注文住宅で音が筒抜け!階間遮音の対策と工務店への対応

注文住宅で、家を購入しました。引き渡し後に気がついたのですが、二階と一階で普通の声で話せるくらい音が筒抜けでした…同じ部屋にいるのと変わらないくらい普通のトーンで話せてしまいます。テレビも普通に聞こえるので、どの部屋も勉強部屋として使えません。原因は、工務店のこだわりで、一階天井は柱がむき出しの構造になっているためで、おそらく二階の床と一階の天井の間には空間がありません。むき出しの構造について、工務店から提案を受けた際は、音がもれやすくなる話はなく、私も気がつかなかったのですが、入居してみると音が漏れると言うレベルではなく、同じ部屋にいるのと変わらないくらい筒抜けです。こんな家ありえないと思いますが、工務店に無償で対策をしてもらうことは可能でしょうか。

階間遮音の問題:なぜ音が筒抜けになるのか?

新築住宅で階間音が気になる、というのは非常に深刻な問題です。質問者様のお住まいのように、一階天井の柱がむき出しで、二階床との間に空間がない構造の場合、音の伝わりやすさが格段に増します。通常、階間遮音には、床と天井の間にグラスウールなどの吸音材を充填したり、二重床・二重天井構造を採用したりするなど、様々な工夫が凝らされています。しかし、質問者様のお宅ではこれらの対策が施されていないため、音が直接伝わってしまうのです。

これは、空気伝搬音固体伝搬音の両方の問題が複合的に発生している可能性が高いと考えられます。

* 空気伝搬音:話し声やテレビの音など、空気を媒体として伝わる音。空間がないことで、直接音が伝わってしまいます。
* 固体伝搬音:床や壁などの固体を通して伝わる音。構造材が直接繋がっているため、振動がそのまま伝わってしまいます。

工務店への対応:無償での対策は可能か?

まず、これは明らかに瑕疵(かし)にあたります。瑕疵とは、建築物に存在する欠陥のことです。契約時に説明がなかったにも関わらず、居住に支障をきたすほどの音漏れが発生しているため、工務店に無償での改修を求めるのは十分に正当な要求です。

具体的な対応ステップ

1. 証拠の確保:音の伝わり具合を録音したり、写真や動画で撮影したりして、現状を記録しておきましょう。できれば、専門業者に測定を依頼して、客観的なデータを得るのも効果的です。
2. 工務店への連絡:落ち着いて、問題点を具体的に説明し、無償での改修を要求しましょう。最初の連絡は書面(内容証明郵便が望ましい)で行うことで、証拠として残せます。
3. 交渉:工務店が対応を拒否した場合、弁護士に相談するなど、法的措置も視野に入れましょう。消費者センターへの相談も有効です。
4. 具体的な改修方法の提案:工務店との交渉において、具体的な改修方法を提案することで、よりスムーズな解決に繋がります。例えば、天井裏への吸音材の追加、遮音シートの設置などを提案してみましょう。

効果的な遮音対策:具体的な方法

もし工務店との交渉が難航した場合、または、将来的な対策として、以下のような遮音対策を検討することができます。

1. 天井裏への吸音材充填

天井裏にグラスウールなどの吸音材を充填することで、空気伝搬音を効果的に軽減できます。既存の構造を大きく変えずに済む比較的簡単な方法です。ただし、天井裏へのアクセスが容易である必要があります。

2. 遮音シートの設置

二階床と一階天井の間に遮音シートを設置することで、固体伝搬音を抑制します。シートの種類によって遮音性能が異なるため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。

3. 二重天井・二重床の施工

最も効果が高いのは、二重天井・二重床の施工です。既存の天井や床を解体し、新たに遮音性能の高い構造を作るため、費用は高額になりますが、効果も絶大です。

4. その他の対策

* 厚手のカーテンやカーペット:吸音効果のある素材を使用することで、多少の音の軽減が期待できます。
* 家具の配置:家具を配置することで、音の反射を抑制する効果があります。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、質問者様のお住まいの状況は、設計段階での遮音対策が不十分であったと言わざるを得ません。柱をむき出しにするデザインは、意匠性が高い反面、遮音性能の低下を招くリスクがあります。設計段階で、このリスクについて十分な説明がなされていなかったことは、工務店の大きな責任です。

まとめ:諦めずに、適切な対応を

新築住宅でこのような問題が発生するのは非常に残念ですが、諦めずに工務店と交渉し、適切な解決策を見つけることが重要です。証拠をしっかり確保し、専門家の意見も参考にしながら、毅然とした態度で交渉を進めてください。必要であれば、弁護士や消費者センターに相談することも検討しましょう。 快適な住空間を取り戻せるよう、応援しています。

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