油絵の具を猫が舐めてしまった!その危険性と対処法

油絵を乾かしていた部屋に飼い猫が入ってしまい、油絵をふんでしまったようです。前足の肉球に付着した絵の具を舐めているところを発見し、慌てて全ての足に付いた絵の具を拭いたのですが、猫に影響はありますか?極少量だとは思うのですが…。舐めたのは、パーマネントホワイトとコバルトブルー、テレピンとポピーオイルを混ぜたものです。

猫が油絵の具を舐めた場合の危険性

愛猫が油絵の具を舐めてしまった、というのは非常に心配な状況ですね。ご心配されている通り、油絵の具の成分によっては猫にとって危険な場合があります。特に、今回のケースで含まれていたテレピン油とポピーオイルは注意が必要です。

テレピン油の危険性

テレピン油は、油絵の具の溶剤として使われる揮発性の高い有機溶剤です。強い刺激性があり、猫が舐めると、口腔内や消化器系に炎症を起こす可能性があります。症状としては、口内炎、嘔吐、下痢などが考えられます。大量に摂取した場合、呼吸困難神経症状を引き起こす可能性も否定できません。

ポピーオイルの危険性

ポピーオイル自体は、植物性油脂なので、少量であればそれほど危険ではありません。しかし、テレピン油と混ざっている状態では、テレピン油の吸収を促進する可能性があります。また、油分過多による消化不良を起こす可能性も考慮する必要があります。

絵の具の顔料の危険性

パーマネントホワイトとコバルトブルーは、比較的毒性の低い顔料として知られていますが、大量摂取した場合には、消化器系の不調を引き起こす可能性があります。少量であれば問題ないケースが多いですが、猫の体重や個体差によって影響は異なります。

猫への影響と対処法

今回のケースでは、極少量の絵の具を舐めたとのことですので、すぐに嘔吐や下痢などの激しい症状が出ていなければ、深刻な事態に発展する可能性は低いと考えられます。しかし、油絵の具の成分は猫の健康に悪影響を与える可能性があるため、安易に考えてはいけません。

観察が最も重要

まずは、猫の行動や様子を注意深く観察することが大切です。以下の症状が現れた場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 元気がない
  • 呼吸が苦しそう
  • よだれが多い
  • 震え

動物病院への相談

少しでも心配な点があれば、迷わず動物病院に相談しましょう。舐めた絵の具の種類、量、時間などを詳しく伝え、獣医師の指示に従うことが重要です。獣医師は、猫の状態を診察し、必要に応じて治療を行います。

油絵と猫の安全対策

今後、このような事態を防ぐために、以下の対策を講じましょう。

油絵の保管場所

油絵を乾かす際は、猫が絶対に近づけない場所に保管しましょう。猫が入り込めない部屋、または高い場所に置く扉を閉めるなどの対策が有効です。

換気

テレピン油は揮発性が高いため、十分な換気を行いましょう。換気を良くすることで、猫がテレピン油を吸い込むリスクを軽減できます。

安全な絵の具の選択

猫がいる家庭では、毒性の低い絵の具を使用することを検討しましょう。アクリル絵の具など、水性で安全性の高い絵の具を選ぶことも一つの方法です。

緊急時の備え

猫が何かを誤飲した時のために、動物病院の電話番号を事前に控えておきましょう。また、ペット保険に加入しておくことも安心です。

専門家の意見

動物病院の獣医師によると、「少量であれば、すぐに症状が出ない場合も多いですが、油絵の具の成分によっては、遅れて症状が現れることもあります。少しでも心配な場合は、すぐに動物病院を受診してください。早期発見・早期治療が重要です。」とのことです。

まとめ

猫が油絵の具を舐めてしまった場合、その影響は舐めた量や絵の具の種類によって異なります。今回は少量だったとのことですが、猫の様子を注意深く観察し、少しでも異常が見られた場合はすぐに動物病院へ相談することが重要です。 油絵の保管場所や換気、安全な絵の具の選択など、日頃から安全対策を講じることで、このような事態を防ぎましょう。

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