海水水槽のサンゴに付着した紫色のコケ?正体と対策

海水水槽に化石サンゴ(当初、白色)に、紫色のコケ?らしきものが、緑色のこけにまじって着いています。これはなんでしょうか? 補足 早速のご回答ありがとうございます。 写真を拝見しましたが、私のは状態が違います。私も本当は、写真を貼り付けたいと思ったのですが、方法がわからず断念しました(知恵袋にはそんな機能がないのでしょうか?)。 状態としては、石の表面が紫色に変色したような感じで(ふさふさとはしてないです)、それが直径1cmくらいの円状のものが複数個所に点々とあるような感じです。 あと、ライブロックは少しいれています(紫色です)。

海水水槽のトラブル:紫色のコケ?の正体を探る

海水水槽でサンゴに紫色のコケ状のものが付着しているとのこと、ご心配ですね。写真がないため断定はできませんが、可能性として考えられるのは以下の通りです。 まず、ご質問にある「ふさふさしていない」「直径1cmくらいの円状」という点から、一般的なコケ(藻類)ではなく、シアノバクテリアの可能性が高いと考えられます。

シアノバクテリアとは?

シアノバクテリアは、藍藻とも呼ばれ、光合成を行うバクテリアの一種です。水槽環境が悪化すると、急激に増殖することがあります。色は紫、赤、茶色など様々で、今回のような紫色のコロニーを作る種類も存在します。 特徴としては、粘着質でベタベタとした感触を持つものが多く、ご質問にある「ふさふさしていない」という点とは少し異なるように思えますが、初期段階や種類によっては、そのような状態に見えることもあります。

他の可能性

シアノバクテリア以外に、紫色の色素を持つ微生物や、サンゴ自体に異常が生じている可能性も考えられます。例えば、サンゴの骨格に付着する微生物膜が紫色の色素を生成しているケースも稀にあります。また、ライブロックの色素が溶け出して付着している可能性も否定できません。 ライブロックは、多孔質で様々な微生物が生息しているため、そこから色素が溶出することもあります。特に紫色のライブロックを使用している場合は、その可能性が高いでしょう。

紫色のコケ?の対策

原因を特定するために、まずは水槽環境の確認を行いましょう。

水槽環境のチェックポイント

  • 水質:硝酸塩、リン酸塩などの栄養塩濃度が高くなっていないか。水質検査キットで確認しましょう。
  • 照明:照明の強さ、照射時間。強すぎる光や長時間照射は、シアノバクテリアの増殖を促進する可能性があります。
  • 水流:水流が弱すぎると、汚れが溜まりやすく、シアノバクテリアが発生しやすくなります。適切な水流を確保しましょう。
  • ろ過:ろ過システムの能力は十分か。ろ材の交換時期は?
  • 餌やり:餌の量が多すぎると、残餌が分解され、栄養塩濃度が上昇します。適切な量を与えましょう。
  • 清掃:水槽の清掃は定期的に行っていますか?底砂やガラス面、ライブロックの清掃も重要です。

これらの項目をチェックし、問題があれば改善しましょう。特に、硝酸塩とリン酸塩の濃度が高い場合は、水換えをこまめに行うことが重要です。

具体的な対策

  • 水換え:1週間に1回、水槽の水の1/3~1/4を交換しましょう。新しい海水は、事前に十分にエアレーションを行い、塩分濃度を正確に測ってから使用してください。
  • 清掃:付着した紫色の部分を、歯ブラシなどで優しくこすり落とします。ただし、サンゴを傷つけないように注意しましょう。こすり落とした後は、しっかり水換えを行いましょう。
  • 紫外線殺菌灯:シアノバクテリアの増殖を抑えるために、紫外線殺菌灯の導入を検討しましょう。ただし、サンゴや他の生物への影響にも注意が必要です。専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
  • プロバイオティクス:水槽内のバクテリアバランスを整えるために、プロバイオティクス製品を使用することも有効です。使用する際は、使用方法をよく確認し、適切な量を使用しましょう。
  • 照明調整:照明の強さや照射時間を調整することで、シアノバクテリアの増殖を抑えることができます。必要に応じて、LEDライトの交換も検討しましょう。

専門家への相談

問題が解決しない場合、またはサンゴの状態が悪化している場合は、海水魚専門のショップやブリーダーに相談することをお勧めします。写真や水槽環境の情報などを提供することで、より正確な診断と適切なアドバイスを受けることができます。

インテリアとしての海水水槽:美しさとの共存

海水水槽は、美しいインテリアとして人気がありますが、適切な管理が必要です。今回の問題のように、トラブルが発生することもあります。 しかし、適切な対策を行うことで、健康な水槽環境を維持し、美しいサンゴや魚たちと長く付き合うことができます。 インテリアとして水槽を導入する際には、水槽の設置場所、照明、水質管理、メンテナンスなどについて、事前に十分な知識を得ることが重要です。

まとめ

海水水槽のサンゴに付着した紫色のコケ状のものは、シアノバクテリアの可能性が高いです。水質管理、照明、水流、ろ過など、水槽環境を見直し、適切な対策を行うことで、問題を解決できる可能性があります。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討しましょう。 美しい水槽を維持するためには、日々の観察と適切なメンテナンスが不可欠です。

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