジタル式の方が精度が高い傾向にあります。価格は2,000円~5,000円程度。
- プロテインスキマー: 海水水槽では、有機物を除去するプロテインスキマーが必須です。水槽サイズに合ったものを選びましょう。90cm水槽の場合、高性能なものが望ましく、価格帯は15,000円~50,000円と幅広いです。性能が良いほど価格が高くなりますが、水槽の水質維持には欠かせません。
- ライブロック(またはサンゴ砂): バクテリアの定着場所となり、生物濾過を促進します。ライブロックは天然のサンゴ礁の岩で、高価ですが、より自然な環境を作ることができます。サンゴ砂は比較的安価です。ライブロックは10,000円~30,000円、サンゴ砂は3,000円~10,000円程度が目安です。
- 底砂: ライブロックを使用しない場合は、底砂が必要です。サンゴ砂やアラゴナイトサンドなどが一般的です。量は水槽のサイズによって異なりますが、90cm水槽なら10kg以上必要になるでしょう。費用は3,000円~8,000円程度。
- クーラー: 90cm水槽では、特に夏場はクーラーが必須です。水槽サイズに合った適切な冷却能力のものを選びましょう。価格は50,000円~100,000円と高額ですが、海水魚を飼育する上で非常に重要です。水槽の温度管理を怠ると、魚やサンゴの健康に悪影響を及ぼします。
- 塩分濃度測定器: 正確な塩分濃度を維持するために、比重計と併用して使用するとより安心です。価格は3,000円~5,000円程度。
- 水質検査キット: 海水魚飼育では、水質の管理が非常に重要です。定期的に水質検査を行い、必要に応じて水換えを行う必要があります。価格は1,000円~3,000円程度。
既存設備の活用
既に所有されている設備のうち、以下は海水魚飼育でも活用できます。
- 水槽: 90x45x45cm水槽は十分なサイズです。
- 自作オーバーフロー: 海水水槽でも使用できますが、塩分による腐食に注意し、定期的なメンテナンスが必要です。
- エーハイムコンパクト2000、プロフェッショナル2075: 揚水補助として使用できます。ただし、海水対応のポンプではないので、塩分による腐食に注意が必要です。定期的な点検と交換が必要になる可能性があります。
- メタハラ照明: 海水用電球への交換が必要です。海水魚の種類によっては、適切な光量が必要となるため、照明の選定は重要です。
追加予算の目安
上記を踏まえると、最低限必要な追加設備の費用は、10万円~20万円程度と見積もられます。クーラーの費用が大きく影響します。高性能なクーラーを選択すれば、費用はさらに高くなります。
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海水魚飼育のポイント
海水魚飼育は、淡水魚飼育よりも難易度が高いです。水質管理が非常に重要であり、適切な知識と準備が必要です。
水質管理
- 比重: 1.024~1.026程度に維持することが重要です。比重計で定期的に測定し、調整しましょう。
- 温度: 24~26℃程度に維持することが理想的です。クーラーを使用して温度を管理しましょう。
- 水換え: 定期的な水換えは必須です。週に一度、水槽の水の10~20%を交換することをお勧めします。
- 濾過: プロテインスキマーと生物濾過の両方を組み合わせることで、より効果的な濾過を行うことができます。
魚選びと相性の考慮
初心者向けには、丈夫で飼育しやすい魚種を選びましょう。クマノミ、ルリスズメ、デバスズメなどは比較的飼育しやすい種類です。ただし、同種間での争いも起こりうるため、水槽サイズや個体数に注意が必要です。イソギンチャクやミズタマハゼなども良い選択肢です。
専門家のアドバイス
海水魚飼育に不安がある場合は、専門ショップの店員に相談することをお勧めします。経験豊富な店員は、適切なアドバイスやサポートを提供してくれます。
まとめ
海水魚飼育は魅力的ですが、淡水魚飼育とは異なる知識と設備が必要です。本記事で紹介した情報を参考に、計画的に準備を進めましょう。 安全で快適な環境を整備することで、美しい海水魚たちの世界を楽しむことができます。