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水槽の青水(グリーンウォーター)とは?原因と対策
水槽の青水、いわゆるグリーンウォーターは、微細な緑藻類(主にクロレラ)が大量に増殖することで発生します。水槽内が緑色に濁り、視界が悪くなるのが特徴です。質問者さんのケースでは、直射日光が長時間当たったことが原因と考えられます。真昼間の直射日光は、緑藻類の光合成を促進し、爆発的な増殖を引き起こすからです。
青水の原因:光と栄養
青水が発生する主な原因は次の2点です。
- 強い光:特に直射日光は、緑藻類の増殖を促進します。長時間、直射日光が当たる環境は避けましょう。
- 栄養塩類の過剰:水槽内にアンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩などの栄養塩類が過剰にあると、緑藻類の餌となり、増殖を助長します。餌の与えすぎ、底砂の掃除不足、水換え不足などが原因として考えられます。
青水対策:全換水以外の方法
全換水は、バクテリアをリセットしてしまうため、避けたいですよね。幸い、全換水以外の方法で青水を改善できる可能性があります。
1. 遮光対策:直射日光を避ける
まずは、直射日光を遮断することが最優先です。カーテンやブラインドで直射日光を遮り、水槽に光が直接当たらないようにしましょう。水槽の場所を変えることも有効です。
2. 水質改善:部分換水とフィルターの清掃
全換水は避けたいとのことですので、部分換水を行いましょう。水槽の水の30%程度を交換し、新しい水で薄めます。同時に、フィルターの目詰まりをチェックし、必要に応じて清掃しましょう。ただし、フィルターを完全に分解して洗浄するのではなく、軽く水洗いする程度にとどめましょう。バクテリアの棲家であるろ材を傷つけないように注意が必要です。グランデ600は上部フィルターなので、ろ材の取り扱いには注意しましょう。
3. 換水頻度の調整:定期的な水換え
定期的な水換えは、水槽内の栄養塩類の濃度を下げるのに効果的です。週に1回、水槽の水の20~30%を交換することをお勧めします。
4. ろ過能力の確認:フィルターの能力
水槽のサイズと魚の量に対して、フィルターの能力が不足している場合、水質悪化につながり、青水の発生を招く可能性があります。水槽のサイズ、飼育している魚の種類と数、フィルターの性能などを考慮し、ろ過能力が適切かどうかを確認しましょう。必要であれば、フィルターの交換や追加を検討するのも良いでしょう。
5. その他の対策:底砂の掃除と餌の量
- 底砂の掃除:底砂に汚れが溜まっていると、栄養塩類が増加します。底砂の掃除は、水槽の環境を維持するために重要です。ただし、掃除の頻度や方法は、水槽の状況に合わせて調整しましょう。掃除しすぎるとバクテリアが減ってしまう可能性があります。
- 餌の量:餌の与えすぎは、水質悪化の一因となります。魚の食べる量だけを与え、残餌はすぐに取り除きましょう。
専門家の視点:経験に基づくアドバイス
長年、アクアリストとして活動している専門家によると、青水の発生は、水槽の環境が乱れたサインです。急激な変化は避け、少しずつ改善していくことが重要です。焦らず、上記の対策を一つずつ実行することで、徐々に青水は解消に向かうでしょう。
実践的なステップ:青水対策の具体的な手順
1. 直射日光を遮断する:カーテンやブラインドで直射日光を完全に遮ります。
2. 部分換水を行う:水槽の水の30%を交換します。新しい水は、カルキ抜きをした水道水を使用しましょう。
3. フィルターを軽く清掃する:ろ材を傷つけないように注意しながら、軽く水洗いします。
4. 底砂を掃除する:底砂の汚れを丁寧に除去します。
5. 餌の量を調整する:魚の食べる量だけを与え、残餌はすぐに取り除きます。
6. 定期的な水換え:週に1回、水槽の水の20~30%を交換します。
7. 状況を観察する:数日後、改善が見られない場合は、再度対策を見直しましょう。
予防策:青水を防ぐための日常管理
青水を予防するためには、日々の適切な管理が不可欠です。
- 直射日光を避ける:水槽の設置場所を工夫しましょう。
- 定期的な水換え:週に1回、20~30%の水換えを行いましょう。
- フィルターの清掃:定期的にフィルターを清掃しましょう。
- 底砂の掃除:必要に応じて底砂の掃除を行いましょう。
- 適切な餌やり:魚の食べる量だけを与えましょう。
これらの対策を継続することで、水槽の環境を安定させ、青水の発生を防ぐことができます。