洋風住宅の和室に合う床の間の床材選び:白を基調とした南欧風住宅の事例

洋風住宅の和室の床の間の床材は・・・? 外部も内部も塗り壁の南欧風の住宅を建築中です。 LDKから少し垣間見えるところに和室(畳の部屋)を設けています。(引き戸を2枚引きこめば開放になる感じ) 和室といっても、柱も見えない床柱もない全面塗り壁の部屋で 上げ下げ窓のある、一見洋室で床だけ畳という感じの部屋です。 ただし、一面の壁に押入れ(収納)と仏間スペース、床の間(半畳)スペースが確保してありますが 床の間の床材で悩んでいます。 床の間のカタログを見ると、かなりコテコテの和室の床の間という感じで 一見、洋室にも見える半畳だけの床の間には、どれもピンときません。 いわゆる一般的な床の間というより、ギャラリー風に何か飾って楽しめればいいという感じな空間でとらえています。 ふつうの床の間みたいに床を上げなくて、畳みより少し上がる程度か、同面でというイメージなのですが・・・ 洋風住宅の和室にも似合う、床の間スペースの床材は、何がいいと思いますか? (サッシは白、塗り壁は白に近いクリーム色です)

南欧風住宅の和室に合う床材の選定ポイント

南欧風の住宅に和室を取り入れ、さらに床の間を設けるという、個性的で魅力的な空間づくりですね。既存の和室の床の間のイメージにとらわれず、ご希望の「ギャラリー風」を実現するためには、床材選びが非常に重要です。 白を基調とした塗り壁に、サッシも白という明るい空間なので、床材選びで全体のバランスを調整することが大切です。

1. 床材の素材と色

まず、素材と色について検討しましょう。 一般的な床の間の床材といえば、畳や黒檀などの木材が思い浮かびますが、洋風住宅に馴染む素材を選ぶことが重要です。

  • 天然石:大理石や御影石などは、高級感があり、洋風にもよく合います。特にベージュ系の大理石は、白を基調とした空間にも自然と溶け込みます。光沢のある素材は、飾るものをより美しく見せる効果もあります。
  • タイル:大判のタイルは、モダンで洗練された印象を与えます。ベージュやオフホワイト系のタイルは、空間を広く見せる効果もあります。また、デザイン性の高いタイルを選べば、ギャラリー風の演出にも役立ちます。
  • 木材:明るい色の木材、例えば、オークやパイン材などは、温かみのある空間を演出します。ただし、濃い色の木材は、空間を狭く感じさせる可能性があるので、注意が必要です。白に近いベージュ系の木材も選択肢の一つです。
  • 塗り壁仕上げ:床の間の壁と同じ塗り壁で統一感を持たせるのも一つの方法です。クリーム色に近いベージュ系の塗り壁であれば、自然な一体感を生み出せます。ただし、汚れや傷に弱いという点に注意が必要です。

2. 床の高さとデザイン

床の高さは、畳と同じ高さ、もしくは少し上げる程度が良いとのことですが、これは非常に良いアイデアです。床を高くしすぎると、空間が圧迫されてしまう可能性があります。畳と同じ高さにすることで、和室とLDKの空間の繋がりをスムーズに演出できます。

デザイン面では、シンプルなデザインがおすすめです。例えば、天然石であれば、シンプルな形状のものを選び、タイルであれば、柄のない無地のものを選ぶと、飾るものを際立たせることができます。

3. メンテナンスの容易さ

床材を選ぶ際には、メンテナンスの容易さも考慮しましょう。特に、床の間は、物を飾ったり、掃除機をかけたりすることが多いため、メンテナンスしやすい素材を選ぶことが重要です。

  • 天然石:比較的メンテナンスが容易です。ただし、傷つきやすい素材もありますので、注意が必要です。
  • タイル:汚れが落ちやすく、メンテナンスが容易です。
  • 木材:定期的なワックスがけなどのメンテナンスが必要です。

専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス

インテリアコーディネーターの視点から、いくつかアドバイスをさせていただきます。

南欧風の住宅に和室を取り入れるという、非常にチャレンジングな設計ですが、白を基調とした明るい空間は、和室の落ち着いた雰囲気と見事に調和する可能性を秘めています。床の間は、空間のアクセントとなる重要な要素です。

重要なのは、全体のバランスです。床の間の床材を選ぶ際には、LDKとの調和、和室全体の雰囲気、そして、ご自身が希望する「ギャラリー風」の演出を総合的に考慮する必要があります。

例えば、ベージュ系の天然石やタイルは、白を基調とした空間にも自然と溶け込み、高級感と落ち着きを演出します。また、床材の色味を、壁やサッシの色と調和させることで、統一感のある空間を作り上げることができます。

床材選びに迷う場合は、インテリアコーディネーターに相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より理想的な空間を実現できる可能性が高まります。

具体的な事例と実践的なアドバイス

例えば、白っぽいベージュの大理石を使用し、床の間を少しだけ高くすることで、空間のメリハリをつけ、ギャラリー風の演出を効果的に行うことができます。大理石の光沢は、飾る作品を美しく際立たせ、洗練された雰囲気を醸し出します。

あるいは、ベージュ系のタイルを使用し、モダンな印象にするのも良いでしょう。大判のタイルを使用することで、空間を広く見せる効果も期待できます。

さらに、床の間の壁に、絵画や写真などを飾ることで、ギャラリー風の雰囲気をより一層高めることができます。照明も工夫することで、作品をより美しく見せることができます。

まとめ

洋風住宅の和室に合う床の間の床材選びは、素材、色、高さ、デザイン、メンテナンス性など、様々な要素を考慮する必要があります。 しかし、ご自身の好みやライフスタイル、そして、空間全体のバランスを考慮することで、理想的な床の間を実現することが可能です。 今回ご紹介したポイントを参考に、素敵な床の間をデザインしてください。

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