水草水槽の緑藻対策:60cm水槽での発生原因と予防・駆除方法

水草水槽の苔?藻?について セットアップして約3ヶ月の水槽に写真のような苔?藻?が発生するようになってしまいました これは緑藻というものでしょうか?フィルターの給水、注入?パイプにもびっしりと付いてしまっています 予防方法と対策を教えてください。補足早速のご回答ありがとうございます 現在エビはヤマトヌマエビ10数匹います 完全遮光ですが一緒に飼っている魚には影響ないでしょうか? エンゼルフィッシュ5匹グッピー10~5匹、レッドグラミー3匹、コリドラス5匹を同じ水槽で飼っています ちなみに水槽は60㎝です

水槽に発生した緑藻の特定と原因究明

3ヶ月経過した60cm水槽に緑藻が発生しているとのこと。写真がないため断定はできませんが、記述から察するに、水槽壁面やフィルターパイプにびっしりと付着する様子から、糸状藻(シアノバクテリアの一種を除く)やアオミドロなどの緑藻類の可能性が高いと考えられます。

緑藻が発生する原因は様々ですが、あなたの水槽の場合、以下の点が考えられます。

  • 光量過多:完全遮光とのことですが、わずかな光でも緑藻の繁殖には十分です。特に、水槽の設置場所や照明の反射など、直接日光が当たらない場所であっても、間接光が影響している可能性があります。LED照明を使用している場合、その光量や照射時間を確認してみましょう。
  • 栄養塩過多:水質検査を行って確認する必要がありますが、残餌や排泄物による窒素化合物(硝酸塩、亜硝酸塩)やリン酸塩の増加が考えられます。過密飼育も栄養塩の増加に繋がります。60cm水槽にエンゼルフィッシュ5匹、グッピー10~15匹、レッドグラミー3匹、コリドラス5匹と多くの魚を飼育しているため、水質悪化の可能性があります。
  • 二酸化炭素不足:水草の光合成に必要な二酸化炭素が不足していると、水草の生育が悪くなり、緑藻が繁殖しやすくなります。CO2添加システムの導入を検討しましょう。
  • 水流不足:水流が弱いと、藻類が定着しやすくなります。フィルターの能力や配置を見直してみましょう。外部式フィルターを使用しているなら、流量を調整することで改善できる可能性があります。
  • 底床の汚れ:底床に汚れが蓄積していると、栄養塩が過剰になり、藻類の繁殖を促進します。底床掃除を定期的に行う必要があります。

緑藻対策:予防と駆除

緑藻の対策は、予防と駆除の両面から行う必要があります。

1. 予防策

  • 適切な光量管理:水槽の設置場所を見直し、直射日光を避けましょう。間接光でも影響があるため、カーテンなどで遮光するのも有効です。LED照明を使用している場合は、照射時間や光量を調整しましょう。必要に応じて、光量を減らすためのフィルターを設置するのも有効です。
  • 水質管理:定期的な水換え(週に1/3程度)を行い、水質を安定させましょう。水質検査キットを使用して、硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩などの濃度を測定し、必要に応じて対策を講じます。過密飼育は避け、適切な数の魚を飼育しましょう。
  • CO2添加:水草の光合成を促進するために、CO2添加システムの導入を検討しましょう。CO2添加によって水草の生育が促進され、緑藻の繁殖を抑えることができます。
  • 適切な水流:フィルターの能力や配置を見直し、水槽全体に適切な水流を作るようにしましょう。必要に応じて、追加のフィルターやサーキュレーターを導入することも検討しましょう。
  • 底床の清掃:底床に汚れが蓄積しないように、定期的に掃除を行いましょう。底床掃除は、砂利を吸い上げるタイプの掃除機を使うと効率的です。
  • 定期的なメンテナンス:水槽内の清掃、フィルターのメンテナンスを定期的に行い、藻類の発生を防ぎましょう。特に、フィルターの給水パイプに付着した藻類はこまめに除去しましょう。

2. 駆除策

既に発生している緑藻の駆除には、以下の方法が有効です。

  • 物理的な除去:水槽壁面やフィルターパイプに付着した緑藻は、ブラシやスポンジなどで丁寧にこすり落として除去します。ヤマトヌマエビは藻類を食べてくれるので、増やすのも有効です。ただし、大量の藻類を除去する際は、水槽内の水質変化に注意が必要です。
  • 薬剤の使用:市販の藻類除去剤を使用することもできます。しかし、薬剤の使用は魚やエビへの影響も考慮する必要があるため、使用方法をよく確認し、指示通りに使用しましょう。使用前に、水槽内の生物を一時的に別の水槽に移すことも検討しましょう。
  • ブラックウォーター:ある程度の濃度のブラックウォーターは、緑藻の繁殖を抑える効果があります。ただし、すべての種類の緑藻に効果があるわけではありません。

魚への影響と注意点

完全遮光下であっても、緑藻の発生によって水質が悪化すると、魚への影響も考えられます。特に、アンモニアや亜硝酸塩の濃度上昇は魚に悪影響を与えます。定期的な水質検査を行い、水質悪化に備えましょう。

ヤマトヌマエビは緑藻を食べてくれるため、増やすことで緑藻の駆除に役立ちます。ただし、多すぎるとエビ自体が酸欠になる可能性もありますので、数には注意が必要です。

専門家の視点

水草水槽の管理は、水質管理、光量管理、CO2管理など、多くの要素が複雑に絡み合っています。もし、上記の対策を行っても改善が見られない場合は、専門家(アクアリスト)に相談することをお勧めします。専門家は、水槽の状態を詳しく診断し、適切なアドバイスをしてくれます。

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