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赤茶けた水…それは本当に錆?原因を特定するステップ
毎朝、蛇口をひねると赤茶けた水が出てくる…ご心配ですね。ご質問にあるように、2日たっても濁りが消えないことから、これは鉄サビである可能性が高いです。水道水に含まれる鉄分が酸化して赤褐色の錆となり、水に混ざり込んでいると考えられます。
しかし、原因を特定するには、いくつかの可能性を検討する必要があります。 単に錆だけとは限りません。まずは、以下のステップで原因を特定していきましょう。
1. 錆の発生場所の特定
ご自宅では、問題の蛇口のある部屋以外では赤茶けた水は出ていないとのこと。これは、原因が特定の配管や設備に限定されていることを示唆しています。 錆が発生しているのは、給水管のどこかの部分です。
* 可能性1:蛇口内部:蛇口の内部に錆が発生し、最初に出てくる水に混ざり込んでいる可能性があります。蛇口の種類によっては、内部に金属部品が使われており、経年劣化で錆が発生することがあります。
* 可能性2:配管の一部:給水管の特定の部分に錆が発生し、その部分から錆が剥がれ落ちている可能性があります。特に、古い鉄管や、配管の継ぎ目などが錆びやすい箇所です。塩ビ管を使用しているとのことですが、塩ビ管自体は錆びませんが、接続部分に金属製の部品が使われている場合、その部分で錆が発生する可能性があります。
* 可能性3:給湯器(お湯の場合):お湯を使用した場合に赤茶けた水が出る場合は、給湯器内部の腐食が原因の可能性があります。
2. 水道水のチェック
赤茶けた水のサンプルを採取し、水道局に相談してみましょう。水道局では、水質検査を実施し、水道水に含まれる鉄分濃度などを調べることができます。これにより、水道水自体に問題があるのか、配管の問題なのかを判断する手がかりとなります。
3. バルブの確認
ご質問にあるように、バルブが原因である可能性も考えられます。バルブ内部に錆が発生しているか、バルブの材質が劣化している可能性があります。バルブの交換を検討する際には、専門業者に相談することをお勧めします。
赤茶けた水の原因と対策
原因が特定できたら、適切な対策を行う必要があります。以下に、原因別の対策をまとめました。
1. 蛇口内部の錆
* 対策:蛇口の分解清掃、または蛇口の交換を行います。蛇口の分解清掃は、専門知識が必要なため、自分で行うのは難しい場合があります。専門業者に依頼することをお勧めします。
2. 配管内部の錆
* 対策:配管の交換が最も効果的です。しかし、配管の交換は費用と手間がかかります。配管の一部に錆が発生しているだけなら、その部分だけを交換することも可能です。
* 一時的な対策:配管洗浄剤を使用することで、配管内部の錆を落とすことができます。ただし、配管洗浄剤は配管の種類によっては使用できない場合がありますので、使用前に必ず確認が必要です。
3. 給湯器内部の錆
* 対策:給湯器の交換が必要です。給湯器の寿命は通常10年程度と言われています。
4. 水道水に含まれる鉄分
* 対策:水道局に相談し、水質改善を依頼しましょう。
専門家への相談
原因の特定や適切な対策を行うためには、水道工事の専門業者に相談することが重要です。専門業者は、配管の状態を検査し、最適な解決策を提案してくれます。
錆による健康への影響
水道水の錆は、健康に影響を与える可能性があります。大量の錆を摂取すると、鉄分過剰症になる可能性があります。また、錆の中には有害な物質が含まれている場合もあります。赤茶けた水が気になる場合は、水道水を飲まない、または浄水器を使用することをお勧めします。
まとめ:赤茶けた水への対処法
赤茶けた水の問題は、放置すると健康被害や配管の劣化につながる可能性があります。 まずは、発生場所の特定、水道水のチェックを行い、必要に応じて専門業者に相談しましょう。 早めの対応が、安心安全な生活を守ることに繋がります。