浴室隣接のマンション間取り:デメリットと対策

マンションの浴室間取りについて 中古マンションの購入を検討している者です。 内覧済みの検討しているマンションは、 部屋と部屋の間に浴室(窓なし)がある間取りです。 今までこのような間取りを見聞きしたことがありません。 隣接している洋室の壁紙なのですが、 剥がれているというよりも、ギザギザに何箇所もひび割れているような印象を受けました。 不動産会社の方は「10年程経つと、大体こんな感じに剥がれてきます」とのこと。 そのマンションは築後11年。我が家は居住して12年の賃貸ですが、 壁紙が真っ直ぐ縦に少し剥がれてきている程度です。 家族の者は、浴室の影響が少なからずあるのではないかと疑問を抱いているのです。 (私は施工会社の問題によるものだと思っています) もう一つ和室(押入れ)が隣接していますが、内覧時には居住中だったため、 押入れの戸を開けて見せて頂いただけで(布団が収納されていました)、 内部の木材の状態など細部は分かりませんでした。 押入れは特に湿気のこもる場所なので、 洋室以上に影響があるはず…と更に家族の疑問は尽きないようです。 浴室乾燥機能があるので、 私的には浴室の熱や湿気等の影響が両部屋に与えられているとは 然程考えられませんが、大きな買い物故、この件で家族と意見が相違して困っています。 この間取りにどのようなデメリットがあるか無いのか、 あるならどのようなものなのか教えて下さい。

浴室隣接間取りのデメリット:湿気・結露・カビ問題

浴室が居室に隣接する間取りは、一般的な間取りと比べていくつかのデメリットがあります。最大の懸念点は、湿気結露、そしてそれらから発生するカビの問題です。窓のない浴室の場合、換気は浴室乾燥機に頼ることになります。しかし、乾燥機能だけでは、浴室内の湿気が完全に除去できないケースも多く、隣接する部屋に湿気が回ってしまう可能性があります。特に、築11年という経過年数と、壁紙のひび割れ状況から、長年湿気の影響を受けている可能性が高いと推測できます。

壁紙のひび割れ:湿気による可能性

不動産会社の見解「10年程経つと大体こんな感じに剥がれてきます」は、必ずしも正しいとは限りません。一般的な経年劣化であれば、壁紙の剥がれは比較的均一に起こることが多く、質問者様の記述にあるような「ギザギザに何箇所もひび割れている」状態は、局所的な湿気の影響を強く示唆しています。賃貸住宅での経験と比較すると、その違いは歴然としています。

和室(押入れ)への影響

和室、特に押入れは湿気がこもりやすい場所です。浴室からの湿気が和室に侵入すれば、畳の痛み木材の腐敗カビの発生といった深刻な問題につながる可能性があります。内覧時に布団が収納されていたとのことですが、布団の湿気臭やカビ臭なども確認しておくべきでした。

健康への影響

湿気やカビは、アレルギー喘息などの呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。特に、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、健康面への影響を十分に考慮する必要があります。

浴室隣接間取りのメリット:限られたスペースの有効活用

浴室隣接間取りにもメリットがないわけではありません。特に、マンションの限られたスペースを有効活用できるという点です。廊下を削減できるため、居住スペースを広く確保できる可能性があります。

問題解決のための具体的なステップ

家族間の意見の相違を解消し、賢明な判断をするために、以下のステップを踏むことをお勧めします。

1. 専門家の意見を聞く

建築士不動産鑑定士などの専門家に、現状の建物の状態を調査してもらうことをお勧めします。専門家は、壁紙のひび割れ原因を特定し、和室の内部状態についても適切な評価を行うことができます。費用はかかりますが、大きな買い物であることを考えれば、投資価値は十分にあります。

2. 複数物件の比較検討

この物件に固執する必要はありません。他の物件と比較検討することで、浴室隣接間取りのデメリットがどの程度のものなのか、客観的に判断することができます。

3. 具体的な対策を検討

もしこの物件を購入する場合、湿気対策を徹底する必要があります。

  • 浴室換気扇の性能確認:高性能な換気扇の設置や、定期的な清掃・メンテナンスが必要です。
  • 浴室乾燥機の適切な使用:浴室乾燥機は、適切な時間と設定で使用することが重要です。使用後は、必ず換気を十分に行いましょう。
  • 除湿機の設置:隣接する部屋に除湿機を設置することで、湿気を抑制できます。
  • 定期的な換気:窓のない浴室でも、ドアを開けて定期的に換気を行うことで、湿気を軽減できます。
  • 防カビ・防湿塗料の使用:壁紙や壁、天井に防カビ・防湿塗料を塗布することで、カビの発生を防ぎます。
  • 空気清浄機の導入:空気中のカビ胞子やダニなどを除去し、健康被害を軽減します。

4. 価格交渉

専門家の調査結果を元に、物件価格の交渉を行うことも検討しましょう。湿気問題を考慮した価格調整を要求することで、リスクを軽減できます。

まとめ

浴室隣接間取りは、メリットとデメリットを両方持つ間取りです。購入を検討する際には、湿気問題をしっかりと把握し、適切な対策を講じる必要があります。専門家の意見を聞き、他の物件との比較検討を行うことで、後悔のない選択ができるでしょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)