60センチ水槽(水草多め、ソイル、外部フィルター)でネオンテトラ×7、ゴールデンテトラ×8、ミナミヌマエビ30~50、コリドラス・ステルバイ×2、オトシンクルス×2、アカヒレ×3、イシマキガイ×1を飼育していました。今週の日曜日に、水槽を60cm水槽(石・流木メイン、アヌビアス・ナナと少量のウィローモス、細かい砂、中性、外部フィルターは飼育水で軽くゆすいだもの、前の飼育水の半数+水道水(カルキ抜き))と30cm水槽(石・流木メイン、アヌビアス・ナナと少量のウィローモス、細かい砂、アルカリ寄り、フィルターなし、前の飼育水の半数+水道水)の2つに分けました。(リセット作業の最中に、水温を22.5度まで低下させてしまったという失敗がありました)。その後、ミナミヌマエビが減少、コリドラス・ステルバイの体色が白っぽくなり、オトシンクルスも白っぽくなってきました。30cm水槽ではアカヒレが1匹死亡、残りの2匹も元気がなく、ヒレの赤色が薄れています。両方とも飼育水がやや匂います。毎日1/3ほど換水していますが、正常な状態にするために、何が悪いのか、どう対処すればよいのか教えてください。
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水槽リセット後の異変の原因と対処法
水槽リセット後の異常は、複数の要因が重なって発生している可能性が高いです。以下に考えられる原因と、具体的な対処法を解説します。
1. 水質悪化
- 水温低下:リセット作業中の水温低下(22.5度)は、魚やエビに大きなストレスを与え、免疫力を低下させた可能性があります。特に、熱帯魚であるネオンテトラ、ゴールデンテトラ、コリドラスは水温変化に敏感です。
- バクテリアの減少:水槽リセットにより、濾過バクテリアが減少した可能性があります。濾過バクテリアは、アンモニアなどの有害物質を分解する役割を果たしており、その減少は水質悪化につながります。特に、30cm水槽はフィルターレスのため、この影響が顕著に現れていると考えられます。
- 水質の変化:ソイルから細かい砂への変更、飼育水の半分を水道水で補給したことによる水質の変化も、生体へのストレス要因となります。特にpHの変化(中性からアルカリ寄り)は、魚やエビの体表やエラに影響を与えます。水道水のカルキ抜きは行っていますが、塩素以外の物質(残留塩素など)も含まれている可能性があります。
- アンモニア・亜硝酸塩・硝酸塩の増加:バクテリアの減少により、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩などの有害物質が蓄積し、水質悪化につながります。飼育水の匂いは、これらの有害物質の増加を示唆しています。
2. ストレス
- 環境変化:水槽のリセット、レイアウト変更、水槽の分割など、環境の変化は生体に大きなストレスを与えます。特に、ミナミヌマエビは環境変化に敏感です。
- 個体間の争い:水槽の分割により、生体間の縄張り争いや競争が激化した可能性があります。特に、アカヒレは縄張り意識が強い魚です。
3. 病気
- コリドラスの白濁:コリドラスの体色が白っぽくなっているのは、ストレスや病気の可能性があります。白点病などの寄生虫感染も考えられます。
- アカヒレのヒレの赤色消失:アカヒレのヒレの赤色が薄れているのは、ストレスや病気の可能性があります。フィンロットと呼ばれるヒレの腐敗病も考えられます。
具体的な対処法
1. 水質改善
- 水質検査:まず、水槽の水質を検査することが重要です。アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を測定し、必要に応じて対策を講じましょう。市販の水質検査キットを利用しましょう。
- 換水:毎日1/3の換水は良いですが、より頻繁に(例えば、1日に2回など)少量ずつ換水する方が、水質の急激な変化を防ぎ、生体への負担を軽減できます。
- バクテリア添加剤:濾過バクテリアの数を増やすために、市販のバクテリア添加剤を使用しましょう。特に30cm水槽には、濾過システムがないため、必須です。
- 活性炭の使用:飼育水の匂いを除去するために、活性炭を使用しましょう。ただし、活性炭は薬剤や栄養塩も吸着するため、長期間使用するのは避けましょう。数日使用したら取り除きましょう。
- 底床の掃除:底床に汚れが溜まっている場合は、掃除機などで丁寧に掃除しましょう。ただし、ソイルの場合は、あまり強く掃除するとバクテリアが死んでしまうため注意が必要です。
2. ストレス軽減
- 隠れ家の設置:魚やエビが隠れることができる隠れ家(流木、石、水草など)を十分に設置しましょう。これにより、ストレスを軽減することができます。
- 生体の数:水槽のサイズに対して生体の数が多すぎる場合は、一部の生体を別の水槽に移したり、里親を探したりする必要があります。特に、30cm水槽は小型魚には小さすぎる可能性があります。
3. 治療
- 病気の治療:コリドラスやアカヒレに病気の症状が見られる場合は、適切な薬剤を使用して治療しましょう。症状に応じて、白点病治療薬、フィンロット治療薬などを選択します。薬剤を使用する際は、使用方法をよく確認し、指示通りに使用しましょう。
- 隔離:病気の個体は、他の個体から隔離して治療しましょう。これにより、病気の蔓延を防ぐことができます。
専門家の意見
これらの対処法を試しても改善が見られない場合は、専門家(ペットショップ店員や獣医など)に相談することをお勧めします。専門家は、状況を詳しく判断し、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
まとめ
水槽リセット後の異変は、水質悪化、ストレス、病気など、複数の要因が複雑に絡み合っている可能性があります。そのため、原因を特定し、適切な対処法を行うことが重要です。水質検査を行い、換水、バクテリア添加剤、隠れ家の設置など、具体的な対策を講じましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家に相談することをお勧めします。