1. 汚部屋掃除の事前準備:安全確保と心構え
5年間放置された部屋の掃除は、想像以上に大変です。まずは、安全確保と心構えをしっかり行いましょう。
1-1. 保護具の着用
汚部屋掃除のプロがマスクやゴーグルを着用する理由を理解しましょう。5年間放置された部屋には、ホコリ、ダニ、カビ、害虫などが大量に生息している可能性があります。これらは、アレルギーや呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。
そのため、以下の保護具を必ず着用しましょう。
- N95マスク以上:微小粒子状物質(PM2.5)やダニの死骸、カビの胞子などを効果的に遮断できるマスクを選びましょう。ホームセンターやドラッグストアで入手可能です。
- ゴーグル:目にホコリや異物が入り込むのを防ぎます。防塵ゴーグルがおすすめです。
- 手袋:ゴム手袋やニトリル手袋など、汚れや化学物質から手を保護できる手袋を選びましょう。複数枚用意しておくと安心です。
- 長袖・長ズボン:肌の露出を最小限に抑え、皮膚への刺激を防ぎます。
- 帽子:髪の毛へのホコリの付着を防ぎます。
1-2. 掃除計画の立案
一気に片付けようとせず、段階的に進める計画を立てましょう。
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- 全体調査:部屋全体の状況を把握し、危険箇所(崩落の危険性のある箇所など)を特定します。写真撮影も有効です。
- エリア分け:部屋をいくつかのエリアに分け、1日または数日で片付けられる範囲に絞り込みます。例えば、「キッチン」「リビング」「寝室」などです。
- 廃棄物処理計画:ゴミの量を事前に予測し、適切なゴミ袋や処分方法を検討しましょう。粗大ゴミの処理方法も事前に確認しておきましょう。
- 休憩時間の設定:こまめな休憩を取り、疲労を蓄積させないようにしましょう。水分補給も忘れずに行いましょう。
1-3. 必要なものの準備
掃除に必要なものを事前に準備しておきましょう。
- 掃除用具:掃除機(できれば強力な吸引力の業務用掃除機)、ほうき、チリトリ、雑巾、バケツ、スプレーボトル、マイクロファイバークロスなど
- 洗剤:多目的洗剤、漂白剤(カビ取り剤)、食器用洗剤、ガラスクリーナーなど。用途に合わせて使い分けましょう。
- ゴミ袋:様々なサイズを用意しましょう。分別用のゴミ袋も忘れずに。
- 段ボールや収納ケース:整理整頓のために必要です。
- 軍手:汚れやすい作業には軍手を着用しましょう。
2. 汚部屋掃除の具体的な手順
いよいよ掃除開始です。以下の手順に沿って、丁寧に作業を進めましょう。
2-1. 換気と初期清掃
窓を開けて十分に換気をし、空気の入れ替えを行いましょう。その後、表面のホコリやゴミを掃除機やほうきで除去します。この段階では、細かいところまでは気にせず、大きなゴミやホコリを取り除くことに集中しましょう。
2-2. エリアごとの徹底清掃
エリアごとに分けて、丁寧に清掃を行います。
- 家具の移動:家具を移動させて、隠れた部分の汚れも落とします。家具の裏側や下部は、特に汚れが溜まりやすいので注意が必要です。
- 窓・鏡の清掃:窓や鏡は、ガラスクリーナーを使って綺麗に拭き上げます。
- 床の清掃:床の種類に合わせて適切な清掃方法を選びます。フローリングであれば、掃除機の後、拭き掃除を行いましょう。カーペットや絨毯は、掃除機をかけ、必要であれば専門業者にクリーニングを依頼しましょう。
- 壁・天井の清掃:壁や天井についた汚れは、湿らせた雑巾で拭き取ります。カビが生えている場合は、カビ取り剤を使用しましょう。
2-3. 不要物の仕分けと処分
不要なものは、迷わず処分しましょう。
- 分別:燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなど、適切に分別します。
- 粗大ゴミ:粗大ゴミは、各自治体のルールに従って処分します。事前に予約が必要な場合があります。
- 不用品回収業者:大量の不用品がある場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。
2-4. 整理整頓と収納
残ったものを整理整頓し、適切な場所に収納します。
- 収納用品:収納ボックスや棚などを活用し、効率的な収納を目指しましょう。100円ショップなどでも、様々な収納用品が手に入ります。
- 定期的な掃除:掃除が終わった後も、定期的に掃除を行い、汚部屋に戻らないように心がけましょう。
3. おすすめの掃除用品
実際に店舗で購入できるおすすめの掃除用品をご紹介します。
3-1. 掃除機
強力な吸引力の掃除機を選びましょう。コードレス掃除機は、場所を選ばず掃除できるので便利です。ダイソンやマキタなどのメーカーの製品がおすすめです。
3-2. マイクロファイバークロス
マイクロファイバークロスは、吸水性と吸着性に優れており、様々な汚れを落とすのに役立ちます。色々なサイズや素材があるので、用途に合わせて使い分けましょう。
3-3. 多目的洗剤
多目的洗剤は、様々な汚れに効果を発揮します。環境に配慮した製品を選ぶことも重要です。
3-4. カビ取り剤
カビ取り剤は、カビの発生を防ぐために必要です。換気をしっかり行い、ゴム手袋を着用して使用しましょう。
4. 専門家への相談
どうしても自分だけで片付けられない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。ハウスクリーニング業者や不用品回収業者など、様々な業者があります。事前に見積もりを取ってから依頼しましょう。
5. 健康への配慮
掃除中は、こまめな休憩を取り、水分補給を忘れずに行いましょう。体調が悪くなった場合は、すぐに作業を中断し、休息を取ってください。