海水魚水槽のリセットとサンゴイソギンチャク飼育に関するQ&A

海水魚飼育について 現在、カクレクマノミのペアを45cm規格水槽で飼っています。 他には、マガキ貝・シッタカ貝・アワビ(小さい)が入っているだけで、魚は入っていないです。 今は、45 cm規格水槽・上部フィルター(コトブキのトリプルボックス)・サンゴ砂(薄めに敷いてある)・ライブロック(拳1つ分くらいのが3つくらい)ヒーター(サーモスタット付き)・ライト(15W×2)で飼っています。 クーラーは水槽自体にはついていませんが、水槽部屋で一日中部屋全体に26℃設定で回します。昨年もクーラーをかけていましたが、しっかり冷えていたので、大丈夫だと思います。 今、かなりコケも生えていて、汚れてきたので、リセットをしようと思います。 水が腐ってる訳ではないので、ろ材などは飼育水で洗って、また利用します。 リセットして2~3ヵ月経って、病気などの問題がなければ、サンゴイソギンチャクを入れたいと思っています。 そこで、サンゴイソギンチャクを飼うのに、上部フィルターのみではやはりろ過不足でしょうか? 他に入れる予定はエビ(種類は決まっていない)1匹だけです。 他には何も入れません。 外部フィルターはコトブキのSV9000が余っているのですが、置く場所が無いので使えません。 機会があれば、外掛け式のスキマーを中古で購入しようと思いますが、上部フィルターを使って、ライトがある状態では使えないように思うのですが、使えるようにできますか? 因みにですが、多分、「クマノミはイソギンチャクがいなくても大丈夫だし、繁殖もできるよ」っていう人もいるかもしれませんが、それは知っています。 ただ、イソギンチャクが飼いたいだけなので、繁殖目的に入れる訳ではありません。 もちろん、イソギンにクマノミが入ってくれれば嬉しいですが…(^_^;))) 皆さんの経験や意見をお聞かせ下さい。 よろしくお願いします。

45cm水槽でのサンゴイソギンチャク飼育:ろ過能力とレイアウトについて

現在、カクレクマノミのペアを飼育されている45cm水槽にサンゴイソギンチャクの導入を検討されているとのこと、素晴らしいですね! しかし、45cm水槽は、サンゴイソギンチャクとカクレクマノミ、そしてエビを飼育するには、やや手狭でろ過能力も不足する可能性があります。

上部フィルターのみでのろ過能力

コトブキのトリプルボックス上部フィルターは、小型水槽では一般的なフィルターですが、サンゴイソギンチャク飼育にはろ過能力が不足する可能性が高いです。サンゴイソギンチャクは、水質の悪化に非常に敏感で、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質の蓄積に弱いため、強力なろ過システムが必要です。上部フィルターだけでは、これらの有害物質を十分に除去できない可能性があり、イソギンチャクの健康状態に悪影響を及ぼす可能性があります。

外部フィルターの設置について

場所の都合で外部フィルター(コトブキSV9000)が使えないとのことですが、サンゴイソギンチャクの飼育を成功させるためには、外部フィルターの導入が理想的です。SV9000は45cm水槽には十分なろ過能力があるので、設置場所の確保を検討してみることをお勧めします。例えば、水槽台を工夫したり、水槽の配置換えを検討したりすることで、設置場所を確保できるかもしれません。

外掛け式スキマーの導入について

外掛け式スキマーは、水槽内の有機物を除去するのに効果的なアイテムです。上部フィルターと併用することは可能です。ただし、ライトの位置によっては、スキマーの設置が困難な場合があります。ライトの位置を調整したり、スキマーの設置場所を工夫したりする必要があります。また、スキマーを使用する際は、水槽内の水流に注意し、イソギンチャクに直接強い水流が当たらないように設置する必要があります。

水槽リセットとサンゴイソギンチャク導入までのステップ

水槽リセット後、サンゴイソギンチャクを導入するまでのステップを、具体的なアドバイスと共にご紹介します。

1. 水槽のリセット

水槽のリセットは、丁寧に行うことが重要です。

  • 水槽内の清掃:水槽、ライブロック、サンゴ砂を丁寧に洗浄します。サンゴ砂は、新しいものと交換するのも良いでしょう。ライブロックは、水槽内のバクテリアの定着に重要なので、丁寧にブラシでこすり洗いし、飼育水でよくすすいでください。
  • ろ材の洗浄:上部フィルターのろ材は、飼育水で優しく洗い、汚れを落とします。ろ材を交換する場合は、新しいろ材を同じ種類のものを使用しましょう。急激な環境変化は、水槽内のバクテリアバランスを崩す可能性があります。
  • 水質の安定化:リセット後は、水質を安定させるために、数週間かけてゆっくりと生物を導入します。最初は、カクレクマノミを戻し、水質が安定してきたら、エビを導入します。サンゴイソギンチャクは、最後に導入しましょう。

2. ろ過システムの強化

上部フィルターだけではろ過能力が不足する可能性が高いので、追加のろ過システムを導入することを強くお勧めします。外部フィルターの設置が難しい場合は、以下の選択肢を検討してみましょう。

  • 底面フィルターの追加:底面フィルターは、生物ろ過に優れており、上部フィルターとの併用でろ過能力を向上させることができます。
  • 外部式プロテインスキマーの導入:予算が許すのであれば、外部式プロテインスキマーの導入も検討しましょう。これは、水槽内の有機物を効率的に除去し、水質を維持するのに役立ちます。

3. サンゴイソギンチャクの導入

サンゴイソギンチャクを導入する前に、水槽の水質が安定していることを確認しましょう。

  • 水質検査:導入前に、水質検査キットを使用して、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を測定します。これらの値が低いことを確認してから導入しましょう。
  • イソギンチャクの状態:イソギンチャクを購入する際には、状態の良い個体を選びましょう。触手が伸びていて、元気な個体を選ぶことが大切です。
  • 導入方法:イソギンチャクを導入する際は、ゆっくりと水槽に慣れさせることが重要です。袋ごと水槽に浮かべて、数時間かけて水槽の水温に慣れさせましょう。

4. 定期的なメンテナンス

水槽の維持には、定期的なメンテナンスが不可欠です。

  • 水換え:定期的に水換えを行い、水槽内の汚れを取り除きましょう。水換えの頻度は、水槽のサイズや生物の種類によって異なりますが、1週間に1回程度を目安に行うのが良いでしょう。
  • ろ材の清掃:ろ材は、定期的に清掃しましょう。ろ材が詰まっていると、ろ過能力が低下します。
  • コケの除去:コケは、水槽内の美観を損ねるだけでなく、水質にも悪影響を及ぼす可能性があります。定期的にコケを取り除きましょう。

専門家の視点:サンゴイソギンチャク飼育のポイント

サンゴイソギンチャクの飼育は、初心者には難易度が高いとされています。水質管理、照明、そして適切な餌やりなど、多くの要素を考慮する必要があります。経験豊富な海水魚飼育愛好家や専門家のアドバイスを受けることも、成功への近道と言えるでしょう。 信頼できるペットショップやオンラインコミュニティなどを活用し、情報収集を徹底しましょう。

まとめ

45cm水槽でサンゴイソギンチャクを飼育するには、ろ過能力の強化が不可欠です。上部フィルターのみでは不足する可能性が高いため、外部フィルターの導入や、底面フィルター、プロテインスキマーなどの追加ろ過装置の導入を検討しましょう。水槽リセット後、水質を安定させ、サンゴイソギンチャクを導入する際には、慎重な手順を踏むことが重要です。 定期的なメンテナンスも忘れずに行い、美しい水槽を維持しましょう。

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