海外赴任で家を空ける!マンションの長期空き家対策徹底ガイド

長期間空き家にする場合注意する事。 海外赴任で2-3年家を空けることになります。色々調べてみると人が住んでいない家は老朽化が激しいと言われています。みなさんが今まで長期間家を空き家にした際気をつけた点、その結果どうだったかを御教えて頂けませんでしょうか(家を貸した方がいいというアドバイスは不要です)。 ・条件 都内マンション 鉄筋コンクリート(免震) 9階 築3年 3LDK ・考えている対応策 親・兄弟に1カ月1回来て通風・通水を行って貰う。 電気・水道は通したまま 24時間換気は付けたまま+キッチンの換気扇を強で付けたままにする 各部屋にサーキュレーターを配置して回しっぱなしにする 和室の畳は上げて行く 納戸・ウォーキングクローゼットに入っている服は部屋内に風通しがいい個所にラックにかけて置く カーテンを外す(結露防止) マットレスを立てかけてかびない様にする 南側のガラスは段ボールを貼り付け室内が焼けないようにする(UVカットフィルムは施工済み) 靴箱等湿気がたまりやすい場所は扉をあけっぱなしにする この程度はやっておくつもりです。上記がやりすぎ!いやいや・・・それでも駄目だよ。等御意見いただけると幸いです。 こういうアドバイスを求めると何故か貸した方がいいというアドバイスが来ますが、家を貸した方がいい事は分かってます。そうではない場合のどうなるかを教えて頂ければと思います。

長期空き家のリスク:想像以上に深刻な老朽化

都内マンション、鉄筋コンクリート造、免震構造、築3年という良好な条件のマンションとはいえ、2~3年の長期に渡り空き家にすることは、想像以上にリスクを伴います。 湿気、害虫、温度変化による劣化など、様々な問題が発生する可能性があります。 「貸した方が良い」というアドバイスが多いのは、これらのリスクを軽減し、維持管理コストを抑える最も現実的な方法だからです。しかし、ご質問の通り、貸すことができない事情もあるでしょう。 そこで、貸さない場合に起こりうる問題点と、より効果的な対策を具体的に解説します。

あなたの計画:現状分析と改善点

ご計画されている対策は、基本的な点を押さえており、良い出発点です。しかし、いくつか改善すべき点と、追加すべき対策があります。

良い点

* 定期的な通風・通水: これは非常に重要です。滞留した水はカビや腐敗の原因となります。
* 24時間換気システム稼働: マンションの換気システムは有効活用しましょう。
* サーキュレーターの設置: 空気の循環を促進し、結露やカビの発生を抑える効果があります。
* 家具の配置変更: 通気性を確保する工夫は適切です。
* カーテンの撤去: 結露防止に有効です。
* 湿気対策: 靴箱など、湿気がたまりやすい場所の扉を開けておくのは良いアイデアです。
* UVカットフィルム施工済み: 日焼けによる劣化を防ぐ上で有効です。

改善点と追加対策

* 通風・通水の頻度: 月1回では不十分な可能性があります。できれば2週間に1回、可能であれば毎週、親族に訪問してもらうことを検討しましょう。特に梅雨や夏の高温多湿の時期は注意が必要です。
* 換気扇の常時運転: キッチン換気扇を強運転し続けることは、電気代の高騰につながります。タイマー機能を利用して、定期的に運転する方が効率的です。
* サーキュレーターの配置: 各部屋に設置するのは良いですが、常に回しっぱなしにする必要はありません。タイマー機能を活用し、定期的に運転するようにしましょう。
* 畳の保管場所: 和室の畳を上げるのは良いですが、湿気の少ない場所に保管することが重要です。
* 防虫対策: 害虫の侵入を防ぐために、窓やドアの隙間を塞ぐ、防虫剤を置くなどの対策が必要です。特に、食品庫やクローゼットは重点的に対策しましょう。ゴキブリやダニの駆除はプロに依頼するのも有効です。
* 定期的な清掃: 親族に清掃を依頼するのも良いでしょう。少なくとも年に2回はプロの清掃業者に依頼して、徹底的な清掃を行うことをお勧めします。
* 害虫駆除: 定期的な防虫対策に加え、専門業者による定期的な駆除を検討しましょう。
* 点検: 水道管の漏水、電気系統の異常などがないか、定期的に点検することが重要です。信頼できる業者に依頼することをお勧めします。
* セキュリティ対策: 長期不在にする場合、防犯対策は必須です。防犯カメラの設置や、近隣住民への声かけなどを検討しましょう。
* 郵便物の処理: 郵便物が溜まると不審者に見つかりやすいため、不在届を出したり、転送サービスを利用したりするなどの対策が必要です。
* 管理会社への連絡: 管理会社に長期不在にすることを伝え、何か問題が発生した場合に迅速に対応してもらえるようにしておきましょう。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、ご計画されている対策は概ね妥当ですが、長期にわたる空き家状態では、予想外の事態が発生する可能性も考慮する必要があります。特に、結露害虫の問題は深刻です。

結露は、カビや腐敗の原因となり、建物の構造材を腐食させる可能性があります。換気だけでなく、断熱材の劣化などもチェックする必要があります。害虫は、食品庫だけでなく、家具や建材に潜む可能性があり、駆除が困難になることもあります。

そのため、定期的な点検と、必要に応じて専門業者への依頼を強くお勧めします。

具体的な対策例:実践的なアドバイス

* 湿度計の設置: 各部屋に湿度計を設置し、湿度を常にチェックしましょう。湿度が高い場合は、換気扇を稼働させたり、除湿機を使用したりするなど、適切な対策を取りましょう。
* 防湿シートの活用: タンスやクローゼットの中に防湿シートを敷くことで、湿気から衣類を守ることができます。
* 通気性の良い収納: 通気性の悪い収納はカビの原因となります。通気性の良い収納家具を使用するか、収納家具の扉を開けておくなどしましょう。
* 定期的な写真撮影: 定期的に室内の写真を撮影することで、劣化状況を把握し、問題が発生した場合に迅速に対応することができます。
* 近隣住民との良好な関係: 近隣住民と良好な関係を築いておくことで、何か異常が発生した場合に迅速に対応してもらえる可能性があります。

まとめ:長期空き家対策は万全を期すことが重要

2~3年の長期に渡る空き家対策は、細心の注意が必要です。ご計画されている対策に加え、今回ご紹介した改善点や追加対策を参考に、万全の対策を講じてください。 定期的な点検と、必要に応じて専門業者への依頼を躊躇せずに行いましょう。 大切な資産を守るため、そして、帰国後に快適な生活を送るために、しっかりと準備を進めてください。

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