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南欧風住宅の和室に合う床材の選定ポイント
南欧風の住宅に和室を取り入れ、さらに床の間を設けるという、個性的で魅力的な空間づくりですね。既存の和室の床の間のイメージにとらわれず、ご希望の「ギャラリー風」を実現するためには、床材選びが非常に重要です。 白を基調とした塗り壁に、サッシも白という明るい空間なので、床材選びで全体のバランスを調整することが大切です。
1. 床材の素材と色
まず、素材と色について検討しましょう。 一般的な床の間の床材といえば、畳や黒檀などの木材が思い浮かびますが、洋風住宅に馴染む素材を選ぶことが重要です。
- 天然石:大理石や御影石などは、高級感があり、洋風にもよく合います。特にベージュ系の大理石は、白を基調とした空間にも自然と溶け込みます。光沢のある素材は、飾るものをより美しく見せる効果もあります。
- タイル:大判のタイルは、モダンで洗練された印象を与えます。ベージュやオフホワイト系のタイルは、空間を広く見せる効果もあります。また、デザイン性の高いタイルを選べば、ギャラリー風の演出にも役立ちます。
- 木材:明るい色の木材、例えば、オークやパイン材などは、温かみのある空間を演出します。ただし、濃い色の木材は、空間を狭く感じさせる可能性があるので、注意が必要です。白に近いベージュ系の木材も選択肢の一つです。
- 塗り壁仕上げ:床の間の壁と同じ塗り壁で統一感を持たせるのも一つの方法です。クリーム色に近いベージュ系の塗り壁であれば、自然な一体感を生み出せます。ただし、汚れや傷に弱いという点に注意が必要です。
2. 床の高さとデザイン
床の高さは、畳と同じ高さ、もしくは少し上げる程度が良いとのことですが、これは非常に良いアイデアです。床を高くしすぎると、空間が圧迫されてしまう可能性があります。畳と同じ高さにすることで、和室とLDKの空間の繋がりをスムーズに演出できます。
デザイン面では、シンプルなデザインがおすすめです。例えば、天然石であれば、シンプルな形状のものを選び、タイルであれば、柄のない無地のものを選ぶと、飾るものを際立たせることができます。
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3. メンテナンスの容易さ
床材を選ぶ際には、メンテナンスの容易さも考慮しましょう。特に、床の間は、物を飾ったり、掃除機をかけたりすることが多いため、メンテナンスしやすい素材を選ぶことが重要です。
- 天然石:比較的メンテナンスが容易です。ただし、傷つきやすい素材もありますので、注意が必要です。
- タイル:汚れが落ちやすく、メンテナンスが容易です。
- 木材:定期的なワックスがけなどのメンテナンスが必要です。
専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス
インテリアコーディネーターの視点から、いくつかアドバイスをさせていただきます。
南欧風の住宅に和室を取り入れるという、非常にチャレンジングな設計ですが、白を基調とした明るい空間は、和室の落ち着いた雰囲気と見事に調和する可能性を秘めています。床の間は、空間のアクセントとなる重要な要素です。
重要なのは、全体のバランスです。床の間の床材を選ぶ際には、LDKとの調和、和室全体の雰囲気、そして、ご自身が希望する「ギャラリー風」の演出を総合的に考慮する必要があります。
例えば、ベージュ系の天然石やタイルは、白を基調とした空間にも自然と溶け込み、高級感と落ち着きを演出します。また、床材の色味を、壁やサッシの色と調和させることで、統一感のある空間を作り上げることができます。
床材選びに迷う場合は、インテリアコーディネーターに相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より理想的な空間を実現できる可能性が高まります。
具体的な事例と実践的なアドバイス
例えば、白っぽいベージュの大理石を使用し、床の間を少しだけ高くすることで、空間のメリハリをつけ、ギャラリー風の演出を効果的に行うことができます。大理石の光沢は、飾る作品を美しく際立たせ、洗練された雰囲気を醸し出します。
あるいは、ベージュ系のタイルを使用し、モダンな印象にするのも良いでしょう。大判のタイルを使用することで、空間を広く見せる効果も期待できます。
さらに、床の間の壁に、絵画や写真などを飾ることで、ギャラリー風の雰囲気をより一層高めることができます。照明も工夫することで、作品をより美しく見せることができます。
まとめ
洋風住宅の和室に合う床の間の床材選びは、素材、色、高さ、デザイン、メンテナンス性など、様々な要素を考慮する必要があります。 しかし、ご自身の好みやライフスタイル、そして、空間全体のバランスを考慮することで、理想的な床の間を実現することが可能です。 今回ご紹介したポイントを参考に、素敵な床の間をデザインしてください。