水槽の水が緑色に見える原因を徹底解説
水槽の水が緑色に見える原因は、主に緑藻類の大量発生です。ご指摘の通り、生物濾過の不安定、液体肥料の過剰添加、そして光量などが影響している可能性が高いです。60cm水槽で正面からは目立たなくても、真横から見ると緑色に見えるということは、水中に浮遊する緑藻類の量が多いことを示唆しています。
1. 生物濾過の未成熟
立ち上げ4週間では、水槽内のバクテリアが十分に増殖しておらず、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質を分解しきれていない可能性があります。これらの物質は、緑藻類の栄養源となり、大量発生を招きます。
2. 液体肥料の過剰添加
初期の液体肥料の添加は、水草の成長を促進する一方で、緑藻類の繁殖にも繋がります。特に、窒素やリンなどの栄養分が多い肥料は、緑藻類の急激な増殖を引き起こす可能性があります。
3. 光量と直射日光の影響
ヴォルテス3個を8時間点灯させるのは、水槽のサイズや水草の種類によっては、やや光量が多い可能性があります。さらに、2m離れていても、窓からの直射日光が水槽に間接的に影響を与えている可能性も否定できません。光合成に必要な光を緑藻類が過剰に吸収することで、大量発生につながります。
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4. 水槽の掃除頻度
ガラス面のコケの発生頻度が高いことから、水槽全体の清掃が不十分な可能性も考えられます。コケの除去が不十分だと、コケが分解されて栄養分となり、緑藻類の繁殖を助長します。
水槽の水を綺麗にするための具体的な対策
水槽の水が緑色になっている状況を改善するためには、以下の対策を段階的に行うことをお勧めします。
1. 水換えと底床掃除
まずは、水槽の水の30~50%を交換し、底床の掃除を行います。底床に溜まった汚れや残餌は、緑藻類の栄養源となるため、丁寧に掃除することが重要です。底床掃除は、底床を傷つけないように優しく行いましょう。
2. 照明時間の調整
照明時間を短縮してみましょう。現状の8時間から、6時間程度に減らすことで、光合成に必要な光の量を調整し、緑藻類の増殖を抑える効果が期待できます。様子を見ながら、徐々に時間を調整してみましょう。
3. 液体肥料の使用を見合わせる
現状では、コケの発生が激しいので、液体肥料の使用は当面見合わせましょう。水草の成長が遅くなる可能性もありますが、まずは緑藻類の抑制を優先することが重要です。水草の栄養分は、ソイルからの供給に頼るようにします。
4. 水質検査
水槽の水質を検査し、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を確認しましょう。これらの数値が高い場合は、生物濾過が安定していない可能性が高いため、水換えの頻度を増やすなど、適切な対策が必要です。
5. 遮光対策
窓からの直射日光が影響している可能性がある場合は、カーテンやブラインドなどで遮光することを検討しましょう。水槽の設置場所を変えることも有効な手段です。ただし、グロッソなどの水草を育成している場合は、遮光によって水草の生育に悪影響が出ないよう注意が必要です。
6. コケ取り
ガラス面や水草に付着したコケは、こまめに除去しましょう。市販のコケ取り器具や、専用のクリーナーを使用すると効率的に除去できます。
7. 生物濾過の強化
生物濾過を強化するために、外部フィルターのフィルター材を交換したり、追加のフィルターを設置したりするのも有効です。また、バクテリアの増殖を促進する添加剤を使用するのも良いでしょう。
専門家のアドバイス
アクアリストの経験豊富な専門家によると、「緑藻類の発生は、水槽環境のバランスが崩れているサインです。焦らず、一つずつ原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。特に、水質管理と照明管理は、緑藻類の発生を抑制する上で非常に重要です。」とのことです。
まとめ
水槽の水が緑色になる原因は様々ですが、適切な対策を行うことで改善できる可能性が高いです。焦らず、上記の対策を段階的に実施し、水槽環境の改善を目指しましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談も検討してください。