水槽水の粘度上昇の原因と対策:エアレーションの泡が消えない、パイプがヌルヌルする問題

皆さんこんばんは。早速ですが質問させてください。実は最近、水槽水の粘度がかなり上がっているように見えるのです。というのも、エアレーションした際の泡が中々消えないのです。大きい泡なら消えるのに10秒ほど掛かる場合もあります。また給水や出水のパイプも一日でヌルヌルしてしまいホースを取り外すとき、とても面倒です。ズバリ水槽水の粘度を無くす?下げる?にはどうしたらよいのか、皆さんに教えて頂きたく、質問しました。調べたところ、粘度が高いとエアレーション時の酸素が水に溶けにくいとあり、なおかつ掃除をする自分にとっても、あまり好印象ではありません。また魚は今のところ元気ですが、魚や水草に影響はあるでしょうか?教えてください、よろしくお願いします。水槽スペック 60cm規格水槽 外部フィルター(EF500) 大磯4~5cm ミクロなどCO2添加の必要がない水草を10株ほど カージナル8匹、アカヒレ3匹、コリドラス5匹、オトシンクルス2匹 写真を貼っておきます 難儀な質問ですが、よろしくお願いします。

水槽水の粘度上昇の原因を探る

水槽水の粘度上昇は、見た目だけでなく、水質悪化や生物への影響につながる可能性があります。質問者様の場合、エアレーションの泡が消えにくく、パイプがヌルヌルするという症状から、以下の原因が考えられます。

1. バクテリアの増殖

水槽内には、硝化バクテリアなどの有用なバクテリアと、有害なバクテリアが存在します。有用バクテリアはアンモニアを亜硝酸塩、亜硝酸塩を硝酸塩へと分解し、水質を浄化しますが、有害バクテリアの増殖が過剰になると、水中に粘性の高い物質(バクテリアの死骸や粘液など)が分泌され、粘度が上昇します。 これは、水槽の老廃物が適切に処理されていない、あるいは、フィルターの能力が不足している可能性を示唆しています。

2. 水槽内の有機物増加

魚のフン、食べ残しの餌、枯れた水草などの有機物が分解される過程で、粘性の高い物質が生成されることがあります。 特に、底砂(大磯砂)に有機物が堆積していると、分解が遅れ、粘度上昇につながりやすいです。

3. コケの繁殖

コケの繁殖も粘度上昇の一因となります。特に糸状藻類などの粘性の高いコケは、水中に粘液を分泌し、水の粘度を高めます。 コケの繁殖は、光量過多、栄養塩過多などが原因として考えられます。

4. その他

まれに、水道水のミネラル成分や、使用している添加剤などが原因で粘度が上昇する場合もあります。 水道水の成分については、お住まいの地域の水道局に問い合わせて確認することをお勧めします。

水槽水の粘度を下げるための具体的な対策

粘度上昇の原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。以下に、具体的な対策を提案します。

1. 大掃除の実施

まず、水槽の大掃除を行いましょう。

  • 水槽内の水を全て抜き、底砂を丁寧に掃除します。 底砂を洗う際は、優しく洗うことが大切です。ゴシゴシこすりすぎると、底砂の表面に付着している有用なバクテリアまで除去してしまい、かえって水質悪化を招く可能性があります。
  • フィルターも分解して、丁寧に洗浄します。 フィルターの目詰まりも粘度上昇の原因となるため、定期的な清掃が重要です。フィルターの交換時期も検討しましょう。
  • 水槽壁面や水草に付着したコケを、ブラシなどで除去します。
  • 水槽全体を綺麗に拭き上げ、清潔な状態にします。

2. 水換えの頻度と量を増やす

大掃除後も、定期的な水換えは必須です。

  • 週に1回、水槽の水の1/3程度を交換することをお勧めします。
  • 水換えの際は、新しい水と水槽の水の温度差を少なくするために、事前に新しい水をバケツなどで水槽のそばに置いて温度を合わせましょう。
  • 新しい水は、カルキ抜き剤を使用してカルキを抜いてから使用します。

3. フィルターの能力を見直す

外部フィルター(EF500)は、水槽のサイズや飼育する生物の数によっては能力不足の可能性があります。

  • フィルターの能力が不足している場合は、フィルターの交換や、追加フィルターの設置を検討しましょう。
  • フィルターの清掃頻度も確認し、必要に応じて調整しましょう。

4. エアーレーションの調整

エアレーションは、水中の酸素供給に重要ですが、過剰なエアレーションは水に泡が残りやすくなります。

  • エアレーションの強さを調整し、必要最小限の量にしましょう。
  • エアストーンの種類も検討してみましょう。

5. 餌の量を調整する

食べ残しの餌は、水質悪化の原因となります。

  • 魚が食べきれる量だけ餌を与えましょう。
  • 餌の種類も検討し、消化の良い餌を選ぶことも重要です。

6. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、アクアリストやペットショップの店員などに相談することをお勧めします。 写真などを見せて相談することで、より的確なアドバイスを得られるでしょう。

魚や水草への影響

粘度が高い状態が続くと、水中の酸素溶解量が減少し、魚や水草への悪影響が懸念されます。特に、酸素不足に弱い魚は、呼吸困難に陥る可能性があります。 また、水草の光合成も阻害される可能性があります。

まとめ

水槽水の粘度上昇は、水質悪化や生物への悪影響につながる可能性があるため、早めの対策が重要です。大掃除、水換え、フィルターのメンテナンス、餌の量調整などを徹底し、それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討しましょう。 水槽環境の維持には、継続的な観察と適切なメンテナンスが不可欠です。

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